鳴子温泉の宿のなかでも、ひときわ個性的な体験を提供してくれるのが「ホテルたきしま」。
こちらの名物は「薬湯」(くすりゆ)で、階段を下りた先の扉を開けた瞬間にサウナ状態の熱気が押し寄せ、穴の奥の源泉口からは強烈な香りが漂ってくる個性派温泉。
2本の自家源泉を使い分け、普通の内湯と薬湯で全く異なる顔を見せる、鳴子温泉屈指のパンチのある湯です。
ホテルたきしまはこんな施設
- 2種類の自家源泉を持つ
- 「薬湯」は熱気と油・薬品臭の貸切風呂
- 内湯は透明で良質な炭酸水素塩泉
- 鳴子温泉駅から徒歩圏内の立地
個性的な温泉を堪能したい方にお勧め!そういう意味では鳴子温泉郷でまず挙げたい一軒です。
(2022年訪問時の記事です)
宮城県 鳴子温泉 「ホテルたきしま」
| 住所 | 〒989-6822 宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷28-1 |
| 電話番号 | 0229-83-3054 |
| 日帰り入浴 | 大人700円 |
| 日帰り営業時間 | 9:00〜17:00(目安) ※宿泊状況・清掃により変動あり |
| 定休日 | 不定休 |
| 日付 | 天気 | 気温最高 / 最低 | 降水確率(1日の最大値) |
|---|---|---|---|
| 今日10/8(木) | ☀️ 晴れ所により昼前まで霧 | 24℃ / — | 0% |
| 明日10/9(金) | ☀️ 晴れ | 24℃ / 9℃ | 0% |
出典:気象庁(10/8 06:00発表)
気温は古川観測地点(温泉地から約23km)の予報です。山間部の温泉地ではこれより低くなることがあります。
周辺の環境と立地
ホテルたきしまはJR陸羽東線の鳴子温泉駅から徒歩圏内に位置し、東北自動車道の古川ICから国道47号線を経由して約50分でアクセスできます。
仙台駅からの高速バスも利用可能で、公共交通機関でのアクセスもしやすい立地です。
周辺には鳴子温泉郷の名所が揃っており、湯めぐりの拠点として最適です。
周辺でおすすめの観光スポット
鳴子峡(車で約5分) 大谷川が刻んだ高さ約100mのV字渓谷で、東北屈指の紅葉の名所として知られています。遊歩道が整備されており四季折々の絶景が楽しめますが、冬季は閉鎖されます。
潟沼(車で約10分) 湖面が空の色や天候によってスカイブルーやエメラルドグリーンに変化する神秘的な酸性のカルデラ湖です。湖畔の遊歩道散策や貸しボートが楽しめます(冬季閉鎖)。
日本こけし館(徒歩圏内) 約5,000本のこけしを展示する博物館で、こけしの絵付け体験も可能です。鳴子温泉の伝統工芸に触れられるスポットとして、温泉散策のついでに立ち寄るのに最適です。

宿はこちら。鳴子温泉駅から歩いて約7分ほどと立地も良い場所です。
駐車場は正面右手ですが、駐車台数が少ないので注意です。


館内は昔ながらのビジネスホテルといった趣です。
「温泉」2つの自家源泉が個性的
ホテルたきしまには2本の自家源泉があり、内湯(男女別大浴場)には瀧嶋3号源泉、薬湯には瀧嶋1号・2号混合泉が使用されています。
特に特徴的なのは薬湯のほうで、こちらは貸切で使用可能です。(時間によっては順番待ちもあるため注意)
浴室ではサウナ状態の熱気と蒸気が押し寄せます。奥の穴の源泉口に近づくとオイリーな香りと薬品系の鋭い臭気が入り混じる珍しい体験ができます。
■ 源泉①(薬湯)
| 源泉名 | 瀧嶋1号・2号混合泉 |
| 泉質 | ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉 (低張性中性高温泉) |
| 源泉温度 | 76.1℃ |
| 湧出量 | 不明 |
| pH値 | 7.3 |
| 知覚的試験(色・におい・味) | — |
■ 源泉②(内湯)
| 源泉名 | 滝嶋3号源泉 |
| 泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉) |
| 源泉温度 | 71.8℃ |
| 湧出量 | 不明 |
| pH値 | 7.6 |
| 知覚的試験(色・におい・味) | 無色透明、無味無臭にして、弱アルカリ性である |
| メタケイ酸 | 256 mg/kg ※高濃度(豊富に含有) |
ちょうどよい湯温と心地よい泉質の「内湯」

まずは内湯から。四角形のシンプルな浴槽。

湯口周りには温泉成分が固形化したものが付着。
湯温は体感40℃ほどでとてもいい湯加減。
長湯がしやすく、じわりと体全体に温泉成分が染み渡っていくような柔らかな浴感があります。
ほのかに漂うオイリー系の香りはこの後紹介する薬湯ほど強くなく、主張を抑えたなかに鳴子温泉らしい個性を感じるしとやかな湯です。
温まりも良く、メタケイ酸256mg/kgという高濃度の美肌成分も含んでおり、質・浴感ともに申し分のない内湯です。
インパクトでは薬湯でしょうが、個人的にはこちらの湯が好みでした。
熱気とにおいが強烈な「薬湯」
薬湯へはホテルの階段を下りた先にあります。
廊下の薄暗さと扉の前の独特の雰囲気が、なんとも怪しげでした。

浴室手前の脱衣所です。ここからドアを開けると・・

小さめの浴室に、すさまじい熱気と蒸気が一気に押し寄せます。

どうやら正体はこちらの大きな穴のようで、ここから熱気が押し寄せており、まさにサウナの中に入り込んだような状態です。
ここからオイリーな香りに薬品系の鋭い臭気が加わった強烈なにおいが漂ってきます。
「薬湯」という名前の由来がこのにおいなのか?と思ったほどでした。(実際は何が由来なんでしょうね?)
蒸気とにおいで、鼻から口からと全身で温泉を体感できます。

源泉はこの蛇口から出ているようですが、お湯はかなり熱め。
水の蛇口があるのでそこで温度を調整しながら入浴するのが現実的です。
この湯の熱さと浴室全体に漂う熱気とにおいが、ホテルたきしまならではの唯一無二の体験だと感じました。
「まとめ」内湯の上質さと薬湯の個性が素晴らしい宿
ホテルたきしまは、質の高い内湯と体験型の薬湯という、異なる二つの温泉を楽しめる施設でした。
内湯では適温で上質な炭酸水素塩泉が楽しめ、薬湯では熱気と強烈な香りが五感を全開にさせてくれます。
記憶に残るこんな温泉は鳴子温泉郷のなかでも数少ないでしょう。
内湯と薬湯どちらもぜひ体感してほしいですね。
こんな人におすすめ
- 少し変わった温泉施設が好きな方
- 鳴子温泉郷で「他とは違う個性」を求めている温泉愛好家
- 温泉の香りや雰囲気など、五感をフルに使って温泉を楽しみたい方
個性的な温泉を探している人に一押しの温泉でした。
