こんにちは!euでございます。
2025年の1月に島根への旅にいってまいりました。今回初上陸です!
島根の中でもおそらく歴史が長く有名な温泉地、それが「温泉津温泉」(ゆのつおんせん)でしょう。
温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、島根県中央部の大田市温泉津町に、当地が石見国と呼ばれていた時代から湧出してきた温泉である。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。また港町でもある当地は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている。
開湯は古く1300年前と伝えられ、伝説では大きなタヌキが入浴していたために発見されたとされる。
また、温泉街は1974年公開された松竹映画の『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』の舞台として使用された。
温泉津港から山側に伸びる温泉街は、温泉津駅からは少し離れており、賑やかな歓楽街などが見られず、鄙びた日本旅館が両側に立地する静かな街並みである。
(Wikipediaより)
このように、開湯1300年ほどと非常に長い歴史の温泉地。
そして映画「男はつらいよ」シリーズでもロケ地でもあったようです。
今回温泉津温泉の「旅館のがわや」に宿泊してまいりました。
貴重な貸切風呂のあるお宿で、歴史のある温泉と街並みをあるきながら静かな時間を過ごしました。
温泉津温泉 旅館のがわや
住所 | 〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津 口30 |
TEL | 0855652811 |
公式HP | 石見銀山 温泉津温泉 旅館のがわや【公式サイト】 |
■温泉データ
源泉名 | 薬師湯温泉 |
泉質 | ナトリウム-塩化物温泉(低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 44.4℃(使用位置41℃) |
湧出量 | – |
pH値 | – |
色 | 茶色 |
におい | 鉄臭 |
(温泉分析書及び主観より)
温泉津温泉 旅館のがわや 宿泊
温泉街について
冒頭でもありましたが、今回島根県は初めてということで非常に楽しみにしてました。
というのも温泉以外にもかの有名な「出雲大社」に行きたかったものですからね。
関東住まいのため飛行機で島根まで直行。そのあとレンタカーで目的地へと向かいました。


早朝に出発したので、雲海や見事な富士山を拝むことができしたね。最高でした。
ちなみに羽田から出雲へのフライトはJALぐらいしかなかったです。今回JALも初めて乗りましたが、なかなかに良かったですよ。
本当はこの後出雲大社→温泉津温泉という流れでしたが、今回は温泉メインということで大社の方は割愛しますが、出雲大社もぜひ行ってほしいところです!
さて、時を進めて温泉津駅へ訪れました。

無人駅でなんとも言えない寂れ感というんでしょうかね、それを感じてました。


人気を感じない駅もそれはそれで趣があっていいもんかもしれないです。


出典:http://blog.kamihara-dental.jp/?eid=969247
ロケ地として有名な寅さんの「男はつらいよ」の舞台でもあった駅。
当時の様子はこんな感じだったようで、今とは異なってますね。
もう少し奥に行くと、

こんな看板も。

出典:http://blog.kamihara-dental.jp/?eid=969247
こちらも同じように男はつらいよで登場した場所らしいです。
この看板は変わってなさそうでなんだかうれしくなります。
そしていよいよ温泉街へと入ります。

古い家々が並ぶ歴史を感じる街並みが現れました。
一昔前にタイムスリップしたような感覚になりますね。

こちらは温泉津温泉の共同浴場の一つである「薬師湯」。

大正ロマンというかなんというか、当時のきらびやかな雰囲気が漂ってきます。
こちらの日帰り入浴をしてきたのですが、また別の記事で紹介したいと思います。

こっちは「元湯泉薬湯」です。
こっちの方はあつ湯とぬる湯があるそうで、人の多さはこっちでしたね。
ちなみに温泉津温泉の共同浴場は3か所あったのですが、もうひとつの「小浜温泉才市の湯」は閉業しており、非常に残念であります。


共同浴場付近を少しそれた細い道へ行くと、ご覧のような光景が。
昔ながらの温泉街といった趣で、昔はかなり栄えていたんだろうか・・と思いをはせながらの街歩きでした。
宿について
さて、それでは宿の方に参りましょう。

旅館のがわやさんは温泉街のちょうど真ん中ぐらいに位置します。

車で行く際は、画像左手の車が止まってるところへ停めさせていただきました。

今回止まったお部屋がこちら。うの丸という部屋です。
エアコン、テレビを完備。しかしトイレはなく共同のものを使います。洗面所も共同です。
(ほかの部屋にはトイレ付きのお部屋もあるようです)
創業当時と変わらないであろう和室。これぞ温泉宿といった趣ですね。


いやあ、この椅子も歴史を感じるようなものでしたね。

これも創業当時からある者なんだろうか・・。

定番のお茶とお饅頭で一息。

浴衣はこちら。

そしてタオルがこちらになります。
この宿泊時にもらえるタオルを集めるコレクターもいるようで・・。
また「温泉タオル集め旅」という番組で、ロゴがついてるタオルか無地のタオルかを推測してロゴのタオルを集めるという番組もやってますね。
火曜ファンタイム 大久保・川村の温泉タオル集め旅 in伊豆半島(BSテレ東、2025/4/15 19:00 OA)の番組情報ページ | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)
温泉タオルの時代が今後やってくるかもしれません(笑

