新潟県胎内市の国道113号線沿いに、ひときわ異彩を放つ温泉施設があります。
「越後の里 親鸞聖人総合会館 西方の湯」。宗教法人が運営するこの施設の目印は、敷地にそびえ立つ全高約40メートルの巨大な親鸞聖人立像。
温泉は溶存物質28.09g/kgという全国トップクラスの高濃度、さらに含ヨウ素泉としても稀有な存在で、温泉ファンの間では「アンモニア臭がすごい」温泉として有名です。
西方の湯はこんな施設
- 溶存物質28g/kgを超える全国トップクラスの高張性強塩温泉
- 高濃度のヨウ素イオン・メタホウ酸を含む、全国でも極めて珍しい泉質
- いわゆるアンモニア臭を感じられるマニアック湯
超個性派の温泉、生粋の温泉愛好家にこそぜひ訪れてほしい一軒です。
(2022年訪問時の記事です)
新潟県 胎内市 「西方の湯(越後の里 親鸞聖人総合会館)」
| 住所 | 〒959-2606 新潟県胎内市中村浜2-29 |
| 電話番号 | 0254-45-2550 |
| 日帰り入浴 | 大人500円 / 小人300円 |
| 日帰り営業時間 | 10:00〜20:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 公式サイト | — |
周辺の環境と立地
西方の湯は、日本海沿いの国道113号線沿いに位置しており、新潟市方面から村上市・山形方面へ向かう途中に立ち寄りやすいロケーションです。
北陸・上越方面からは日本海東北自動車道の中条ICが最寄りで、そこから約10分ほどでアクセスできます。
鉄道の場合はJR羽越本線の中条駅からタクシーを利用するのが現実的です。
なおここから車で20分ほど北上したところに「瀬波温泉」があります。湯巡りするならそちらもおすすめです。(当時宿泊した宿が「湯元 龍泉」で記事にしてます⇒こちら)
周辺でおすすめの観光スポット
笹川流れ(車で約30分) 国の名勝・天然記念物に指定された絶景の海岸線です。奇岩が連なる断崖と透き通った日本海が織りなす景観は圧巻で、遊覧船から眺めるのが定番のスタイルです。
乙宝寺(車で約10分) 胎内市内に位置する歴史ある古刹で、緑豊かな境内と重厚な伽藍が印象的です。西方の湯からも近く、ドライブがてら立ち寄れるスポットです。
海沿いの道をひたすら車で走らせると、大きな像が見えてきます。

こちら。「親鸞聖人像」と呼ばれるものだそう。

入口はこちら。正直人気をあまり感じないような雰囲気で、入ってよいのか少しためらいました。
独特の雰囲気がある館内

広々としたロビーには壺や皿などの雑貨?がたくさん。独特な雰囲気です。

館内は意外と広く、長い廊下を歩いていきます。

やっと到着。

脱衣所もかなり広々。そしてどことなく殺風景な感じ(笑

ちなみに脱衣所からは藤の花が望めました。旬の時期ならでは。
「温泉」高濃度&ヨウ素とホウ酸が際立つ個性派温泉
西方の湯は男女別の内湯が備わっています。(露天風呂もありましたが湯が入ってませんでした)
こちらは高張性温泉で、溶存物質は28.09g/kgと全国トップクラスの濃度を誇ります。
なかでも注目すべきはヨウ素イオン(69.4mg/kg)とメタホウ酸(430.2mg/kg)の含有量で、ヨウ素はその強い殺菌作用と甲状腺への働きが、メタホウ酸は全国トップクラスの濃度で殺菌・皮膚修復効果が期待できると言われています。
また濃度だけでなく油系のにおいに時折アンモニア様の刺激臭が交じる個性的な浴感です。
高張性とは?
温泉は「等張性・低張性・高張性」と、温泉水に溶けている成分(溶存物質)の濃さで決まります。
温泉法では、概ね次のように分類されます。
- 低張性:溶存物質が約8 g/kg未満
- 等張性:約8~10 g/kg
- 高張性:約10 g/kg以上
この温泉は、溶存物質が約28.09g/kgと高く、「高張性温泉」に分類されます。
| 源泉名 | N12-1号井 |
| 泉質 | ナトリウム-塩化物強塩温泉 (高張性弱アルカリ性高温泉) |
| 源泉温度 | 78.9℃ |
| 湧出量 | 測定不能 |
| pH値 | 7.7 |
| 知覚的試験(色・におい・味) | 微褐色澄明、微薬品、弱油臭であり、強塩味を有する |
| 溶存物質(ガス性のものを除く) | 28.09 g/kg ※高張性の基準(10g/kg以上)を大幅に超える全国トップクラスの高濃度温泉 |
| ヨウ素イオン | 430.2 mg/kg ※極めて珍しい高濃度の含ヨウ素泉 |
| メタホウ酸 | 69.4 mg/kg ※全国トップクラスの高濃度(強力な殺菌・皮膚修復効果) |
あつ湯・ぬる湯・水風呂がある「大浴場」

浴室は広々としていて、3つの浴槽。
奥が一番熱くて、手前はぬるめ、右手の小さな浴槽は水風呂と温度の異なる湯が楽しめます。
においはオイリーかつ時折アンモニア様のもわっとした刺激を感じますが、思ったほど臭いと感じませんでしたね。そこまで不快感はないです。
温泉は茶褐色気味の色合いで、茶色い湯の花が浮いていました。
あつ湯は使ってみると足から肌全体にピリピリとした強い刺激あり。
ただぬるめの湯と水風呂もあるので問題なし。お好みの温度で楽しむもよし、交互浴するもよしです。
そしてアブラ臭と時々香るアンモニア臭も感じながら個性派の湯を楽しみました。
「まとめ」高張性で強烈においの超個性派温泉
西方の湯は、泉質の個性でまず他では体験できない一湯です。
溶存物質28g/kgを超える超高濃度の強塩泉に、極めて珍しい高濃度ヨウ素・メタホウ酸が加わり、その浴感は温泉マニアも唸らせる本物の迫力があります。
あつ湯・ぬる湯・水風呂の3槽で交互浴も楽しめる魅力もあり、目の前にそびえ立つ巨大な親鸞聖人立像も含め、記憶に残る唯一無二の温泉です。
こんな人におすすめ
- 個性的・珍しい泉質の温泉を求めている温泉愛好家
- 含ヨウ素泉やメタホウ酸など、特殊な泉質に興味がある方
- ディープなスポットやローカルな温泉体験が好きな方
一風変わった温泉を探してる方にお勧め!全国を旅してもなかなか出会えない、超個性派の名湯をぜひ体感しに訪れてみてください。
