那須連山の山懐に湧く三斗小屋温泉「煙草屋旅館」は、登山口から歩いてしかたどり着けない秘湯の中の秘湯宿です。
山小屋らしい風情を残す館内と、山々を見渡すロケーション抜群の露天風呂が旅人を迎えてくれます。
心地よい湯に浸かりながら山の風に吹かれる時間は、ここまで歩いた人だけが味わえる格別なひとときです。
日常から離れ、山の中ならではの特別な宿泊体験を求める方にぜひ訪れてほしい一軒です。
煙草屋旅館はこんな宿
- 登山口から徒歩のみでたどり着く秘湯
- 山の絶景を望む開放感抜群の露天風呂
- 山小屋ならではの非日常的な滞在体験
(2019年訪問時の記事です)
栃木県 三斗小屋温泉 「煙草屋旅館」
| 住所 | 〒325-0101 栃木県那須塩原市板室910(三斗小屋温泉) |
| 電話番号 | 090-8589-2048(現地衛星電話・営業期間中 7:00〜20:00) 0287-73-4567(冬季休業中・案内所) |
| 日帰り入浴 | 10:00〜13:00(大人1,000円/小学生以下500円 ※11:00〜12:00は女性専用時間) ※混浴野天風呂はバスタオル巻き・湯あみ着の着用可(レンタルの明確な案内がないため持参推奨) ※湯量や時期により変更・休止の場合あり。石鹸やシャンプーは使用不可 |
| チェックイン / チェックアウト | 13:00〜(16:00までに要到着) / 〜8:30 |
| 宿泊料金(目安) | 1泊2食付き:大人13,000円〜(シーズンやプランにより変動あり) |
| クレジットカードの利用 | 現地決済は不可(現金のみ。電子決済・QRコード決済も不可 ※一部予約サイトの事前オンライン決済を除く) |
| 公式サイト | 三斗小屋温泉 煙草屋旅館|那須の秘湯「三斗小屋温泉」の宿(那須塩原案内所) |
| 日付 | 天気 | 気温最高 / 最低 | 降水確率(1日の最大値) |
|---|---|---|---|
| 今日10/22(木) | ☀️ 晴れ | 20℃ / 16℃ | 10% |
| 明日10/23(金) | 🌤️ 晴れ時々くもり | — / — | — |
出典:気象庁(10/21 17:00発表)
気温は大田原観測地点(温泉地から約31km)の予報です。山間部の温泉地ではこれより低くなることがあります。
まずはロープウェイで茶臼岳まで
煙草屋旅館へは車での乗り入れができず、最寄りの登山口から山道を2時間ほど歩いて向かいます。
主なルートは、
那須ロープウェイ山頂駅から牛首を経由するルート(徒歩約2時間)や、
峠の茶屋県営駐車場から峰の茶屋跡を経由するルート(徒歩約2時間)
です。
公共交通機関を利用する場合は、JR那須塩原駅または黒磯駅からバスで那須ロープウェイへ向かい、そこから登山を開始します。

今回はロープウェイからのルートをチョイス。茶臼岳の山頂も目指せるルートです。

山頂駅からスタート。なお、出発は10:00頃。

ロープウェイ終点から山頂まで時間にして50分前後でしょうか。
素晴らしい景色が広がる・・・はずでしたが梅雨時期なこともあり周りは真っ白です。

ちなみに3月頃の山頂の景色はこちら。雪化粧した山々が美しい景観が望めます。
峰の茶屋を経由して宿を目指す

一度ここから「峰の茶屋」という場所まで下ります。

茶屋に到着です。時間にして12:25ぐらい。茶臼岳を経由してきたので2時間ちょっとかかりました。

ここで食事を済ませました。山で食べるカップラーメンはうまい!

地図がありました。現在地の茶屋から三斗小屋温泉まで50分と書いてあります。

下っていきます。奥に避難小屋も見えますね。

この看板からさらに下っていきます。

避難小屋に到着。しかしさらに先へ進みます。

目印の水場に到着。冷たい水をいただけます。
この周辺でガサガサ音がしたので、まさか熊?!とビビり散らかしましたが、どうやらサルだったようです・・。
そして・・・
煙草屋旅館に到着