共同の洗面所がこちら。普通にきれいでした。


共同のトイレもきれいでしたね。気になる方もいるでしょうけど、清潔さでは問題ないかと。
温泉[貸切風呂と内湯]
続いてはメインの温泉について。
温泉は男女別の内湯と貸切風呂があります。

写真のように石風呂、岩風呂、たぬきの湯と三つ。
石風呂と岩風呂は男女別で時間帯によって入れ替えがあります。

浴槽への通路。この作りがなんかオシャレですよね。

広々とした中庭を望むことができます。
内湯
まずは内湯から。

人もそこそこ入れるサイズの脱衣所。

貴重品にかぎを掛けられるので安心。

スリッパ入れもあるのはありがたい。
てきとーなところだと脱衣所の下なんかにおきっぱなしとかあるのでね・・。
あれめちゃくちゃ嫌なんですよね、めっちゃ汚いですやん。

こちらは岩風呂。
左手の小さめなにごり湯は源泉の方。
右手の大きな浴槽は、無色透明だったので、もしかしたら沸かし湯?なのかなーと。
公式HPによると「片方は温泉、片方はレジオネラ菌の増殖を抑えた安心安全な循環式です。」ということだそうですので、左側がやっぱり温泉のようですね。
浴槽が小さいので入れても2人かもしれないですが、せっかくなのでそっちに入りましょう。

茶色く濁った鉄のような香りの温泉。
温度は40℃ぐらいだったかな。熱くもなくぬるくもなくちょうどいい塩梅でした。
鉄っぽいだけあってあたたまりもよかったですね。

洗い場は3か所ほど。

ボディソープ、シャンプーなどは問題なく完備されておりました。
続いては石風呂です。

こちらです。岩風呂と同じように源泉と循環式の浴槽が備わっていました。

やっぱしこの源泉の方に入りたいですよね。

湯口はこのように抑え気味にしてありました。
茶色い成分が付着しております。ここら辺を触ると指が茶色くなるぐらい濃ゆいです。
貸切風呂
内湯以外には貴重な貸切風呂があります。
こちらはフロントに電話もしくはお伝えして予約をしておきましょう。
1回40分での利用になります。

脱衣所も大きめなスペースなので窮屈じゃなくてよかったです。

浴槽はこちら。内湯よりも源泉のサイズ的には大きかったかも。

湯口の上からはたぬきが見守ります。
温泉津温泉では大きなたぬきが入浴していたという伝説があるそうですので、そのイメージキャラクターのたぬきがいるということでしょうかね。
この堂々としたたたずまいはなんとも小太りのおじさんのようで貫禄あります(笑

浴槽には長い年月をかけてできたであろう温泉成分の塊が見られました。
自然の造形美といいますか、長年の歴史を感じる箇所の一つですね。

よくみると湯の花のようなものも見られました。
温度はこちらも40℃ほどでゆったりするにはちょうどよかったですね。
温度を下げる水の蛇口がないので、熱い場合はシャワーとかで調節するしかないのが不便ではありますが、湯守の方がある程度いい温度にしてくれると思うので、心配はいらなそうです。
食事
温泉宿といえば食事も楽しみの一つ。
まずは夕食から。ちなみに夕食は部屋食でした。

刺身、お蕎麦、エビのしおから?など食欲をそそるメニューが並びます。
お皿も相まって色とりどりですね。

ご当地ビールは寅さんのデザインがしゃれてるー♪


一品一品温かいメニュー。出来立てを食べられるのが一番おいしいものです。

さりげないいくらの乗ったごはん。美味しかったなぁ。

鍋物も定番ですね。この出汁がまたうまかった。
鍋のおつゆってなんでこんなうまいんでしょうかね?飲み干したくなるんですよね。


締めのご飯とお吸い物も温かかったです。

デザートもぬかりなく。美味しくいただきました。
続いては朝食です。

朝食は専用の会場にていただきました。

シンプルなメニューが並びました。

お魚の開き。

温泉卵、こんぶのあえ物はご飯のお供にぴったり。

朝から贅沢ないかのお刺身。

こちらはあまり見たことのないメニュー。
お豆ととろっとしたやつ(名前でなくてすみません 笑)が入っていて、スープ上になっているんですけど、個人的においしくいただきましたね。これはオリジナリティもあってよかった。
以上、温泉津温泉 旅館のがわや でした!
古き良き温泉街をぶらぶらしながら、長い歴史を感じることができる温泉津温泉。
都会の喧騒や日々の仕事などに疲れた時には、こういったゆったりした空間で過ごすのが一番です。
そして貸切風呂ではたぬきと向き合いつつ、素晴らしい温泉を満喫。
こちらも歴史を感じるお宿、お部屋でゆっくり過ごすのが何より充実した時間になります。
温泉津温泉に訪れたことがない方、ぜひ一度入ってみてほしい場所です。