秋田県と青森県の県境、矢立峠にひっそりと佇む「日景温泉」。古くから「三日一廻りの霊泉」と呼ばれ、東北の湯治場として親しまれてきた歴史ある名湯です。
山の中の細い道を抜けた先に現れるこの宿は、まさに「秘湯」と呼ぶにふさわしいところです。
日景温泉はこんな宿
- 内湯と露天風呂で泉質が異なる、乳白色の硫黄泉
- 館内は図書館や資料館・コワーキングスペースまで充実
- 個室でいただく心遣いの行き届いた絶品料理
ただお湯が良いだけでなく、滞在そのものを贅沢に楽しめるモダンな秘湯宿で、特別な日に訪れるのもおすすめ!
今回は雪の積もる冬ならではの魅力もお伝えしていきます。
(2月に訪れた時の記事です)
秋田県「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」
| 住所 | 〒017-0001 秋田県大館市長走37 |
| 電話 | 0186-51-2011 |
| 公式HP | 【公式】白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉 |
| 日帰り入浴 | 大人:800円程度(要確認) 10:00〜15:30(最終受付15:00) ※時期により変動あり |
| チェックイン チェックアウト | 15:00〜 ~10:00 |
| クレジットカードの利用 | 可能(VISA/JCB/American Express/Diner’s Club/Master Card) |
| 料金 | 1泊2食付き 24,750円 |
| 客室数 | 全26室 |
▼料金・空き状況はこちらから確認できます▼
雪の積もる山道を行く
日景温泉は秋田県大館市の山間にあり、青森県との県境に近い位置です。
今回は車で向かいましたが、最寄りのICは青森側の「碇ヶ関IC」になります。
7号線から細い道へとしばらく進みます。

ご覧のようにしっかり雪が積もっておりました。当たり前ですけどスタッドレス必須です。
さすが雪深い地域!東北、秋田に来た!といううれしさがこみ上げましたね。

駐車場はこちら。わりとスペースに余裕がありましたので、苦労することはないでしょう。

宿の手前にはきれいな川が流れます。

宿の脇には大量の木材が。
あとで紹介しますが、大きな暖炉があるので、それ用の薪なのだと思います。

そして到着です。木の看板とちょうちんがいい雰囲気。
広くておしゃれすぎる館内
こちらは温泉だけでなく館内の散策も魅力の一つ。

ご覧のようにめちゃくちゃ広い!油断すると迷子になっちゃうほどです。

まずは「ラウンジ」。中央にある暖炉が素敵です。外にあった薪を投入してるようですね。
広々としたくつろぎスペースと暖炉がなんともお洒落でゆっくり過ごせました。

ちなみに2階から見下ろすこともできます。ここから見るとラウンジの広さも感じられるでしょう。


またラウンジには冷たいアイスクリームも用意。
宿泊者専用ではありますが、チョコや抹茶など食べ放題!入浴後に体をクールダウンできます。
うれしい心遣いです。


アイスだけでなく、紅茶やコーヒーも完備。

入浴後にうれしい冷たい水ももちろんあり。
ラウンジでくつろげるため、至れり尽くせりの環境です。

他には「図書館」のお部屋も。かなりいろんな本を網羅しており、地味に広辞苑もあるのもなんだかうれしい。

部屋の奥には木彫りの鶴と松の絵も。(「欄間(らんま)彫刻の書院戸」)
これは美しい・・・。日本旅館らしさを堪能できますね。


あとは「歴史資料館」なる場所もあり、日景温泉の歴史や昔の写真なども見られます。


他には「リラクゼーションルーム」というお部屋もあり、豪華なマッサージチェアーも利用可能。(有料ではあるようです)


さらに「ワーケーションルーム」も用意されており、人に邪魔されず仕事なども可能。本当に何でもありですね。


色々なお部屋だけでなく館内を散策していると、ご覧のようにステンドグラスの明かりが点在。


思わず見とれちゃう美しさ。各エリアに配置されてるので、見つけて楽しむのもいいかもしれませんね。

また、階段などの作りも素敵。
このようにすべて紹介しきれないぐらいの広さとおしゃれさ!温泉だけでなく館内の散策も是非楽しんでみてください。
「お部屋」3部屋続きの和室と嬉しいサービス
| トイレ | あり |
| 冷蔵庫 | あり |
| エアコン・暖房 | あり |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | なし |
| タオル・浴衣 | あり |
今回案内されたお部屋は「昭和館」のひとつで、3つ分の和室が繋がった非常に広い空間でした。

ご覧の通りかなり広いです。贅沢感を味わえます。

心地よいベッドがついた寝室。

真ん中は何もないくつろげる場所。

そしてもう一つはソファーでくつろげる場所。スペースが広すぎてちょっとて手持ちぶさたな感じもしますが・・・(笑 なんにせよ贅沢!
ちなみにどの部屋にも暖房がついており心遣いを感じます。


心遣いといえば、冷蔵庫にお茶とビールが用意されており、無料で利用可能。
これは非常にうれしいサービスです。特にお酒がサービスで入っている宿ってなかなかないですからね。

