皆さんは温泉といえばどんな色をイメージしますか?
透明な温泉、乳白色の温泉、
定番なのはそんなところでしょう。
しかし日本には変わった色の温泉があります。
その一つが岩手県にある「国見温泉」(くにみおんせん)です。
旧・陸奥国(明治初期は陸中国)内の、秋田県(旧出羽国)との県境に近い、奥羽山脈のただ中にある秘湯。
この温泉の利用は、文化文政時代古くは南部の殿様の隠し湯と言われ、道なき道をかごに乗り湯治に来たことから始まります。創業200年で、南部藩没落とともに現在の経営者の先祖が買い受け今の国見温泉石塚旅館があります。(現在6~7代目)
(Wikipedia・公式HPより)
国見温泉といえばなんといってもそのエメラルドグリーンの美しい温泉、
そして強烈な油っぽいにおい。
その個性的な温泉から熱烈なファンもいるみたいです。
今回は国見温泉の宿の一つ、「石塚旅館」に宿泊してまいりました。
その独特な温泉を心行くまで・・・。
国見温泉 石塚旅館
住所 | 〒020-0582 岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉 |
TEL | 090-3362-9139 |
公式HP | 国見温泉 石塚旅館 公式HP 温泉 岩手 秋田駒ケ岳 |
営業期間: 5月中旬~11月初旬
■温泉データ
源泉名 | 国見温泉(薬師の湯) |
泉質 | 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 49℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 7.0 |
色 | 緑色 |
におい | あぶら臭 |
(温泉分析書より)※一部主観あり
国見温泉 石塚旅館 宿泊
宿について
宿へは例のごとく車で向かいました。
東北自動車道から「盛岡IC」で降りて、あとは田沢湖を目指してひたすら左に行きます。
ちなみに左への道中、ほかの温泉も寄れたりします。
「つなぎ温泉」、「鶯宿温泉」などなど。
こんなに温泉が豊富なのはやはり岩手県、秋田県などだからこそなのかな。
国道46号をずっと行くと、

Google mapより
こんな感じの分岐点があります。
ここを右に曲がってひたすら標高を上げていくとたどり着きます。
いかんせん、看板とか目印が何もないので、注意深く確認していきましょう。


建物はこんな感じ。赤っぽい色合いで分かりやすいです。
駐車場も広いので停められないってことはなさそう。
宿の中は古さはありますが、そこまで汚れているような印象はないです。
比較的清潔なほうではないでしょうか。

「秘湯を守る会」の宿なので、定番のちょうちんもありましたね。

お部屋がこちら。シンプルなお部屋でした。
小さめですがゆっくり過ごすのには十分。
お部屋には小さめのテレビがあり、トイレもついていて、秘湯感のある宿の割に快適でしたね。

ちなみに角部屋だったので、紅葉が見られました。
(天気悪かったので、晴れたらもっとすごかったんだろうなぁ)
温泉
それでは温泉に参りましょう。噂の個性派の温泉。
温泉は
・大きめの内湯
・小さめの内湯
・混浴の露天風呂
があります。
まずは大きめの内湯、薬師の湯から。

でました、噂の緑の温泉がこちらです。
この写真よりも浴槽は大きいので、
結構人もたくさん入れる大きさです。
反対側に洗い場もありますが、広いので快適です。
さっそく入ってみますと、うお、なんだこのにおい?!
強烈なにおいが体を包みます。
硫黄じゃない、なんというんでしょうか。
油っぽいような薬草っぽいような不思議な臭い。
それも強烈な。
うーん、緑の温泉とにおいでこれはすごい温泉だと確信しました。
なかなか味わえないですね、こいつは。
温度のほうはちょっと熱く感じますけど、
なれるといい感じになってきます。
たぶんペーハーが7と意外と高いからなのかな、と今更ながら思いました。
本当面白い泉質ですよね。
ちなみに奥にコップがありました。
飲んでみると、苦いです。
噂通りの味でした。でも個人的には嫌いじゃないかも(笑

続いては小さめの内湯。
こっちは昔からあるのかな。
歴史を感じるような岩の浴槽です。
浴槽も小さいからなのか、温度も薬師の湯より熱め。
長湯するとのぼせそうです。
そしてここの窓から混浴の露天風呂に行けます。
(違うところから外に出てそのまま行くこともできます)

ちなみに湯が少ないときの感じはこちら。結構な時間をかけて満タンにしているようです。
それではいよいよ露天風呂へ。

横長の浴槽ですね、こっちのほうが色味がきれいに見えます。
外気にあたったり、外の明るさで変わるのかな。

左側から一枚。美しい色味です。
手前から温泉が流れてきて、右側から抜けるような感じです。
この時に雨が降ってたので、温度的にはドンピシャ。
ちょっとぬるめでずっと入っていられました。
最高でございます。
後ろにちょっと見える紅葉もいいですね。
周りは岩に覆われているので、
そこまで丸見えな感じはないです。
ただ女性的にはハードル高いかも。
脱衣所も手前にありますが、完全に隠れてはいないので・・・。
この時は誰もいなかったので、ひたすら縦長の浴槽をいったりきたり、すいすい泳いで楽しんでました(笑
■動画はこちら
料理
続いては料理です。

夕食のメニューがこちらです。
宿のHPでも言ってますが、素朴な料理でした。
これも秘湯感があって味がありますけどね。
(料理だけに・・ 笑)
地元の食材を使った料理ということで、
目立ったものはなかったですけど、まぁ十分ですかね。
もう最高!みたいな感じではないですが、必要十分の量でした。そしてヘルシー。
変に油っぽいものが出ないので、体に優しかったです。

朝食がこちら。
こちらも定番の鮭や温泉卵、納豆など、温泉宿らしいメニュー。
料理に大きなこだわりがない人であれば問題ないと思います。
しかし、宿の朝食「鮭」率、すごく高くないですか?(笑
なんでこんなにも定番の魚になったんだろう。
まとめ
以上、石塚温泉の紹介でした。
やはり見どころは緑色の温泉と、強烈なにおい。
これはファンがたくさんいるのもうなずけます。
お部屋とか料理は質素でシンプルですが、
その分温泉のインパクトは大きいです。
ちなみに値段は、1泊2食付きで12030円。(公式HPより)※2020年当時
温泉好きを自負するなら一度は入っておいたほうがいいようなところです。
ぜひ訪れてみてください。
(営業期間は5月中旬~11月初旬なのでご注意を)