北海道旅行の旅、3日目は上士幌町の山奥、幌加温泉「湯元 鹿の谷」へ向かいました。
鹿の谷と書いて(かのや)と読むようです。
こちらも前日に訪れた「かんの温泉」同様に大雪山系のふもとにあり、自然豊かなところです。
その雄大な自然の中入れる混浴の露天風呂は、こちらの一番の魅力といっていいでしょう。
また豊富な源泉を持っていて、浴槽ごとに異なる泉質を楽しめます。
そんな魅力を写真を交えてお伝えしていきたいと思います。
幌加温泉「湯元 鹿の谷」
住所 | 〒080-1402 北海道河東郡上士幌町幌加 |
TEL | 0156442163 |
日帰り | 800円 |
営業時間 | 冬期(11月~4月) 10:00~15:30 (15:30最終受付16時開館) 夏期(5月~10月) 10:00~17:30 (17:30或終受付18時閉館) |
公式HP | 幌加温泉 鹿の谷(@horokaonsenkanoya)(インスタグラム) |
幌加温泉 湯元 鹿の谷 日帰り入浴記録
宿について
こちらの宿、森に囲まれた自然豊かなところにそびえています。

こちらがそのお宿。
温泉を出たあとには野生のシカが宿の近くで優雅に休んでいたり、鳴き声が聞こえたりと、前回のかんの温泉同様、北海道の自然を肌で感じていたのでした。

当時は600円でしたが、2025年6月現在は800円に値上がりしたようです。
やはりこういったところの経営を続けるのは大変なのでしょうね。

あとはやたら張り紙があったのですが、どうやらこの温泉いわゆる「ワニ」が多く出現するらしく、注意喚起がされていました。
ワニとは特に混浴風呂で女性を見るためにひたすら温泉に居座り続ける男性のことを指します。
ねらったターゲットをひたすら水に浸かりながら待つさながらワニというわけです。
そんなえげつない人間のせいでこちらのお客さんはもちろん、宿の方もひどく迷惑しているようです。
純粋に心から温泉を楽しむ。ロケーションを楽しむ。
そうやって楽しめない人は温泉に入る資格はないです。
マナーとモラルをしっかり持って入浴してもらいたいものです。
温泉について
温泉は大浴場と露天風呂があり、どちらも混浴になってます。(女性のみ専用の浴槽があるようです)
大浴場は3つの浴槽があり、それぞれ泉質が異なります。



なお、ご覧のように昔の温泉分析書が飾ってありました。北海道の「海」の字もちょっと違いますね。長い歴史があるんだなぁと。

脱衣所は簡易的なものでした。
大浴場
それでは大浴場から参りましょう。

3つの浴槽が横並びになっています。

写真と向きは逆になってしまいますが、手前から絵のような浴槽になってます。

奥には打たせ湯ができる浴槽がありました。


3つのうち両端は浴槽が白っぽくなっていて、真ん中のみ黒っぽくなってました。
これは温泉の泉質による違いなのでしょうかね。不思議です。



それぞれ管の湯口から温泉が流れておりました。
この三つの中でいうと、真ん中の「鉄鉱泉」が良かったです。
理由は単純で、ぬるいから(笑
39℃ぐらいだったかな、個人的には非常に適温でした。
においも鉄のサビっぽい香り。
ナトリューム、カルシューム泉は結構熱めだったのであんまし入れなかったですね。

浴槽にはブツブツとした析出物が形成。成分の濃さを感じましたね。

洗い場にシャワーはなくて昔ながらの桶で洗うタイプ。
アメニティも石鹸しかなかったですね。
ちなみに男女とも内湯の扉ではちあうので女性としてはかなり入りづらいですよね。
内湯でワニが待ち構えていたらどうやっても見られちゃいますし・・。この作りが変われば少しはいいんでしょうけど難しいよなぁ。
ちなみに温泉の泉質は下記の通り。
■カルシューム泉
源泉名 | 幌加温泉(源泉名B) |
泉質 | ナトリウム一塩化物·炭酸水素塩温泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 63.0℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 7.0 |
色 | 無色透明 |
味・におい | 無味無臭 |
■鉄鉱泉
源泉名 | 幌加温泉(源泉名C) |
泉質 | ナトリウム一塩化物·炭酸水素塩温泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 61.9℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 7.0 |
色 | 無色透明 |
味・におい | 無味無臭 |
■ナトリューム泉
源泉名 | 幌加温泉(源泉名D) |
泉質 | ナトリウム一塩化物·炭酸水素塩温泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 63.3℃ |
湧出量 | 33L/min(自然湧出) |
pH値 | 6.7 |
色 | 無色透明 |
味・におい | 無味無臭 |
(温泉分析書より)
露天風呂
続いてはこの宿一番の魅力といっていい露天風呂。
内湯の奥の扉を開くと行けます。

ご覧ください、この開放的な景色!

自然の中に作られた露天風呂といった趣。素晴らしい。

どこから見ても開けた展望。天気も良くて最高でしたね。

湯口がこちらです。新鮮な温泉です。

こちらも内湯同様に浴槽に析出物がついてました。時間をかけて作られたものなのでしょうね。
こちらの温泉、ほのかに硫黄の香りがしましたね。
内湯の温泉とはまた違う泉質で4種類の温泉を味わえるとは贅沢だ。
温度もちょうどよくて、39~40℃ぐらいだったかな。
自然の景色を眺めながら温泉に浸っておりました。

幸せなひと時をありがとうございました。
ちなみに泉質は下記の通り。
■露天風呂
源泉名 | 幌加温泉 (源泉名E(E1およびE2の混合泉)) |
泉質 | ナトリウム一塩化物·炭酸水素塩温泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 58.0℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 7.2 |
色 | 無色透明 |
味・におい | 無味無臭 |
(温泉分析書より)
以上、幌加温泉「湯元 鹿の谷」でございました。
源泉4つをそれぞれの浴槽で贅沢にも使用し色々な温泉を楽しめる。
自然豊かな露天風呂で開放感あふれる景色と温泉を堪能できる。
非常にリラックスできる場所でした。
ワニがはびこる温泉であるのが非常に残念ですが、それは利用者の問題。
素晴らしい温泉がこの先も続いていくために、温泉の魅力を壊すようなことがあってはいけないです。
利用者や宿の方がストレスなく、純粋に温泉を楽しめるようになる日が来るといいですね。