日帰り東北秋田県ぬる湯

秋田県 泥湯温泉「奥山旅館」日帰り ~開放的な大露天風呂と混浴露天風呂~

秋田県湯沢市の山奥に佇む泥湯温泉

現在営業されている宿が2軒のみという貴重な温泉地です。

今回はそのうちの一つ「奥山旅館」についての紹介になります。

ちなみにもう一軒の「小椋旅館」の記事はこちら↓

奥山旅館は日本秘湯を守る会の宿の一つ。

宿が開設されたのは、延宝8年(1680)という記録が残っており、昭和35年(1960)にバスが開通するまでは、ランプの宿として有名な、まさに秘湯中の秘湯だったそう。

開放的な大露天風呂や、混浴で入れる複数の浴槽のある露天風呂など、魅力満載の宿です。

泥湯温泉 奥山旅館

住所〒019-0404
秋田県湯沢市高松字泥湯沢25
TEL0183793021
日帰り入浴大人800円
子供500円
営業時間10:30~14:30(※受付13:30まで)
公式HP秋田県 湯沢市 泥湯温泉 奥山旅館|日本秘湯を守る会会員宿

泥湯温泉 奥山旅館 日帰り記録

宿について

泥湯温泉周辺は「川原毛地獄」という名所があります。

川原毛地獄は、青森県(南部)の恐山・富山県(越中)立山と並ぶ日本三大霊地の一つです。
大同2年(807)に月窓和尚が開山したと伝えられており、灰白色の溶岩に覆われた山肌は火山活動の余勢をいまだに残しています。
標高は約800mで、車を降りると、草木が生えない灰色の山肌が突然現れ、いたるところから蒸気が吹きだし、鼻をつく強い硫黄臭があたりに漂っています。起伏のある斜面は荒涼とした不気味な光景を作りあげています。

湯沢市観光物産協会公式サイト 見どころ -Sight- 【川原毛地獄】より

そちらも時間があれば寄ってみてもいいでしょう。

宿は泥湯温泉の一番奥にあります。

栗駒国定公園との記載がありますが、栗駒国定公園は岩手県、宮城県、秋田県、山形県にまたがる国定公園で、総面積は77,122haもあるらしい。でかい・・・。

その広大な土地の中にある温泉なのですから、まさに自然の秘湯といっていいのかも。

宿はこちら。ただこっちは宿泊者用の入り口になります。

温泉について

温泉は大浴場、混浴露天風呂、大露天風呂の3つがあります。

なお大露天風呂だけは違う建物になるのでちょっとややこしいです。

https://onsen-techo.jp/2020-11-16-100023より引用

こちらの記事の写真を引用させていただきました。

ご覧のようにまず「入場券売場」にて料金を支払い、右手の大露天風呂や下側の内湯と露天風呂に行くことができます。

大露天風呂

まずは大露天風呂から。

(大露天風呂は積雪のため、冬期はお休みだそう(11月~5月下旬まで)

こちらが入り口です。

こちらは男女別に浴室が分かれています。

木造りの脱衣所。棚のスペースが広いので荷物も置きやすかったです。

そして温泉がこちら。見てもらえるようにかなりの広さ。

そして開放感たっぷりです。

この日はほんのりブルーがかかったにごり湯になっており美しい。

上の方には湯の花?油膜が浮いておりまだ人が入ってない綺麗な状態を見ることができました。

浴槽がかなり広いので温度もぬるめ。長く入浴できます。

このロケーションとぬるめの温度というのがもう最高ですね。

ちなみにこちらの源泉は「新湯」だそう。こちらの旅館では3つの源泉を持ってるようですね。

■温泉データ

源泉名新湯
泉質単純温泉
源泉温度88.3℃
pH値3.8

(温泉分析書より)

内湯

続いては内湯。大露天風呂とは違う建物です。

温泉達人のマークが目印。

ちなみに男性用の内湯と露天は「天狗の湯」が源泉だそう。

あと一つの「川の湯」源泉は女性専用の浴槽のみというのがちょっと残念ではあります・・。

脱衣所はなかなかの広さです。日帰り客も多いでしょうから、混んでるときは結構狭いかも。

そして浴槽がこちら。グレーっぽい濁り湯です。

源泉の湧出量は不明ですが、なかなかの湯量。

こちらの温度は41℃ぐらいだったかな。ぬるくもなく熱くもないちょうどよい温度。

香りはまさに泥のような香り。近しいのは秋田県の「後生掛温泉」とか「ふけの湯」あたりでしょうか。独特な香りですね。

ちなみに洗い場はご覧のとおり。まぁまぁの数がありました。

こちらはDHCのアメニティ。結構いいやつを使ってるんじゃないでしょうか。

ここら辺も各々の宿で異なってたりするので地味に楽しめる見どころです、楽しんでるのはたぶん私ぐらいですが・・(笑

混浴露天風呂

最後は内湯奥にある露天風呂。ここには浴槽が二つあるのです。

男湯の内湯から出るとまず見えてくるのがこちら。

もう一つのそうですが、屋根がついているので直射日光に当たらないのがうれしい。天気が悪くても入れそうです。

こっちは結構熱め。

そして一段下がった浴槽がこちら。(こっちは女性側の浴槽から近いほうです)

個人的に一押しなのがこっちです。なんせぬるいんだ(笑

ぬるいといっても39℃~40℃ぐらいの適温。

湯口は出る量を調節できるようになってました。ただあんまいじると湯温が変わっちゃうのでそのままで・・・。

泥湯なので沈澱した泥をベチャっとつけてるんでしょうかね、手形の跡がありました。

こんな楽しみ方ができるのもここならではでしょうね。

しかし酸性泉なのでしばらく浸かってると手がしわしわになってきます。流石は酸性の温泉です。

主観なんですけど、手(指先)のしわしわ具合とpHってわりと比例している印象です。しわしわじゃないとアルカリ性だったりね。

そんな手の変化も温泉によって異なるので楽しみながら入れるんじゃないかなと思います。

■温泉データ

源泉名天狗の湯
泉質酸性一鉄(Ⅱ)一硫酸塩泉
源泉温度67.5℃
使用位置:41℃
pH値2.48

(温泉分析書より)

近くのカフェ

泥湯温泉にはオシャレなカフェも存在します。

蕎麦cafe ゆの花」さんです。

こちらですね。

館内もオシャレで秘湯感あふれる温泉地に佇むオアシスといったところでしょうか。

ご覧のように飲み物や食事もできます。お蕎麦が一押しです。

この周辺には食事処がないので、貴重なお店です。温泉後に涼んだりゆっくりするのにいいところでした。

住所〒019-0404
秋田県湯沢市高松字泥湯沢25
TEL0183-79-3021
営業時間11時30分~14時00分
(ラストオーダー13時30分)
定休日不定休
インスタグラム蕎麦 cafe ゆの花(@soba_cafe_yunohana)

以上、泥湯温泉「奥山旅館」でした。

江戸時代に開湯されたという記録が残っているといわれる泥湯温泉。

現在2軒しかない貴重な温泉地。

そこで先人たちが入浴した温泉というものに思いをはせながら、ゆっくりと浸かってほしいものです。

長い歴史ある温泉をぜひ体験してみてください!