温泉にはいろいろな泉質のものがありますが、個人的に大好きなものの一つが「炭酸泉」です。
プクプクとした細かな泡が体に気泡となって張り付くのが心地よく、たまらないのです。
そんな炭酸泉で日本一といわれるのが、大分県の「長湯温泉」。
そして今回ご紹介する「万象の湯」はそんな温泉を心行くまで満喫できる宿。
- 「美肌の湯」である炭酸水素塩泉
- 内湯、露天、水風呂の異なる浴槽
- 貸切風呂で何度も楽しめる
こんな魅力を持った温泉です。
内湯、露天、水風呂は温度の異なる浴槽で、温まった後はプクプク炭酸の水風呂に入り、交互浴が楽しめる宿。
炭酸泉を心ゆくまで堪能したい方にオススメな湯治宿の宿泊レポートです。
大分県 長湯温泉 万象の湯
| 住所 | 〒878-0402 大分県竹田市直入町大字長湯3264-1 |
| TEL | 0974-75-3331 |
| 公式HP | 【公式】万象の湯 長湯歴史温泉伝承館|現代版湯治の宿 |
| 日帰り入浴 | [大浴場] 大人 600円 竹田市民 400円 小学生 150円 ※年間パスポート 20,000円 [貸切家族湯] 一棟50分 2,400円〜 |
| 日帰り営業時間 | 10:00~20:30 (最終チェックイン20:00) |
| チェックイン チェックアウト | 15:00 ~10:00 |
| クレジットカードの利用 | 利用不可 |
近くには無料の露天風呂も
長湯温泉は九州を代表する山、「くじゅう連山」のふもと東側に位置します。
大分県で一番有名な温泉地は別府温泉でしょうが、それよりも南側。
周りが林に囲まれたのどかなエリアです。

近くには無料で入れる露天風呂「ガニ湯」もあります。
ご覧のように周りから丸見えなので勇気がいりますが、二酸化炭素泉含有量日本一といわれる珍しい温泉なので、一度は入ってみるといいでしょう。(私は恥ずかしくて入れませんでした・・・結構後悔してます)

またラムネ温泉館という施設もあり、こちらも炭酸泉を楽しむことができるようです。
万象の湯と合わせて行ってもいいかもしれません。

そして到着です。

宿というよりかは温泉施設といった趣でした。宿泊者はこちらの扉から受付を行いましょう。
「お部屋」6畳のシンプル和室
| トイレ | 部屋付き |
| 冷蔵庫 | あり |
| エアコン・暖房 | あり |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | あり |
| タオル・浴衣 | あり |

今回宿泊したお部屋はこちら、シンプルなものでした。
コンパクトではありましたがきれいに掃除されており清潔感あり。

窓からは川が望めるロケーション。

掛け軸の隣に小さいながらもテレビが完備。


洗面所やトイレもついており、安心です。


また、エアコンや冷蔵庫もついておりました。
現代版湯治の宿という風に謳っていますが、何でもそろうまさに「今風の湯治宿」ですね。
各館内の案内について
ここでざっくり館内についての案内です。

こちらの絵が参考になるかと思います。
左端の客室がお部屋で、近くにはテラスがあります。

こちらですね、川が近くてのんびりするにはいいところです。

お部屋の廊下がこちら。ここは湯治宿っぽい雰囲気でした。
この建屋の右手に行くと男女別の大浴場、そしてさらに奥には貸切風呂になっています。
「温泉」黄色い濁り湯の温泉とサイダー冷泉
それでは温泉の紹介にまりましょう。温泉は、
- 男女別の大浴場
- 男女別の露天風呂
- 3つの貸切露天風呂
これらが楽しめるようになっています。
貸切風呂はあらかじめ予約して入るシステム(50分制)。
早めに予約しないと時間帯が埋まってしまうので注意です。
温泉は黄色い濁り湯のものがひとつと、プクプク泡が気持ちいい冷泉が楽しめます。
(冷泉の方は分析書がありませんでした)
| 源泉名 | 万象の湯 |
| 泉質 | マグネシウム·ナトリウムー炭酸水素塩温泉 (中性 低張性 高温泉) 旧称 含重曹-土類泉 |
| 源泉温度 | 52.0℃ |
| 湧出量 | 測定せず (掘肖300m自噴 ) |
| pH値 | 6.8 |
| 色・におい・味 | 無色澄明·微弱炭酸味·中金気味·殆ど無臭 |
温泉と冷泉の「大浴場」
まずは男女別の方から見ていきましょう。

脱衣所はこちら。たくさんの人が入れるような広めのスペースでした。

大浴場がこちら!2つの浴槽がありますが、左がメインの温泉、右が冷泉と思われる水風呂です。

水風呂に関しては温泉の分析書がありませんでした。
もしかしたら温泉と呼べる要件を満たしてないからかもしれませんが、自噴泉のようにポコポコしていましたし、普通の水とは明らかに違うものだと思います。

