【閉業】中山平温泉「仙庄館」日帰り|緑の美肌湯とアブラ臭のとろとろ炭酸水素塩泉

宮城県大崎市、鳴子温泉郷を構成する5つの温泉地のひとつ中山平温泉。

その地に長く親しまれてきた旅館「仙庄館」は、うなぎ湯と呼ばれるとろとろのアルカリ性炭酸水素塩泉で知られ、美肌の湯として温泉愛好家から評価されてきた宿です。

内湯には緑色の湯、ほのかに漂うアブラ臭と硫化水素臭が混ざり合った香り、とろみある浴感など他では味わえない個性を持っていましたが、惜しまれながら閉業。

仙庄館はこんな施設でした

  • 中山平温泉を代表する「うなぎ湯」のトロトロ炭酸水素塩泉
  • 内湯に満ちる珍しい緑色の湯とアブラ臭・硫化水素臭
  • 広大で開放感あふれる露天風呂では雪見風呂も楽しめた
  • 高濃度メタケイ酸を含む美肌の湯

今回はそんな魅力的な温泉を記録として紹介します。

(2022年訪問時の記事です)

宮城県 中山平温泉 「仙庄館」

住所〒989-6832
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼28-2(訪問当時)
電話番号0229-87-1234(訪問当時)
日帰り入浴訪問当時 大人840円
日帰り営業時間訪問当時 10:00〜20:00(受付19:00まで)

周辺の環境と立地

仙庄館はJR陸羽東線の中山平温泉駅から徒歩圏内に位置し、東北自動車道の古川ICから国道47号線を経由して約1時間でアクセスできる場所。

中山平温泉は鳴子温泉郷のなかでも最も西側に位置し、山あいの静かな環境が広がるエリアです。

鳴子温泉郷全体では日帰り入浴を受け入れる施設が多く、仙庄館の訪問と組み合わせた湯めぐりも楽しめました。

宿がこちら。雪の降りしきる時期に訪れました。

「温泉」とろみ感じるメタケイ酸豊富なアルカリ泉

仙庄館の温泉は、内湯と露天風呂が備わっており、3本の源泉を混合した含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性アルカリ性高温泉)のかけ流し。

高いアルカリ性(pH9.0)とメタケイ酸が豊富のためか非常にとろみのある湯でした。

源泉名新々仙庄の湯・新黒森の湯・新滝の湯混合泉
泉質含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性アルカリ性高温泉)
源泉温度77.0℃
湧出量不明
pH値9.0
知覚的試験(色・におい・味)無色透明で濁りはなく、硫化水素臭を放ち、僅かな甘味を有する
メタケイ酸282.2 mg/kg ※高濃度(珍しい美肌の湯)

●動画はこちら

グリーンの湯を楽しめた「内湯」

内湯はこちら。ご覧のように緑色の美しい湯です。

湯口から豊富な湯が放出。湯量も申し分ありませんでした。

湯口や浴槽には白い湯の花も大量に見られました。

この湯の特徴であるアブラ臭と硫化水素臭が混ざり合った独特の香り癖になります。

そしてpH9.0の高アルカリ泉が生み出すとろみも心地よく、「うなぎ湯」と呼ばれる所以を体感しました。

湯温は39~40℃ほどのぬるめで長湯がしやすく、トロトロ感と独特のにおいと相まってずっと入っていたくなるほどでした。

素晴らしい湯でした。

開放感あふれる露天風呂

露天はロケーションが良くサイズも大きい開放的な湯。

泉質は内湯と同じだとは思うのですが、こちらは無色透明。

湯量はこちらも豊富でした。

体感41℃ほどの内湯に比べるとやや熱め。においもほのかなアブラ臭。

訪問した日はちょうど雪が舞い降りており、湯気と雪と静寂の交わる幻想的な雪見風呂を体験できました。

内湯と露天、ともに異なる魅力を持った温泉でした。

「まとめ」うなぎ湯の名にふさわしい緑のトロトロ湯

仙庄館の湯は、この周辺の中では特にお気に入りな一湯でした。

緑色の内湯、とろとろ感、アブラ臭と硫化水素臭の特徴的な香り・・どれをとっても素晴らしかった。

2025年4月の無期限休業、そして同年秋の破産手続き開始という知らせは、多くの温泉ファンにとって残念なニュースだったと思います。

この記事が、仙庄館の温泉を知らなかった方への記録として、またかつて訪れた方への追憶として、少しでも役立てば幸いです。