福島県でメジャーな温泉地の一つといえば、二本松市の岳温泉でしょう。
その二本松市のシンボルともいえる安達太良山の恩恵を受けた温泉地です。
歴史は古く1200年にものぼり、その長い歴史の中では、自然災害や戦争など幾たびも壊滅的な被害に遭いながらも、先人たちの熱意により復興を成し遂げ、多くの方に愛され守られてきた温泉地です。
そんな古くからの温泉地の中で紹介するのが「あだたらの宿 扇や」。
創業は天正2年(1574年)と言われ安土桃山時代に遡るそう。
そんなお宿の温泉はほんのり濁った硫黄泉。硫黄の香りが漂うこれぞ温泉!の魅力を持っています。
岳温泉「あだたらの宿 扇や」
住所 | 〒964-0074 福島県二本松市岳温泉1-3 |
TEL | 0243242001 |
日帰り入浴 | 大人:900円 小人:600円 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
公式HP | 岳温泉 あだたらの宿 扇やホームページ |
■温泉データ
源泉名 | 元湯(5源泉の混合泉) 源泉湧出地 二本松市永田字元湯1の2 二本松市永田字元湯1の3 二本松市永田字元湯2の2 二本松市永田字元湯3の2 二本松市永田字元湯3の3 |
泉質 | ナトリウム-塩化物温泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 54.5℃ |
湧出量 | 測定せず(自然湧出) |
pH値 | 2.4 |
色 | 無色·澄明 |
味・におい | 微弱硫化水素臭·強酸味 少量の白色沈積物を認める·気泡なし |
(温泉分析書より)
岳温泉 あだたらの宿 扇や 日帰り記録
宿について
岳温泉のメインストリート「ヒマラヤ大通り」沿いにあるこちらのお宿。
なかなかの好立地だと思います。

こちらですね。なかなか立派な建物。
ちなみに駐車場は宿と反対側にあるニコニコ広場というところにあり、そこで車を停められます。

日帰りだったので館内はあまり見てないですが、和の雰囲気がとてもきれいでした。

庭園のようなものもあり、風情がいい。

水車も回っており、なんだか時間がゆっくり過ぎていくような気分になりましたね。
それでは続いて温泉を見てみましょう。
温泉について
温泉は大き目の大浴場と露天風呂があります。
強い硫黄の香りが特徴的な温泉を楽しめます。

脱衣所は結構大きめな作り。日帰りの人も多く利用するからでしょうかね。
大浴場

そして内湯がこちら。

横長の大きな浴槽です。
ちなみに浴槽の美しさで言うと女性用の方が美しいようで・・

岳温泉 あだたらの宿 扇やホームページ | 温泉のご案内より引用
こんな感じになってるようです。いいなぁ、うらやましい・・。

湯口からは豊富な湯量が流れ出します。
温泉は安達太良山と並びそびえる鉄山の南直下、くろがね小屋の付近の豊富な湧泉地帯から湧き出る天然の温泉を引き湯しており、源泉からおよそ7.8kmの引き湯方式。
ながーく流れてきた温泉がふもとの宿まで運ばれてくるんですね。すごいっすわ。
温泉はナトリウム-塩化物温泉で硫黄の香りが強く、ほんのり濁っていました。
これぞ温泉!といった趣。
やはり酸性の硫黄臭ただよう温泉はいいですね。主に山の方でしか入れない温泉らしい泉質。
41~42℃ぐらいの温度、そして少しピリッと感じるpH2.5の酸性泉。程よい肌への刺激が心地よいです。

桶の裏側を見ると温泉神社の印が。かっこいい。

洗い場。一つ一つ仕切りがありラーメン屋の「一蘭」みたいな作り(たとえが微妙かな 笑)
隣に人がいるとシャワーとかかかってくるのでけっこうありがたい作りです。

アメニティはDHCのやつでした。
露天風呂
続いては露天風呂。

こちらですね。大浴場と比べると小さめな浴槽です。
湯量も同様に大浴場と比べると控えめだったかな?ただ外気の影響もあってか、気持ち内湯よりもぬるめでいい感じだったように思います。
外の新鮮な空気を吸いながら入る露天風呂はやっぱり気持ちがいいものです。
そして湯上りにはありがたいものも。

レモン水が置いてありました。熱い湯上りのこの一杯が爽やかな味も相まってうまい!
こういうのを置いてくれる気づかいがうれしいですね。

自販機も充実してたので、甘いものが飲みたい場合でも大丈夫です!
以上、岳温泉「あだたらの宿 扇や」でした。
安達太良山の湧泉地帯から湧き出る温泉をふもとまで引き湯された温泉。
山の恵みをふんだんに利用した温泉は硫黄の香りが心地よいものでした。
こういった火山性の温泉は個人的にはまさに「温泉」のイメージ。今は非火山性の温泉もたくさんありますが、改めてこういった温泉も魅力的だなと感じました。
家では決して味わえない香りと色ですからね。
ぜひ火山性らしいワイルドな泉質を味わってみてください!