また2Lの大きなお水も用意されていて、飲み物の心配がないのもうれしい。

秋田県大館市の銘菓「ねりや ミニバナナ」。和菓子にバナナの香りが素敵な一品。秋田らしい和菓子もいただけました。


部屋には洗面所やトイレもあり、どちらもきれい。清潔感もしっかりありました。

また加湿器もあり、乾燥しがちな冬の季節も安心です。
このようにかなりサービスが行き届いており、素晴らしい!
一つ注意点としては、テレビがないこと。
ただテレビがなくても館内の散策や温泉で楽しめますので問題ないと思います。
せっかくの機会なので、この宿ならではの魅力を堪能してみてください。
「温泉」大浴場と複数の貸切風呂が楽しめる
温泉は男女別の大浴場と複数の貸切風呂が魅力。
- 男女別大浴場・露天風呂
- 貸切内湯×2
- 貸切露天風呂×3
と充実のラインナップです。


なお、貸切露天風呂は当日1回・翌日1回の計2回利用可能。
予約ボードがラウンジにあるので、画像のように自身の部屋の番号のマグネットをセットしましょう。(早い者勝ちなので注意)
ただ23:00~5:00までは自由に利用可能になってます。
泉質は内湯と露天風呂で微妙に異なっておりますが、どちらも乳白色の硫黄泉になっており、これぞ温泉!を楽しめます。
●内湯
| 源泉名 | 日景の湯1・3号混合泉 |
| 泉質 | 含硫黄(硫化水素型)ーナトリウムー塩化物温泉 |
| 源泉温度 | 38.4 ℃ |
| pH値 | 6.3 |
| メタケイ酸 | 145.1 mg/kg (美肌の湯基準:50mg/kg以上) |
●露天風呂
| 源泉名 | 日景の湯2号 |
| 泉質 | 含硫黄(硫化水素型)ーナトリウムー塩化物温泉 |
| 源泉温度 | 51.5 ℃ |
| pH値 | 6.2 |
| メタケイ酸 | 108.1 mg/kg (美肌の湯基準:50mg/kg以上) |
寝湯が最高な「大浴場」
まずは男女別の大浴場から。

こちらですね。横長の浴槽になっており、オーバフローが美しい。

特におすすめなのが奥の寝湯。
画像ではわかりにくいですが、浅くなっており横になることができます。
そして温度が絶妙。38℃ほどのぬるゆで個人的には一押しの場所!
思わず寝てしまう心地よい湯温がかなり魅力でした。

メインの浴槽は40℃ほどで、温まるにはちょうどいい温度。
湯量も割と豊富なので新鮮なお湯を堪能できます。
源泉が38℃と記載されていたので、寒い冬はおそらく加温していると思われます。
これが暖かい季節の場合、おそらく源泉をそのまま投入するのでしょうが、それもまた最高なんだろうと思います。
暖かい季節にも是非入ってみたいものです。
こちらは乳白色の硫黄泉。お肌がツルツルするような泉質で気持ちがいいです。
また香りは硫黄のパウダリーな香りと泥っぽいにおいが混ざった感じ。独特ですが癖になります。
ちなみに味は苦みとほのかな塩味を感じました。
ゆっくり浸かるのであれば一番のおすすめの浴槽です。


ちなみに洗い場はこちら。POLAのアメニティが用意されていました。
ひょうたんのような浴槽の「露天風呂」
大浴場の奥にあるのが露天風呂。

こちらで、ひょうたん型の浴槽がなんとも芸術的。
ロケーションもいい感じです。特に冬は冷たい空気が清々しい。
ただし、床が寒くて場所によっては凍っていたりするので注意してください。

湯量は内湯よりもさらに豊富でドバドバ出てます。
こちらは内湯と泉質が異なり、温度も高め。体感で41~42℃ぐらい。
ぬる湯好きとしてはちょっと熱め。ただ、熱い温泉が好きな人はおすすめできると思います。
においも内湯よりも強めで、硫黄と泥プラスオイルのような香りでした。
味もしょっぱさが増してました。よりパンチのある泉質は露天風呂かもしれませんね。

浴槽の縁には成分により固まった析出物がついており、濃度の高さを物語ってます。

降り積もる雪と木々を眺めながらの入浴は最高でした。
ぬるめの温度が最高な「貸切内湯」
貸切の内湯は2か所。「めんけ湯っこ」と呼ばれる場所です。

「北あっち」「南こっち」の2か所あるので、予約した場所と間違えないようにしましょう。

今回選んだのは「北あっち」の浴槽。
割とコンパクトなサイズですが、貸切風呂としては十分な大きさです。
常にオーバーフローする温泉が素晴らしい。入る前からワクワクでした。

豊富な湯量で鮮度も十分。

浴槽の縁には白い湯の花も付着してました。
泉質は男女別の大浴場と同様で、比較的ぬるめで優しい泉質。
やはり泉質だけでいうとこちらが好みです。
そこまで熱くないので貸切をゆっくりと堪能することができました。

また、シャワーとアメニティも用意されているので、ゆっくり体を洗うこともできます。

余談ですが、「ラドン岩盤浴場」というものもあり、岩盤浴も利用できるようです。
今回は時間がなくて利用できませんでしたが、岩盤浴が好きな人は利用してもいいかもしれません。
ロケーション最高な貸切露天「うるげる湯っこ」
続いてはロケーションの一番良い貸切の露天風呂。

貸切露天風呂は3か所ありますが、そのうちの2か所は外に出てご覧のような道から行きます。
「うるげる湯っこ」は右側。

入口の前では使用中の木札をかけるようにしましょう。

「うるげる湯っこ」がこちらです、開放感たっぷりの素晴らしいロケーション!

