温泉大国の一つである青森県、その中でも有名な場所の一つが大鰐温泉(おおわにおんせん)。
800年の歴史を紡ぐ湯の郷で、平川沿いに点在するエリア。
その大鰐温泉の中で今回紹介するのは「ヤマニ仙遊館」。
ヤマニ仙遊館はこんな宿
- 登録有形文化財の美しい建物
- 太宰治も訪れたことがある有名宿
- マジョリカタイルの浴場
その古き良き造形の建物と、レトロでオシャレな浴槽が魅力。
特に浴槽はマジョリカタイルが敷き詰められ、その美しさに言葉を飲みます。
建物マニアはもちろん、美しい浴槽を見たい方も超絶オススメの宿。
今回は宿泊レビューでそれらの魅力を深堀りしていきたいと思います!
(2023年に訪れたときの記事です)
青森県 大鰐温泉「ヤマニ仙遊館」
| 住所 | 〒038-0212 青森県南津軽郡大鰐町蔵館村岡47-1 |
| TEL | 0172-48-3171 |
| 公式HP | ヤマニ仙遊館|太宰治も訪れた宿 大鰐温泉で最も古い旅館 |
| 日帰り入浴 | 不可 |
| チェックイン チェックアウト | 15:30〜 〜09:30 |
| クレジットカードの利用 | 可能(VISA、MASTER、AMEX、JCB) |
登録有形文化財のゴージャス宿
温泉宿は平川という川沿いにあります。
最寄りの駅は「JR大鰐温泉駅」になるでしょうか。
また、南から車で行く場合は「碇ヶ関IC」から降りていくことになりそうです。
周りは少し古びた建物が並び、歴史を感じさせます。

こちらがそのお宿。(夕方時の撮影でちょっと暗いです)
なんともいい雰囲気の建物でした。そして中はもっとすごいのです。
ちなみに車の場合は手前の駐車場に停めることができます。(結構狭いので注意してください)

そしてこの館内が美しいんだ。
登録有形文化財の宿だけあって古さはありながらもゴージャス!
この階段なんて、ドリフの階段落ちコントみたいな雰囲気じゃないですか?(笑
ちょっと思い出して笑っちゃいましたが、素晴らしい造形美です。

こっちは上から見た階段の図。こういう形状の宿ってなかなかないですよね。
また館内は広く入り組んでるので、どんどん歩いて行ったら迷子になっちゃうかも?と思える広さ。

どこまでも続きそうな階段です。かなり大きな館内なのです。

こういった洗面所一つとってもきれいなんですよね、こだわりを感じて見とれちゃいます。こういった建物のデザインが好きな人にはたまらないかも。

中にはオシャレな喫煙所もありました。タバコは吸いませんが、ここで吸ったら気持ちよさそうな気がしますね。
とにかく館内の広さと美しさに圧倒されまくりでした。
「お部屋」川も望めるレトロ和室
| トイレ | 共同 |
| 冷蔵庫 | あり |
| エアコン・暖房 | あり |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | あり |
| タオル・浴衣 | あり |

今回泊まったお部屋がこちら。文化財棟【8畳南向き】です。
十分な広さでゆったりくつろげるお部屋でした。

窓からは川が望める良いロケーション。川の音を聞きながら窓際でゆっくり過ごすのも乙なものです。

畳の外側は囲われるような作りになっていて、窓際へと続いていました。
昔の建物ならではの作りですね。これも通好みというか、逆に新鮮に映りました。


テレビは小さいながら備わっており、冷蔵庫もありました。
冷蔵庫は部屋に合うような色合いになっていて良いインテリアにもなってました。

あれ、この配色のちゃんちゃんこって・・・

https://store.shopping.yahoo.co.jp/ten-ten-store/kmt-stjk-tj-nz.htmlより引用
完全に「鬼滅の刃」やないかーい(笑
まぁ流行りにあやかってということなのでしょうかね。
ちなみに昔のままの建物風情のため、洗面所・トイレは共同となっていました。
「温泉」大正レトロ風呂”浪漫の泉”の熱湯
温泉は男女別の内湯のみだけですが、その分美しい浴槽を見ることができます。
源泉が熱いのもあって、温度はかなり高め。ぬる湯好きは入る前に、手などで温度を確認することをお勧めします。
| 源泉名 | 大鰐統合泉 |
| 泉質 | ナトリウム·カルシウム 塩化物硫酸塩泉 |
| 源泉温度 | 68.6℃ |
| 色・におい・味 | 無色澄明、無臭 |
マジョリカタイルの「男湯」

脱衣所がこちら。かなり広々としててストレスフリーでしたね。

また、服などを入れる場所にもカギがかけられるので安心設計です。

そしてこちらがその浴室。

なんという美しさでしょうか、浴槽の底には「マジョリカタイル」と呼ばれる独特な模様のタイルが敷き詰められております。
なんというか温泉に入るのがもったいないような気持ちになります(笑
こういったタイルは全国でもなかなか見かけないんじゃないですかね?素晴らしいです。

