乳頭温泉郷「鶴の湯別館 山の宿」宿泊|静けさと山の恵みを楽しむ貸切湯と囲炉裏の宿

日本でも有数の人気温泉地、乳頭温泉郷

秘湯感あふれる自然豊かなエリアで、国内外問わず有名な温泉地です。

その中でもひときわ目を引くのが乳頭温泉郷「鶴の湯」。

鶴の湯といえば、昔ながらの茅葺屋根があったり、大きな混浴露天風呂、郷土料理であるいも鍋など魅力だらけの宿で、温泉好きでなくても聞いたことがあるであろう有名な温泉。

鶴の湯名物「いも鍋」

訪れた記事があるので詳しくはこちらから。

このように魅力だらけの鶴の湯ですが、今回は別館の「山の宿」に初めてお邪魔してきました。

別館山の宿はこんな宿

  • 3つの貸切風呂がいつでも利用可能
  • 囲炉裏でいただく山の料理
  • 人気のない静かな施設

こちらは本館の方と異なり、日帰り入浴もやっておらず静かなのが魅力。

日々忙しい生活をしていてストレスを抱えている人はぜひ一度訪れてほしいお宿です。

今回はそれらを余すことなく紹介していきます。

秋田県 乳頭温泉郷「鶴の湯別館 山の宿」

住所〒014-1201
秋田県仙北市田沢湖生保内字 湯ノ岱1
TEL0187-46-2100
公式HP秋田の秘湯、乳頭温泉郷の鶴の湯温泉 別館山の宿
日帰り入浴不可
チェックイン
チェックアウト
15:00 ~ 19:00
〜10:00
クレジットカードの利用可能(VISA、MasterCard)
宿泊料金1泊2食付き 18,700円
※1人の場合は5割増しの料金

山の中にある宿

乳頭温泉郷は現在7か所あるのですが、鶴の湯はその他の温泉郷とは離れた位置にあります。

車で南の方角から向かう場合、県道149号を北上し登っていくと看板が出てきます。

入り口の看板(他のサイトより)

https://4travel.jp/travelogue/11638165より引用

こちらの看板ですね。ここを左に行くと細めの山道が続きます。

しばらく行ったところに「山の宿」の看板があり、そこを右に曲がると目的地になります。

そこまで狭くはないですが、運転慣れしてない人は大変かも。道中はお気を付けください。

鶴の湯別館 山の宿の外観

そして到着!