無事到着!14:00頃つきました。時間にして5時間ほど。
休憩込みとはいえ時間がかかりましたね。

山小屋らしいたたずまい。これぞ秘湯といった趣です。

入り口わきには源泉が贅沢にも川へ流されていました。

ビールなども販売しておりました。ここで飲むのは格別でございます。
山小屋らしい古さ感じる館内

館内はやはり山小屋なので木造の古さ感じるものでした。

この幅が狭い廊下も鄙び感あります。

ベランダ?のような場所もありここは開放的です。

食事時を知らせる大きな太鼓もぶら下がっていました。
「お部屋」山小屋らしい狭めの和室
| トイレ | 共同 |
| 冷蔵庫 | なし |
| エアコン | なし |
| Wi-Fi | なし |
| テレビ | なし |
| タオル・浴衣 | なし |

宿泊したお部屋がこちら。かなり狭めの和室です。
山小屋ということもあり基本的な設備はないです。
あとは梅雨といったこともあり、部屋は湿気を含んでおり部屋にかけた服がなかなか乾かず、敏感な鼻が反応して鼻水が出るといったここならではの苦労もありました。
やはりできれば晴れてる日に泊まれれば最高ですね。
ただこういった不便さも含めて非日常感を味わうことができました。
「温泉」弱酸性の単純温泉
煙草屋旅館の温泉には、
- 混浴の内湯
- 女性専用の内湯
- 混浴の露天風呂(野天風呂)
があります。
混浴は女性専用の時間帯も設けられています。なお自然環境を守るため石鹸やシャンプーは使用できません。
泉質はpH3.4の弱酸性を示す単純温泉で、源泉温度は93.0℃と高温ながら、浴槽では入りやすい温度に調整されています。
| 源泉名 | 三斗小屋4号噴気泉 |
| 泉質 | 単純温泉(低張性弱酸性高温泉) |
| 源泉温度 | 93.0℃ |
| 湧出量 | 36.1ℓ/min |
| pH値 | 3.4 |
| 知覚的試験(色・におい・味) | 無色澄明、微鉄味、微硫化水素臭を有する。 |
素朴な作りの内湯

内湯はこちら。山小屋らしい素朴なつくりです。
左右で温度も異なり、熱めとぬるめだった記憶です。
外気の影響を受けにくいため、少し肌寒い時間帯に体を休めるのにも適しています。
静かな浴室で、山の湧き湯の感触を落ち着いて味わえました。
なお、女性用の内湯は公式サイト等でご確認ください。
自然と一体になれる露天風呂

そしてこの宿の一番の魅力がこちらの露天風呂でしょう。

周りに遮るものはなく、ロケーション抜群の景観。

お湯はほんのり土色っぽくにごっており、小さ目の浴槽のほうに湯が投入されていました。
こちらもあつめ、ぬるめと温度が少し異なるのが魅力。
心地よい山の風に吹かれて、ひたすら湯に浸かってました。
この宿一番といっていい醍醐味を味わえます。
山小屋らしく食事時間が早い
食事の時間は非常に早いです。
夕食 17:15ころ 朝食 6:30ころ
となっていおり、さすが山小屋といったところ。

夕食はこちら。宿の料理としては素朴に見えますが、山小屋としてはなかなか豪華な方なんじゃないでしょうか。
山菜、魚、お肉にご飯とみそ汁。バランスも良くておなかも満たされる内容でした。

そして朝食はこちら。
こちらもシンプルですが、卵やお肉なども用意されておりありがたい内容です。
量的に足りないようであれば別途軽食などを持参するのもいいかもしれません。
帰りは「無間地獄」を見に行く
帰りはせっかくなので粋とは異なるルートを選択。
まずは茶屋まで戻っていき、牛ケ首から回って戻るルートです。

どこまでも続く登山道が気持ちよい。

しばらく歩いていくと地面から白い噴煙を上げるエリアに。

ここが「無間地獄」です。あちこちで煙があがり、山のパワーを肌で感じられる場所でした。


そして「牛ケ首」に到着。ここから山頂駅へと無事たどり着きました。お疲れさまでした。
「まとめ」自分の足でたどり着く湯の感動を味わおう
三斗小屋温泉「煙草屋旅館」は、歩いた人だけにしか味わえない感動をもたらしてくれる宿でした。
秘湯感あふれる宿や早い食事時間など山小屋ならではの環境も含め、街の日常から切り離された特別な時間が流れています。
心地よい露天風呂で山の風と絶景に包まれる体験は、歩いた疲れを忘れさせてくれる記憶に残るものとなるでしょう。
こんな人におすすめ
- 普段の生活にない非日常を体験したい方
- ロケーション抜群の露天風呂に入りたい方
- 登山と秘湯めぐりをあわせて楽しみたい方
山歩きの達成感とともに味わう一湯は、忘れられない旅の思い出になるはずです。
