大分県別府市といえば、地獄めぐりや竹瓦温泉といった観光スポットが有名ですが、別府には「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉地区があり、それぞれがまったく異なる表情を持っています。
朝見(あさみ)エリアはその中のひとつ。
別府駅から程近い場所でありながら、観光地化された喧騒とは無縁の静かな住宅街が広がる地区です。
別府温泉の総鎮守として知られる「八幡朝見神社」の近くに位置し、古くから地元の方々に愛されてきた「ジモ泉(地元の共同浴場)」が今でも点在しています。
今回訪れた「茶房たかさきの湯」は、そんな朝見の住宅街の中にひっそりと佇む、珍しいスタイルの施設です。
- カフェで食事や飲み物を注文すると、温泉が無料
- メタケイ酸 159mg/kgという美肌成分が豊富
- 温泉が借切で利用可能
- 気さくなオーナーが迎えてくれる、アットホームな雰囲気
こんな特徴を持つ施設。
温泉以外に食事も楽しめますし、オーナーの人柄にも心温まった旅でした!
大分県 浜脇温泉「茶房たかさきの湯」
| 住所 | 〒874-0812 大分県別府市朝見1丁目2-11 |
| TEL | 0977-23-0592 |
| 日帰り入浴 | カフェ利用者のみ入浴可(飲食代のみでOK) ●貸切風呂 あり(家族湯タイプ) ※カフェ利用に含まれる |
| 営業時間 | 10:00〜15:30(L.O.15:00前後) ●定休日 火・水、不定休あり |
| 公式HP | 第141番 茶房たかさきの湯 – 別府八湯温泉道【公式】 |
共同浴場が点在する立地
施設は住所にある通り、別府市朝見1丁目——完全な住宅街の細い路地の中にあります。
正直に申し上げると、初見で車でたどり着くには少し苦労します。道が狭く、知らなければ見落として通り過ぎてしまいそうな、まさに「知る人ぞ知る」という立地です。
それだけに発見したときの「あった!」という達成感もひとしお。観光客向けに整えられた施設とはまた違う、地元に溶け込んだ本物の温泉文化に触れる感覚があります。
また、この周辺には共同浴場など昔ながらの温泉が点在しています。
温泉好きの方はまさに「温泉巡り」が楽しめる場所です。
🚙 車でのアクセス
| 出発地 | 目安時間 |
|---|---|
| JR別府駅から | 約5分 |
| 別府ICから | 約10分 |
| 大分市街地から | 約30分 |
民家のような佇まいの施設
狭い路地を抜けて何とか来るまでたどり着くことができました。

こちらです。民家のようであり、ちょっとわかりづらいかもしれません。

中に入るとおしゃれないすや机、奥には畳と和洋折衷な内装。
アットホームな空間で居心地がよかったですね。

ちなみに貸切風呂は別の建物の中にあります。
歩きで数歩なので特にストレスはないでしょう。
「温泉」単純温泉ながらメタケイ酸が豊富
温泉は貸切風呂が一つなので、空いてないときは利用できない運要素もあります。
泉質は単純温泉。無色透明・無臭・無味というデータ通りのシンプルなお湯です。
そして特筆すべきは、分析書に記載されていたメタケイ酸の数値。
メタケイ酸 159mg/kg ——美肌成分がたっぷりと含まれています。
50mg/kg以上で「美肌の湯」の基準となりますが、その3倍以上の数値です。お肌が気になる方もおすすめできます。

また、べっぷ8湯の「別府八湯温泉道」の一つにもなっています。
| 源泉名 | 別府市有霊泉寺泉源 外 |
| 泉質 | 単純温泉(中性 低張性 高温泉) |
| 源泉温度 | 64.1℃ |
| 湧出量 | 測定せず |
| pH値 | 7.4 |
| 色・におい・味 | 無色・澄明・無味・無臭 |
| メタケイ酸 | 159 mg/kg(美肌成分含有 / 美肌の湯基準) |
貸切でゆっくり楽しめる個室風呂

扉を開けるとゆったりした脱衣所が。
掃除も行き届いており、きれいでしたね。施設の方に感謝です。

正しい入浴方法についても細かな記載がありました。結構古くから作られたものでしょうか。

そして奥へいくと浴槽が姿を現しました!
サイズ的には2人が入れるぐらいの小さ目サイズです。
おそらく奥の小さい浴槽から源泉が流れてくる仕組みだと思います。
40℃ほどのちょうどいい温度。
色やにおいは特にないシンプルな泉質でしたが、メタケイ酸が豊富なため、お肌がツルツルになった感覚はあったかもしれません。
完全な個室なので、人の目は一切気にせず入れるのが魅力でしたね。

また壁の絵が銭湯のような雰囲気でこれも見どころの一つですね。
絵を眺めながらゆっくり浸かれました。
なお、アメニティはなかった記憶なので、体など洗う場合は注意が必要かもしれません。
「ランチ」食事と気さくなオーナーに癒された
温泉の後は食事も楽しむことができるのがこちらの魅力。

今回いただいたのはカレーライス。
スパイスが主張しすぎない、家庭的で優しい味付けで、「おばあちゃんちで食べるご飯」のような懐かしさがありました。
こういう味こそが、旅の途中にホッとする瞬間を作ってくれます。
また、食事をしながらオーナーの方と少しお話ができました。
物腰が柔らかく、気さくでとても穏やかな方。正直今回の旅では度重なる移動や狭い路地を走るストレスで疲れ切っていたのですが、それを忘れさせてくれるひと時でした。
温泉、料理、そして人と、三つの要素がそろって、体だけでなく心まで温まった時間でした。
「まとめ」体も心もほっこりした施設
別府「茶房たかさきの湯」は、カフェで食事をしながら源泉かけ流しの温泉に入れるという、別府でも唯一無二のスタイルが魅力の施設です。
こんな人にお勧め
- 温泉と食事を一度に楽しみたい方(ランチ+入浴のセットとして最高)
- カップルや少人数グループで、アットホームな場所を探している方
- 別府八湯温泉道を巡っている方
メタケイ酸159mg/kgという美肌成分の豊富さ、オーナーの温かい人柄、そして優しい味の料理——決して派手ではないけれど、訪れた人の記憶にじんわりと残る場所でした。
住宅街の細い路地を抜けた先にある、小さな温かさ。別府に来たら、こういう場所にも足を運んでみてほしいです。