駐車場ははっきり決まってないようなので、写真撮影場所のスペースに停めちゃってもいいかなと思います。

他にもスペースがあるのでどこかしら停められるでしょう。

鶴の湯別館 山の宿の茅葺屋根

本館のような屋根の建物も見えました。

ちなみにこの山の宿がオープンしたのが1994年だそうで、歴史としてはそこまで長くないんですね。

しかしいい意味でそう感じない大自然とマッチした建物はこれまた美しいです。

鶴の湯別館 山の宿の入り口

いやぁ、すごいです。時間をかけて建てたのだろうなと思わせる作り。

鶴の湯別館 山の宿の入り口階段

入り口はこちら。階段は木で作られており雰囲気たっぷり。

秘湯を守る会のちょうちん

館内には秘湯を守る会のちょうちんが。もはやおなじみですね。

美しく長い廊下

美しく長い廊下。こういったところを歩くだけでも雰囲気を感じられていいものです。

喫煙所

喫煙所もありました。私は吸わないですが、喫煙者にも優しい作りです。

今回のお部屋はこの喫煙所の近くでした。部屋から出るとちょっと臭いが気になりましたね。

「お部屋」堀こたつの付いた和室

トイレ部屋付き
冷蔵庫あり
エアコンなし(暖房あり)
Wi-Fiあり
テレビなし
タオル・浴衣あり
鶴の湯別館 山の宿の部屋全体

お部屋がこちら。ちなみに本館同様にテレビはありません

広さは十分でしたね。きれいに掃除もされている印象でした。

鶴の湯別館 山の宿の部屋奥
鶴の湯別館 山の宿の部屋の窓の景色

窓際には外を眺められる椅子と、掘りごたつがありました。

鶴の湯別館 山の宿の部屋の掘りごたつ

こたつは最初なんでこの位置?と思って使わなかったのですが、最後に確認したら床がなかったので「だからここに置いてあるのか」と納得することに。

冬なんかは堀こたつが活躍しそうですね。

鶴の湯別館 山の宿の部屋の冷蔵庫とバスルーム

冷蔵庫はありましたので、あったかい季節でも冷たい飲み物が飲めるでしょう。

また自販機もあったので飲み物に関しては問題なさそうです。

奥にはお風呂場も。まぁ貸切風呂があるので使いませんでしたけどね。

鶴の湯別館 山の宿の部屋の暖房

暖房はこちら。ただしあんまり温まりは良くなかったです。

また冷房は公式でも記載がありましたがないようです。夏は流石にここも暑いかもしれないです。

鶴の湯別館 山の宿の部屋のトイレ

お部屋用のトイレもありました。きれいでした。

鶴の湯名物「鶴の湯まんじゅう」

そして置いてあった和菓子が鶴の湯まんじゅう、通称「つるまん」。

これがめちゃくちゃうまいんですよ!

まんじゅうの生地には秋田県田沢湖産の天然の山芋を使用しており、ほどよいモチモチ感があります。

そしてあんこは甘さ控えめのこしあん。こしあん大好きなので、もう最高でした。

お土産に購入もできるので、ぜひ気に入ったら買っていってほしいと思います。

「温泉」スカイブルーの硫黄泉

それではメインの温泉に参りましょう。

貸切風呂を使用する際に必要な木札

2025年5月現在、貸切風呂は3つあります。(前は4つあったようですが今は閉鎖されてます)

ご覧のように貸切風呂のお札があります。

札には鍵もついているので、それを持っていき鍵をかけられます。

温泉は15:00~翌日11:00までで、営業中はほとんど24時間入れます。最高ですね。

ちなみにお札の近くにはくつろげる小部屋があり、冷たい水も用意されてました。

お風呂上りはこちらでゆっくりくつろぐのも一興です。

貸切は内湯×2 / 露天風呂1となってます。

(ちなみに定期的に本館へのバスがでており、本館の温泉にも入ることができます)

源泉名白湯(鶴の湯本館から引湯)
泉質塩化物泉、硫黄泉含硫黄ーナトリウム·カルシウムー塩化物·炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
源泉温度59.7℃
使用位置:42℃
pH値6.5
乳白色
味・におい硫黄臭

正方形の2つの「内湯」

内湯の一つから見ていきましょう。

貸切風呂の内湯

どーん。美しい・・。光に当たったスカイブルー色の温泉。

そしてたえずオーバーフローし続けるお湯。

貸切風呂の内湯その2

もう一つがこちら。左右対称の作りになってるのかな。なんにせよ美しいです。

洗い場は2か所あります。

ボディソープ、シャンプー、リンスはくまざさシリーズ。

結構使いやすくてなかなか気に入ってます。

さて、こちらの温泉ですがこの季節はぬるめになってしまうらしく、入り口にもそのような記載がありました。

しかしこの温度こそ至高。このぬる湯だからこそいいんです

季節は4月の終わりごろ。絶妙な温度になっており、ただただ感謝でございます。

たぶんもっと温かい季節だとこの温度は味わえないのでしょう。

38、39℃ぐらいかな。マジでめちゃくちゃいい!