ちょっとサビっぽいような香りです。
メインの温泉はほんのり黄色のにごり湯。
内湯の方は41℃ぐらいですかね、温まりの良い温泉です。


洗い場はご覧のように4か所ほどありました。アメニティもゆずの香り漂うものでしたね。
川が望めるぬるめの「露天風呂」
続いては大浴場の扉からいける露天風呂。

じゃーん!こちらです。
こちらも手前の冷泉と奥の温泉の2つの浴槽が楽しめます。
川の流れる中、穏やかな時間が流れます。

朝の入浴時には表面に「油膜」も張っており、美しい。

そしてこちらは、内湯からの温泉が流れてくるので、かなり温度はぬるめ。
38~39℃ぐらいの長時間入れる絶妙の温度になってます。特に温かい季節は最高ですね。

ちょっと天気が悪い時間帯の写真ですが、ご覧のように開放的な景色を望めました。
うーん、最高。
3つの浴槽の「貸切風呂」
最後は複数の浴槽を一人占めできちゃう貸切風呂。

あらかじめ受付で予約し、木札をいただき、使用する浴室の脇に取り付けます。

浴槽がこちら!3部屋とも内湯の温泉、冷泉、露天風呂の3つが備わっています。

これも朝とったものですが、油膜が美しい。濃ゆい成分が浮いている証拠ですね。
この内湯は割と温かく、41℃ぐらいかな。

何かの生き物のようなモチーフの湯口から源泉が溢れます。

そしてこちらは丸い露天風呂。
これまた油膜がぎっしり。なかなかこういった光景は見られないのでテンションも上がります(笑
また露天風呂は男女別同様に内湯の温泉から流れてきたものなので、ぬるくて最高なんだなぁ。

そしてプクプク湧いてくる冷泉(水風呂)。結構冷たいのでそのまま入ると寒いです。
温泉で温まってから入ると良いでしょう。
そして入ると最初は冷たいんですが、体が慣れてくると天国か?と思うような心地よさに。

しばらく入っていると、体中に「気泡」が。これぞ炭酸泉の醍醐味!
包まれているような心地よい感覚になってくるのです。

ご覧のように♡とかも書けちゃう(笑
この体に付着した気泡をつるんと手で流すのも気持ちがいいのです。
お肌がツルツルになったような気分に浸れます。
そして体が冷えてきたら温泉へダイブ!あったけぇ・・。
この感覚がこれまた気持ちよし。そうしてエンドレスで交互浴を楽しめるのです。
50分の時間制ですが、あっという間に過ぎちゃいますね。ぜひ一度味わってほしい新体験です。
■動画はこちら
「足湯」や「顔湯」もある
温泉の受付エリア付近には、通常の入浴以外にも楽しめるものがあります。

こちらは足湯。黄色い濁り湯の源泉を楽しめます。

そしてこちらは世にも珍しい?「顔湯」。
こちらはプクプクの冷泉を使用しており、入浴とは別の楽しみ方ができます。
顔をつけて15秒ほどで肌に刺激を感じ、体内の血管を拡張し美肌効果が期待できるそう。
お肌が気になる方はこちらもぜひ利用してみてください。
「料理」おしゃれなレストランでいただく
食事は別館のレストランにていただきます。

こちらです。何とも広くオシャレな空間・・。

絵が多く飾ってあり、美術館のような雰囲気の中食事できます。温泉宿とは思えないですね(笑
オシャレな料理が並ぶ「夕食」

夕食のメニューがこちら。
お刺身、豆腐、唐揚げなどの和食やステーキ等バランスの良いメニューです。

まずはこちら。器なんかもお洒落でした。

エノハの刺身。エノハとは、九州地方のヤマメ・アマゴの混称だそう。
川魚なのでヘルシーでしたね。

こちらはエノハの骨せんべい。ハードに揚げてるので骨までいただけるパリパリ間がお酒に合う料理。

揚げ出し豆腐。カツオがたっぷり入っており風味豊かでした。

こちらもまたエノハの唐揚げ。野菜も揚げてましたが、比較的ヘルシー。
丸ごと揚げてるのは何とも贅沢でした。

そして「黒毛和牛のミニステーキ」!ジューシーで和風のソースもたっぷりで美味でした。

ご飯は「エノハ茶漬け」。改めてみるとエノハ尽くしですね(笑
出汁がうまくてステーキの油っぽさを緩和してくれました。

最後はソフトクリーム。最後まで満足度の高い料理でした。
ヘルシーな和食の「朝食」

朝食がこちら。朝なのでさっぱり目なメニューが並びます。

これはエノハなのかな?夕食に続いて川魚尽くしですね。

朝はご飯とみそ汁がしみます。やはり日本人は米とみそ汁ですね。
「まとめ」日本一の炭酸泉を体感しよう
炭酸泉が好きな私からすると天国のような宿であった「万象の湯」。
こんな人にオススメ
- 炭酸泉が好きな方
- 温泉と冷泉で交互浴をしたい方
- 貸切風呂で温泉をとことん満喫したい方
温泉、部屋、料理もクオリティが高くトータルで満足できる宿でもあり、
温泉好きの方はもちろん、そうでない方も感動できる温泉です。
大分県といえば別府温泉が有名ですが、長湯温泉も決して負けてないと思います。
ぜひこちらにも足を運んでみてください!
