温泉の中には1000年以上前からの長い歴史を持つ温泉地があります。
そんな1000年以上の歴史を持つのが山形県の「あつみ温泉」。
そして今回紹介する「かしわや旅館」は創業380年の歴史を持つ老舗旅館。
かしわや旅館はこんな宿
- 大正・昭和の風情を残す木造3階建ての建物
- 無色透明の源泉かけ流し温泉
- 上品で美しい料理
特にその建物が圧巻で、外から見ても中から見ても美しいたたずまい。
そして質の良い温泉と料理と、トータルでも素晴らしい宿。
今回は宿泊してたっぷりとその魅力を満喫してきました!
(2022年に訪れたときの記事です)
山形県 あつみ温泉「かしわや旅館」
| 住所 | 〒999-7204 山形県鶴岡市湯温海甲191 |
| TEL | 0235-43-2011 |
| 公式HP | ※2025/10現在エラーで開けず |
| 日帰り入浴 | 可能(値段は要確認) |
| チェックイン チェックアウト | 15:00〜 〜10:00 |
| クレジットカードの利用 | 可能(JCB・VISA・マスター・AMEX・UC・DC・NICOS・ダイナース・UFJ・セゾン・デビットカードなど) |
温海川近くの静かな温泉街
宿は山形県鶴岡市の比較的海に近い位置にあります。
近くには電車もなく、アクセス的にはあまり良い場所とは言えませんが、その分静かな雰囲気が漂う場所です。

近くには「温海川」が穏やかに流れます。

訪れたのは5月の初め。桜も散り際ですが見ることができました。
奥には足湯なんかもあってのどかな温泉街でした。

またお店もやっていて、オシャレな飲み物も販売してました。

塩屋さんのお塩がのった「ソルティドッグ」。塩の味が本格的でしょっぱかったです(笑
なお、2023.10.29日をもって営業終了し現在はやってないようです。残念でござる・・。
重厚感あふれるお宿
宿に到着するとその重厚感に圧倒されました。

こちらがそのお宿。何とも立派でしょう?
創業380年の歴史を持つ老舗旅館らしい堂々たるたたずまい。
なお、昭和26年(1951年)の大火事によりこちらの宿も全焼してしまったようですので、現在の建物はそれ以降のものになると思います。しかし美しいです。

近くでもう一枚。いやぁ、素晴らしいです。
こういった古き良き、そして豪華な建物はあまり見られないのでちょっと感動でした。
ちなみに車で行く際の駐車場は、宿と道路を挟んで反対側にあります。

そして館内。古さを感じますが清潔にされている印象でした。

桜の花のようにくりぬかれた壁。なんてオシャレなんでしょうか。
時間をかけて作られたのが分かります。

階段もピカピカ。ちゃんと掃除されているのが伝わりました。
こういった日々の積み重ねが建物の美しさを保てるのでしょうね。スタッフの方々には頭が下がります。

3Fへ上がると中庭が望めます。

いやぁすごい迫力です。こんな造形の宿なかなかお目にかかれない。
この宿ならではの見どころの一つでしょう。

これは是非実際に見に行ってもらいたいですね!素晴らしかった。
「お部屋」美しいデザインの和室
| トイレ | 部屋付き |
| 冷蔵庫 | あり |
| エアコン | あり |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | あり |
| タオル・浴衣 | あり |

お部屋の鍵も独特で、ご覧のようになってました。
こんなやつほとんど見かけないですからね、貴重です。

そして頭上にはハート形のくりぬきが。こういう細かい作りがいいですよね。

そしてお部屋がこちら。大きめサイズの和室でした。

窓からは街の様子が望めました。3Fなので結構ロケーションもいいんですよ。

そして洗面所の窓の作りがこれまたオシャレすぎる。

この作り見てくださいよ。美しすぎやしませんか?
なんというか日本ならではの細やかさというか、芸術性というか。
この館内にはこういった魅力がたくさんあり、本当に目の保養になりましたね。
とにかく楽しめました!こういう造形の建物が好きな方は是非一度訪れてほしいものです。


冷蔵庫がこれまた古いタイプでした。レトロですねぇ。
対してテレビは新しいものだったので安心してみられます。
またエアコンやヒーター、トイレも部屋付きでしたので、古いながらも利便性はよかったですね。

そしてお部屋にある和菓子もこれまた上品でおしゃれでした。
「温泉」無色透明のあつ湯
温泉は男女別の内湯のシンプルな作り。
源泉は複数のものをブレンドした混合泉のようです。
| 源泉名 | 温海温泉 (5号源泉62.6°C、6号源泉51.5℃、7号源泉72.9℃) |
| 泉質 | ナトリウム·カルシウムー塩化物·硫酸塩温泉 |
| 源泉温度 | 59.4℃ |
| pH値 | 7.4 |

脱衣所がこちら。床は年季入ってましたが壁はきれいな感じでしたね。

洗面所の作りがこれまたタイルでいい感じ。

そして男湯の内湯がこちら。
これまたレトロな作りになってました。

岩で囲まれた湯口は析出物でブツブツができてました。結構な成分が含まれているようです。
そしてこちらの温泉、なかなかの熱さ。
源泉が59.4℃というだけあって普通に入るには厳しい(笑


それを見越してか浴槽には2か所水が出る蛇口が備わってました。
しかしどっちも真っ黒です(笑
これをフル稼働して入ることでいい感じの温度に調整しました。
温泉は無色透明なスタンダードな感じでしたが、湯の花が浮いてましたね。
とても温まりが良くて、出たあとも保温効果の高い温泉でした。
レトロな雰囲気と温泉の質も良くて、そして温度もいい感じに調節できるのでゆっくり浸かれました。


洗い場は3人まで利用可能で、アメニティも充実してました。
「料理」上品なメニュー
料理は決して豪華ではないですが、どれも上品で旅館ならではの料理で見た目にも美しい内容でした。
ヘルシーで品のある「夕食」

夕食はご覧のようなメニュー。
ステーキとかお肉!みたいな豪華さはないですが、どれも上品にまとめられてました。

こちらはマスだったかな、ご飯が進む味付けでした。

お刺身は盛り付けも豪華に。
どれも新鮮でぺろりといただけちゃいました。

定番の天ぷらは衣が薄めでサクッと行けちゃう。
塩をつけてシンプルなのもよし。

お米とさっぱりしたお吸い物。
お口の中がリセットされます。

最後のプリンまで上品で程よい甘さ。
美味しくいただきました。
品数が多くおかずが充実の「朝食」
そして朝食はこちら。

こうやってみるとなかなか豪華なメニューに見えます。
定番の鮭、温泉卵、サラダなどもありつつ、
ハタハタ、ウインナー、めかぶ(もずく?)、油揚げとうふなどメニューも充実。


ホタテの出汁の効いた味噌汁も美味でした。
そしてご飯も美味しく、おかずも多いのでお箸が進みました。
「まとめ」美しい建物は一見の価値あり
はじめて訪れたあつみ温泉の「かしわや旅館」。
本当に美しかった。火災によって建物が全焼しながらも、再度このような素晴らしいものを作っていただき感謝です。
こんな人にオススメ
- 美しい日本の旅館をみてみたい方
- 静かな場所でリラックスしたい方
- 温泉や料理が高品質な宿に泊まりたい方
交通の便があまり良くなく、マイナーな場所なためあまり話題に上がりませんが、
あつみ温泉の静かな温泉街と、かしわや旅館の美しい建物をゆっくり見て過ごすのはとても有意義だと思います。
静かな場所でゆったりとした時間を過ごしたい方にはぜひおすすめします。
■温泉宿の動画はこちら