白い湯の膜がはっておりました。美しい。ただただ(笑

乳白色ですが、ほんのり青っぽく見えるのがビューティフル。

湯口から勢いよく流れる硫黄泉

湯口からとめどなく流れる温泉。

硫黄泉なんですけど、pHが6.5ほどなので肌への刺激は少なめ

それゆえ硫黄の香りを楽しみつつもゆったりまったり入ることができます。

本当に温泉に身を任せていると寝ちゃいそうになりますね、これは。

ぬる湯の醍醐味でございます。

山の空気がおいしい「露天風呂」

続いては1つしかない貸切露天風呂。

貸切の露天風呂

こちらは岩風呂ですね。これまたほんのり青い温泉がきれいでした。

奥の管から出る源泉

湯口は一番奥の管から出ています。

こちらはちょうど涼しい外気に触れながら温泉に入ることができるのが魅力。

そして温度もぬるめで同じく最高でした。

朝には小鳥たちのさえずりを聞きながらゆっくり入りました。

爽やかな最高の朝でしたねぇ。新鮮な空気を体で感じながらその時間を満喫しました。

「料理」囲炉裏で食べる山の幸

続いては料理について。

温泉と同じぐらい魅力のある料理。まずは夕食から参りましょう。

囲炉裏で焼いた食材をいただく「夕食」

囲炉裏でいただく夕食

夕食、朝食ともにいろりを囲んでいただきます。雰囲気たっぷりの中いただけます。

お品書き

お品書きはご覧の通り。食べきれないほどの量でした。

食前酒の甘酒

食前酒の甘酒。温かい囲炉裏に座りながらいただく甘酒がまた一味美味しい。

こごみ、キノコなど山の宿ならではの山菜料理

そして山の宿ならではの山菜料理。これがなんだかんだで一番うまいんだ。

「こごみ」なんてのはこういったところでしか食べられない一品でしょうからね。

秘湯ビール

秘湯ビールなんてのもいただいちゃいます。

囲炉裏でいただくヤマメの塩焼き

ヤマメの塩焼き。すでにある程度焼いてはありましたが、囲炉裏にたてておくことで温かさも保ちつつ食べることができました。

続いては炙りもの。

豚肉、ソーセージ、シイタケなどを囲炉裏の上の網でじかに焼いていきます。

そのままだと味がないので、塩魚汁たれというものをしっかり浸してから入れましょう。

特にソーセージが美味でしたね。焼きたてを食べられるのはまさにここならでは。

自分で焼いて食べることでこれまた普段と違う味わいが生まれるものです。

ニジマスの炙り刺身。もう普通にうまい(笑

そして山菜を贅沢に使った天ぷら。

たらの芽、こしあぶら、こごみと山菜を代表するメンバーが出そろってます。

シンプルに塩でいただくのがこれまた格別のうまさ。

山菜の天ぷらってなんでこんなにうまいんやろ・・・。作った人天才ですわ。

鶴の湯名物「いも鍋」

そして鶴の湯名物「いも鍋」!

山芋が練られたお団子とお出汁がまぁうまいったらない。

せりのシャキシャキ感と山芋のもっちり感が融合して最高の歯ごたえを生み出します。

そのほかにもキノコ類やお味噌のうまみがふんだんに入ったスープがこれまたうまい。

おなか一杯になってくる頃なのに食べたくなっちゃう不思議。

一度は必ず食べてほしい逸品です。

最後のお口直しまで味わえる素晴らしい夕食でした。

魚の開きも焼いていただく「朝食」

朝食も同じく囲炉裏でいただきます。

朝食も囲炉裏でいただく

朝から囲炉裏で温まれます。

朝食メニュー全体

朝食は比較的シンプルなメニュー。

囲炉裏で温める魚の開き

お魚の開きは例によって網で焼いていただけます。香りも楽しめました。

お味噌汁、お豆腐

締めのお味噌汁、お豆腐。

卵かけ納豆ご飯

納豆と卵はご飯に投入して納豆卵ごはん!おいしくないわけがありませぬ。

最後まで楽しめました。

「まとめ」静かに温泉を楽しみたい方に

乳頭温泉郷「鶴の湯別館 山の宿」でした!

  • 3つの貸切風呂
  • いろりを囲んだ山の宿ならではの食事
  • 自然の中静かな時間を過ごせる環境

とここでしか味わえない魅力がたくさんつまったお宿です。

また本館の温泉も入れるためかなりお得な宿でもあるかなと思います。

普段本館の利用が多かったので今回はこちらの温泉のみでしたが、初めての方は混浴露天風呂が素晴らしいのでそちらに行ってみてもいいでしょう。

山の中で日ごろのストレスを忘れたいと思っている方にとてもオススメな宿です!