今回は岩手県の八幡平にある秘湯「藤七温泉」(とうしちおんせん)の「彩雲荘」(さいうんそう)の紹介です。
藤七温泉(とうしちおんせん)は、岩手県八幡平市松尾にある温泉。
十和田八幡平国立公園内にある。標高は約1400メートルで、東北地方の温泉地としては最も高所にある。
藤七という名の木こりが発見したとされ、温泉名もこれに由来する。
但し、異説として坂上田村麻呂による発見説もある。
昭和34年9月3日、藤七温泉を含む八幡平温泉郷が国民保養温泉地に指定された。
(Wikipediaより)
藤七温泉といえばやはり巨大な混浴露天風呂で雄大な自然を満喫できる宿として有名ですね。
泥パックで体もきれいになれるとか。
以前テレビでもボロいい宿特集でやっておりました。
全国ボロいい宿~山奥で発見!人気の宿に泊まってみた~|HBC北海道放送
これかな。
さて、そんな大自然を満喫してきたのですが、
天気がアレでした・・・そこらへんも踏まえて紹介していきます。
藤七温泉 彩雲荘
住所 | 〒028-7302 岩手県八幡平市松尾寄木北の又 |
TEL | 090-1495-0950 |
公式HP | 十和田八幡平国立公園 藤七温泉「彩雲荘」l トップ |
■温泉データ
源泉名 | 藤七温泉 |
泉質 | 単純硫黄温泉(低張性弱酸性高温泉) |
源泉温度 | 87℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 3.7 |
色 | 白色で微濁 |
におい | 硫化水素臭 |
(温泉分析書より)
藤七温泉 彩雲荘 宿泊
宿について
宿までは関東から車で向かいました。
季節は10月の下旬。
東北自動車道から「松尾八幡平IC」で降りて、
アスピーテラインへ向かっていきました。
ちょうどこの時は紅葉も下のほうへ降りてきて、いい感じになると思ってたのですが・・いかんせん天気が悪かった(悲
宿についたときは周りはなんも見えずでした・・。
宿前の駐車場は30台ほどは停められるそうなので、そこらへんはわかりやすいかなと思います。
宿はかなり年季が入っており、部屋までの廊下は老化していて(ダジャレじゃないよ)斜めに傾いておりました。
かなりの歴史を感じますね。

一階の廊下にはグレートトラバースでおなじみの
田中陽希さんのサインが。
個人的に尊敬する方の一人なので、うれしかったですね。
(ちなみにこの方は2021年に300名山を人力で完全踏破しました、すげぇっす)

受付と反対側の階段前には「秘湯を守る会」のちょうちんが。

こちらは二階の廊下。
こっちは一階に比べればななめってなかったですね。
でも壁とか見るとかなりはがれかけてたりしますね・・。

公式HPより。
お部屋は6畳のシンプルな和室でした。
お部屋も鄙びた宿らしく清潔感はそこまでなかったですが、
これも秘湯感のある味と思えばよかったかな。
外の景色とかも見たかったのですが、天気悪すぎてダメだった・・。
こちらは電気が自家発電しかないということで、テレビや冷蔵庫などはお部屋にはありません。
洗面所、トイレも共同用が部屋の外にあります。
まぁ元々鄙びたところだとわかっていたのでそこは割り切れました。
温泉
いよいよ待ちに待った?温泉です。温泉は日帰り客も使える
・男女別の内湯
・混浴露天風呂
宿泊者のみ使える
・男女別の露天風呂
に分かれています。

