今回は2020年の冬に訪問した「新安比温泉」(しんあっぴおんせん)の「静流閣」についての紹介です。
新安比温泉・静流閣の温泉は太古の地殻変動などで地中に閉じこめられた古い海水が源泉で、化石海水型の温泉と呼ばれています。塩分濃度は海水の約2倍。太古に閉じ込められた天然ミネラルがぎゅっと詰まった天然薬湯です。
(公式HPより)
昭和62年(1987年)に湧出した比較的歴史が新しい温泉ですが、
その泉質は非常に特徴的で、
日本でも珍しい海水化石型の強食塩泉で、塩分濃度は海水の2倍以上もあり、薬湯と呼ばれ薬効が高いと評判の温泉だそうです。
それにより体が非常に温まり、新陳代謝が高まり、お肌がツルツルになるなど良いことづくめ。
そんな貴重な泉質の温泉を満喫してまいりました。
新安比温泉 静流閣
ちょうど付近には東北道があり、
高速道路から見下ろせる位置にあります。
住所 | 〒028-7533 岩手県八幡平市叺田43-1 |
TEL | 0195-72-2110 |
公式HP | 新安比温泉 -岩手・青森・秋田の観光拠点- | 静流閣 |
■温泉データ
※浴槽ごとに成分が異なるので各温泉(浴槽)にて記載します
新安比温泉 静流閣 宿泊
宿について
宿へは車で向かいました。
東北道の安代ICで降りてすぐの所です。
ちょうど高速道路の脇にひっそりとあります。
駐車場が広いので停めるのは楽だと思います。

外観がこちら。結構立派です。
ちょうど冬で雪がちょっと積もってましたね。

入り口右側の看板。
お客様のお名前も記載されておりました。

https://www.sinappi.jp/facilities公式HPより
館内のロビー周辺はかなり広く、
写真のようなゆったりできるところもあれば、
お土産コーナーも充実していました。
飲み物や自販機も多く、持ち込みなどしなくても問題なかったです。
そして大きいゆえにお部屋までの距離もけっこうありました(笑
続いてお部屋。
お部屋は「りんどう館」と「あじさい館」
と呼ばれるものがあるらしく、
私が今回選んだのはあじさい館。
どちらかといえばリーズナブルでシンプルなほうですね。

https://www.sinappi.jp/rooms/room2.html#sec2公式HPより
こちらかな。今回はバス・トイレのない部屋を選択しましたが、ある部屋もあるそうなので、お好み、金額によっていろいろ選べるのはうれしいですね。
シンプルなお部屋でしたが、普通に清潔で過ごしやすかったですね。
テレビ、冷蔵庫も完備されておりました。
温泉
それではお待ちかねの温泉です。
温泉は日帰り客の方も入れる大浴場「金の湯」
宿泊者用の「銀の湯」があります。
■金の湯

源泉名 | 保戸沢の湯 |
泉質 | 含鉄-ナトリウム-塩化物 強塩温泉(高張性中性低温泉) |
源泉温度 | 38.3℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 6.8 |
色 | 茶褐色 |
におい | 鉄臭 |
(温泉分析書より)※一部主観あり
まずは金の湯から。2か所の浴槽があります。
引きの写真の通りかなり浴室が大きく、左手には洗い場も充実。大人数入れるようになってます。

浴槽の拡大写真。
はっきりとは覚えてないのですが、2つとも同じような温度だったかなと思います。
手前のほうが若干ぬるかったかな。
入ってみるとほんのり鉄っぽい香りが。
そしてどことなくザラっとするような感じ。
新安比温泉静流閣のお湯には20gもの塩分が含まれており、
その塩分濃度は海水の約2倍。岩手県内唯一の強塩泉です
とHPにあるように、塩分が多く含まれているからでしょうかね。
温度調節のため約10%の加湯をしているようですが、それでも成分の濃さは十分感じましたね。
そしてすげーあったまる。
温度は40、41℃ぐらいだったかな。
個人的にはあと少しぬるいほうが好きですが(笑
ちょうど冬場だったので結果的にちょうどよかったかも。
温まりがすごいので、長湯するとのぼせるかも。
かなり効きました。また、

こんな張り紙がちょこちょこ見られました。
「メタホウ酸」(HBO2)の量、どれくらいかというと、
5435mg。
これはどうなんだろうと思っていくつか他の温泉の分析表を見ましたが、
多くても100mgぐらいだったので、えらい多いですね(笑
この成分だけで温泉のすべては測れませんが、
塩分の多さなども含めてかなり個性のある温泉なのでしょう。

ちなみに大浴場には露天風呂もついております。
ただ、この露天風呂は源泉ではなかったです。
色もついてないですし、においもありませんでしたしね。

ただ、外の新鮮な空気を吸えるし、景色もけっこういいので、気分転換には十分ですね。


寝湯とか深い浴槽など何気にこだわって作ってあります。
ご家族で行った際などお子さんも喜ぶかもしれませんね。
※HPをみたら、けっこうリニューアルされているようですね
詳細はHPを確認してみてください
■銀の湯

源泉名 | 平成の湯 |
泉質 | ナトリウム-塩化物 炭酸水素 強塩温泉(高張性中性低温泉) |
源泉温度 | 30.8℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 6.7 |
色 | 茶褐色 |
におい | 鉄臭 |
(温泉分析書より)※一部主観あり
銀の湯は宿泊者のみ入れる温泉。
金の湯に比べるとこじんまりしてますが、
日帰りの方もいないのでゆっくりできるでしょう。
温泉の成分に関しても、大浴場とほとんど変わらないと思いますが、こっちのほうが気持ちさっぱりしてたかな。
(本当に気持ちの問題かも 笑)

湯口は平べったいところから出てきてました。そこそこの量でしたね。
今回ほとんど人と被らずに入れたので良かった。
やはり成分が濃いのか長湯できませんでしたが。
※ちなみに今は家族風呂として予約制の貸切になっているようです
前日までに予約をお願いしますとのこと
■動画はこちら
料理
お料理は夕食から。

こんな感じ。お品書きもあって、こだわりを感じますね。
定番の茶わん蒸し、酢の物、お刺身、鍋などきちんとそろっています。
油っぽいものもそんなになかったので、比較的ヘルシーで体に良いメニューに感じます。

炊き込みご飯もあります。
おかまでホッカホカの飯がいただけるのはうれしい。
プラン的には一番リーズナブルなものでしたが、量としては十分満足でしたね。
ちなみに朝食は、バイキングだったため
写真を撮り忘れておりました・・(すみません


せっかくなので公式HPのお写真を(汗
種類も多く楽しめましたね。
バイキングって本当悩みますよね、
欲張っていろいろ持ってきちゃうと食べきれなかったり・・。
そういう意味でも楽しめました。
まとめ
以上、新安比温泉 「静流閣」いかがだったでしょうか。
なんといってもその塩分濃度の高い温泉が魅力ですね。
古代の海から残ったものが現代の温泉としてよみがえるのですから、奥が深いです。
そして貴重なその泉質を楽しめるのはここだけでしょう。
デトックス効果や美肌効果など、
女性の方にも、変わった温泉に入りたい温泉マニアの方も、
きっと満足できる宿なのではないでしょうか。
また、お部屋や料理のグレードも選べますし、いろいろな楽しみ方だできる温泉なので、ぜひ一度訪れてみてください。