夏油温泉「元湯夏油」日帰り|7つの浴槽を巡る秘湯の宿

秘湯という言葉は温泉地の中で割とよく聞く言葉です。

アクセスが不便な山奥や人里離れた場所にひっそりと佇む温泉のことですが、「夏油温泉」はまさにアクセスが不便な秘湯の地。

山中の狭い道を車で1時間以上かけてでしか行けない秘湯中の秘湯です。

そんな夏油温泉は以前2軒はあったのですが、「夏油温泉観光ホテル」は休業中。

現在は実質1軒になってしまいました。

そんな貴重な宿が「元湯夏油です。

まさに元祖の夏油温泉は、川沿いの雄大な自然の中入れる混浴露天風呂が魅力の宿

自然に触れながら温泉を楽しんだ秘湯の日帰りレポートです。

夏油温泉 元湯夏油

住所〒024-0322
岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
TEL090-5834-5151
料金700円
営業時間10:00~15:00(14:00までの受付)
公式HP夏油温泉(げとう温泉)オフィシャルホームページ│みちのくの秘湯│日本秘湯を守る会│

夏油温泉「元湯夏油」日帰り記録

宿について

冒頭でも言いましたが、夏油温泉へは山道をひたすら超えて行かなければなりません。

ひたすら細い道で車を運転するので、慣れていない人はかなり疲れるかも。

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細い道を超えるとこんな看板がありました。

岩手の右下のほうにあるので、かなり端っこな印象ですね。

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建物がこちら。歴史もあるのでしょうから、その分年季もありました。

温泉について

温泉は複数の浴槽があります。

・大湯(混浴露天風呂)

・疝気(せんき)の湯(混浴露天風呂)

・滝の湯(女性専用風呂)

・真湯(混浴露天風呂)

・目の湯(混浴)

・白猿の湯(男女別内湯)

・小天狗の湯(男女別内湯)

の7か所です。

温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

HPに各温泉のマップがありましたので、これを参考にしてもらえればと思います。

また、混浴が多く女性のことを考え女性専用時間が組み込まれております。

温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

こちらですね。結構細かいので間違って入らないように注意です。

露天はたくさんあるのですが、一度宿の外へ出て歩いていきます。

白猿の湯(男女別内湯)

源泉名白猿の湯
泉質カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性中性高温泉)
源泉温度62.3℃
湧出量170L/min(堀さく自噴)
pH値7.2
無色透明
におい微硫化水素臭

(温泉分析書より)※内湯以外は分析書見つけられず

まずは内湯から。

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でっかい岩に囲まれております。

こっちは人気がないようで、人がいなかったので独泉できました。

温度はちょっと熱めではありますが、気持ちよいレベルの範囲内でした。

周りには洗い場もありました。

小天狗の湯(男女別内湯)

内湯はもう一つあります。

温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

こちらですね。正直温泉が多すぎたのでここに入る時間はなかったです(笑

源泉は白猿の湯と一緒なんですかね。詳しい人いたら教えてほしいものです。

真湯(混浴露天風呂)/目の湯(混浴)

そして次に向かうは露天風呂。

先ほども言いましたが、時間帯によって女性専用になったりして結構複雑です。

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こんな風に各温泉が配置されております。

これを左に行くと、

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女の湯、真湯、があります。

タイミング的にちょうどどちらも女性タイムだったので入ることができず‥残念。

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温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

こちらは「真湯」ですね。

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温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

こっちは「女の湯」ですね。

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分岐点を奥に行きます。

昔の湯治宿でしょうかね、両隣に建物が続きます。

奥を右にまがり、進んでいくと、

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お社が迎えてくれます。一応お祈りをしておきました。

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しかし美しい紅葉だ・・。

10月下旬ごろに訪れたので、本当にいい季節に来た!と実感しましたね。

大湯(混浴露天風呂)

奥の分岐を左に行くと・・

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メインの「大湯」が見えてきます。

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温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

こちらが「大湯」の浴槽。けっこう大き目でたくさんの人が入ってましたね。

しかしこの大湯、入ったのですがめちゃくちゃ熱いです。

他に普通に入っている人がいて、「なぜ平然としていられるんだ?!」と困惑した覚えが(笑

大体が約40℃~42℃くらいですが、「大湯」だけは季節によって47~48℃くらいの泉温となりますのでご注意ください。

公式HPより

ちなみにHPにはこんな記載が。

これ見たらマジで怖くなりますが、48℃まで上がるんですね・・・やけどするわ!

とにかく1分ももたなかったなあ。

これはよほどの熱湯好きでないとしんどいかも・・。

川を眺める余裕もなかったですぞ(笑

疝気の湯(混浴露天風呂)

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さらに川沿いを歩いていくと、「疝気(せんき)の湯」が奥にあります。

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温泉 – 【公式】夏油温泉(げとう温泉)より引用

こちらがその浴槽。

個人的にはこれが一番のおすすめです。

なんせお湯がぬるい。これにつきます(笑

やっぱりぬるゆサイコーといいたくなります。

この温泉は下からポコポコと自噴しているのですが、それがまた心地よい。

長居しちゃうこと間違いなしです。

この後に大湯に入ったもんだから、余計そのギャップに驚きました。

ぬるいのでなかなか人がどかないので、渋滞しちゃうとなかなか入れないかもしれませんが・・。

一度は入ってほしいところです。

滝の湯(女性専用風呂)

ちなみにメンズの私は入れませんでしたが、女性専用の浴槽もあるのです。

こちら。浴槽が二つあるようなので、あつ湯とぬる湯みたいに交互浴できるのでしょうかね。

なんという贅沢・・・入ってみたいものです。

以上、「元湯夏油」でした。

たくさんの露天風呂がありますが、多いので全部満喫するのは大変かもしれません。

個人的に良かったのは、やはり「疝気の湯」。

そこに長く入りつつ、あとは川を眺めながら座るスポットもあります。

そこでのんびり自然の空気を吸いながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

「大湯」もチャレンジ精神のある方にはお勧めです(笑 あれは鬼ですわ!