こちらも公式HPのものですが、こちらを参考にするとよいですね。
まずはメインの内湯と露天風呂へ。

内湯の前には立派なものが。
昔からの宿にはよく見られますよね。
なんでこうも崇拝していたのだろうか・・。

そして内湯がこちらです。
木の浴槽で白濁した温泉がたんまりです。

見えづらいですけど、洗い場は写真真ん中の奥らへんです。
結構小さいので人が多いと大変かも。

湯口です。めちゃくちゃドバドバ温泉が出ていて爽快です。
入ってみると、ちょっとぬるめ。
多分季節によって温度の変化もあるのでしょうが、
涼しい季節だったのでぬるかったのかもしれません。
39℃ぐらいかな。そして独特のにおいがしますね。
やはり泥が混じっているからかな。
ただの硫黄泉じゃなくて泥っぽいにおいも混ざったような感じです。
近くにある「ふけの湯」とか「後生掛温泉」も同じようなにおいがしますね。
寒かったので、湯口付近に縮こまってあったまってました(笑
続いて露天風呂に行きましょう。


内湯のほうから見た露天風呂。
すごくたくさんの浴槽があります。
しかし、本当は周りの雄大な景色も見えるんでしょうが、いかんせんモヤモヤしててダメでしたね。
そして、風が強くて付近では撮影ができませんでした・・。

ほんとはこういう景色が見られるみたいですけどね。
おかげで人はほとんどいなくてほぼ貸切でしたが(笑
こっちは内湯よりもぬるいところが多かったです。
一度入るともうでられないような感じ。
ちなみに奥のほうへ行くとポコポコ自噴しており、
自然の力強さを感じます。
ただし急激に熱くなってるので、足をやけどしないように注意しましょう。
場所によっては泥が底にたまってるので、泥湯パックも可能です。
それも醍醐味なのでしょうが、そこまでの余裕がなかった(笑
風は強かったし、寒かったですからね・・。
とにかくひたすらあったかいところであったまってました。
天気が良いときに素晴らしい景色を見たいものです。
続いては宿泊者専用の露天風呂。

はい、こっちももやがかって景色は微妙でございました・・。

晴れてたらきれいなんだろうなぁと思いつつ・・。

湯口はこちらもドバドバ勢いよく出ていました。
入ってみると、日帰り客も入れた内湯よりもあったかい。
これはいいぞ。
そして心なしかお湯がきれいな気がしました。
やはりみんなメインの内湯に行きますからね。
実は穴場の浴槽かもしれません。
実際一番心地よかったのはここの宿泊者用の浴槽でした。
温度も40℃ぐらいありましたし、
寒い時期には一番温まれるんじゃないでしょうか。
料理
続いては食事です。食事は夕食も朝食もバイキング形式。
好きな食材を自由に食べられます。
受付の隣に畳と机があるのでそこで食べることになります。

おいしそうなものだけ取りました。
うーん、あまりきれいにとれてないですね(笑
写真は微妙ですが、味はなかなか美味しかったですよ。
特に山菜はやはりいいですね。
ジュンサイとワラビ(だったかな?)はもういくらでもいけちゃいますね。
味付けもちょうどよくて、ご飯のお供にもいけちゃいます。
天ぷらも山菜の天ぷらで素晴らしく、きりたんぽ鍋も味わえます。
ここらへんはなかなか普通のホテルでは味わえない、山のふもとだからこその食材。味わってほしいです。
続いては朝食。

シンプルなメニューにしてみました。
やっぱり盛り付けがおいしそうじゃないなぁ(笑
他にもメニューがあったので、
ぜひ好きなものを選んで楽しんでほしいですね。
まとめ
以上、鄙びた宿の秘湯、藤七温泉でした。
建物やお部屋などは正直清潔じゃないですし、
快適な時間を過ごすことはできないでしょうけど、
ここでしか味わえない雰囲気、
温泉、食事、など、
非日常を味わうことができます。
不便だからこそ感じるものがあると思います。
今は何でもネットで手に入りますし、
生活はどんどん快適になりますけど、
こんな時代だからこそ行く価値はあるんじゃないでしょうか。
ただ、天気だけは本当に運なので、祈りながら行きたいですね・・(笑
私も今度は天気の良い日に行ってみたいと思います。