ちなみに洗い場の壁にも敷き詰められており、何とも贅沢。
浴室全体がゴージャスなタイルで高級感たっぷりでした。この空間に浸れるだけでも高揚感がありましたね。

いたるところにちりばめられておりました。目の保養です。

そして大鰐温泉という名にふさわしいワニの湯口。

奥にホースが入っておりそこから温泉が流れ出していました。
さて、こちらの温泉とっても熱い。
源泉が68.6℃ということなので仕方ないとは思いますが、あつ湯好きでないと入るのはおそらく困難。

ワニの横にある蛇口をフル回転で水をフル活動!
なんとかそれで入ることができました。においはほんのり絵の具のような香り。
たまーにこの手の香りの温泉がありますね。ぜひ体感してみてください。
温泉に浸かりつつ、床のタイル、浴室のタイルを眺めて素晴らしい時間を過ごすことができました。


ちなみにシャワーなんかもこだわりを感じる作り。いやぁ全部見て楽しめるので、ワクワクするったらないです(笑
ステンドグラスもある「女湯」
ちなみに女湯の方もちょっと見せていただきました。

こっちもとても美しい。
男湯にはない「ステンドグラス」がゴージャスさをさらに引き立てます。
こっちにも入りたかった・・・(笑
ワニの湯口は同じような作りのようですね。男女ともに見て楽しめる浴室でした!
「料理」場所を変えていただくコース料理
料理は夕食と朝食でそれぞれ異なる場所でいただくことができます。
特に夕食では「文化財土蔵」という違う建物で食べることができます。
雰囲気も含めた食事を楽しめるのが魅力でした。
文化財土蔵でいただく「夕食」
当時はじゃらんでいくつかプランを選べるものだったのですが、「文化財土蔵」で食べるコースを選択。

隣の建物に移動します。

中はこれまたレトロでオシャレな雰囲気。昔の蔵のような少し暗めの雰囲気がいい味出してます。

梁なんかもむきだしで、この古さが逆に良かったです。

3Fまであって何とも贅沢な空間。食べたのは2Fでしたが、とっても広かった。散策するだけでも楽しい。

いただいたのは卓球台?をアレンジした机でした。こだわりを感じり作り。

飲み物も充実してました。ビール、ハイボール、ワイン、地酒などアルコールもいっぱいあります。

お通しのような小皿のセット。さっぱり目の内容で食欲を掻き立てる素晴らしいメニュー。

品のあるお刺身でした。どれも臭みもなく美味しい。

ヘルシーなサラダ。ドレッシングもちょうどよい濃さのお味。
こうやってみると、居酒屋のコース料理のような内容でしたね。
この建物の雰囲気と相まって素敵でした。

青森ならではの地ビールもいただいちゃいました。苦みもそんなになく飲みやすかったです。

しゃぶしゃぶ用のお肉。脂がのって美味。なおかつしゃぶしゃぶで無駄な脂が出ないのでヘルシーにいただけました。


ご飯とさっぱりスープで口もクリアに。

デザートは上品なメロンで締めでした。
全体的に量も質も素晴らしく、満足度高い内容でしたね。割と舌が肥えてる人でも納得の料理たちでした。
宿の大広間でいただく「朝食」
夕食と異なり朝食は宿の中でいただきます。

とても大きなお部屋でした。

窓からは庭園が望めました。この雰囲気の中いただく朝食、最高じゃないですか?
食べる場所って結構大事で、ちょっと優雅な心地にさせてくれます。

メニューはご覧の通り。

定番の鮭、温泉宿の朝ごはんといえば8割方こいつだと思います。安定のおいしさ。

朝ごはんらしくさっぱり目なメニューが多いですが、品数は結構あって楽しめました。

これまた定番の温泉卵とお味噌汁。温まりました。味付けも濃すぎず薄すぎずちょうどよい。

青森といえばリンゴ!濃厚なリンゴジュースもいただけました。
飲むと目覚めるような甘さでゴクゴクいけました!
「まとめ」美しい浴槽が見たい方にオススメ
大鰐温泉「ヤマニ仙遊館」いかがだったでしょうか。
やはり一番の魅力は大正レトロ風呂”浪漫の泉”の「マジョリカタイル」でしょうか。
あれだけ美しい浴槽を見たのはおそらく初めてでした。
また、登録有形文化財の建物も美しかった。
- 美しい浴槽を見たい方
- 登録有形文化財の建物を見たい方
- 熱い温泉が好きな方
こんな方にはぜひおすすめの宿です。
美術館のような眼でも楽しめるような温泉宿、興味があればぜひ行ってみてください。