湯口周りは白い析出物で岩も真っ白になってました。

雪の季節感を一番味わえたのがこの露天風呂で、木々に積もる雪がとても美しかったです。
冷たい空気感も味わえて、景色と相まって冬を体感できました。
泉質は男女別の露天風呂と同様でちょっと高め。個人的にはもう少しぬるめが好みかな。

となりには提灯もあり、夜はいい雰囲気の中入浴できるのも魅力です。
プライベート感ある貸切露天「あんべいい湯っこ」

もう一つの貸切露天風呂は小さ目ながらプライベート感ある浴槽。
周りは壁でおおわれており、景色は限られてますが雨や風をしのげるようになってます。

湯口は太めのパイプから豊富に流れておりました。
小さい浴槽のため鮮度はかなりよさげでしたが、その分温度が高めでした。
熱めの温泉が好きな方にはお勧めできる浴槽ですね。
ダイナミックな滝の貸切露天「滝見の湯っこ」
最後は滝が望める露天風呂。

浴槽のサイズも十分で、ダイナミックな滝が望めます。
奥には寝湯もあるようで、横になりながらゆっくりできそうなのも魅力的。
ただ、こちらは雪の影響で利用できないようになってました。
残念ですが、いつかまたゆっくり利用してみたいと思います。
「料理」温かいお皿と細やかな心遣い
料理は秘湯宿らしからぬおしゃれで落ち着いたメニューが魅力でした。

夕食、朝食共に専用の個室でいただけます。落ち着いた空間で食事できるのがうれしいです。
お洒落料理と秋田の食材を生かした「夕食」

今回のお品書きがこちら。生ハム、ワイン、テリーヌなどおしゃれな用語が並びます。秘湯宿らしからぬメニューにテンションアップです。

まずは甘めの柚子酒でスタート。

前菜です。お酒のつまみにもなりそうな内容で、どれも美味しい。
山菜など地域ならではの食材もうれしいです。
盛り付けもコース料理のようで見た目にも気を使ってるのが分かります。

定番のお刺身も臭みがなく美味。量も個人的には少なめでちょうどいい。


茶碗蒸しは蟹あんかけで味も濃厚。
そして個人的おすすめが嶽きみとよばれるトウモロコシのコーンスープ。めちゃくちゃ濃厚で甘みがすごい!最高に美味しかった。(実はこちらはお土産で売ってる模様です)

エビがたっぷり入ったグラタンは熱々。やはりこういった料理は出来立てが一番おいしいですね。
これに限らず、すべて出来立ての状態で、お皿まで温かくして提供してくれました。
細やかな心遣いが素晴らしい。


秋田県大館産の地元の素材を生かした豚しゃぶ。
しゃぶしゃぶのおかげであっさりしており、ゴマダレとの相性も抜群でした。

そして秋田名物「きりたんぽ鍋」。これの出汁がうまいんですよね。
終盤でおなかがいっぱいになってきても飲めちゃう美味しさと、出汁を吸ったきりたんぽのホクホク感。最高です。

デザートはマンゴーの入った杏仁豆腐。優しい口当たりでいい締めでした。
小鉢が美しく並べられた「朝食」

朝食はこちら。
木製の仕切り箱に、温泉卵、煮物、漬物などの小鉢が美しく並べられています。
いい感じの料亭のような見た目が美しい。

そして朝食定番の鮭と卵焼き。どちらも美味。

暖かい豆乳鍋はおなかに優しい。朝食にぴったりのメニュー。

そしてご飯は、通常のものとおかゆをハーフ&ハーフで。おかゆもおなかに優しいお味でした。
「まとめ」温泉、食、空間すべてが満たされる宿
日景温泉は、秘湯宿らしい風情を保ちつつ、快適でモダンな滞在ができる稀有な宿でした。
異なる2つの源泉を楽しみ、温かい食事に舌鼓を打ち、お洒落な館内を散策する。
心身ともに充電されるような贅沢な時間を過ごせます。
こんな方におすすめ
- 貸切風呂でゆっくり温泉に浸かりたい方方
- 秘湯宿でモダンで快適な滞在を体験したい方
- 良質な硫黄泉を堪能したい方
カップルや夫婦、ご家族にもおすすめできるモダンな秘湯宿。
やはり冬の季節が雰囲気含めて最高なので、ぜひ雪の降る季節に行ってみてほしいです。
雪道の運転だけは気をつける必要がありますが、それを乗り越えてでも行く価値のある素晴らしい温泉宿です!
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