宿泊ぬる湯中国

島根県 三瓶温泉 「国民宿舎さんべ荘」宿泊 ~浴槽の数16?!星空眺める露天風呂~

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こんちは!euでございます。

2025年の1月に島根への旅、最後に宿泊したのが三瓶温泉。

三瓶温泉の周辺には素晴らしい温泉がたくさんあることを知りましたが、いよいよその中核の温泉へと足を運びました。

三瓶温泉とは・・

三瓶山の南側では、三瓶温泉の源泉から、黄土色の湯が、毎分およそ3,000リットルの速さで湧出している。この温泉は、中国地方最大の湧出量を誇っている。

三瓶山の温泉に関する最古の記録は、約千年前に遡るが、「三瓶温泉」という呼び名が確立したのは、1957年になってのことである。

三瓶温泉は、酸化鉄が生み出す、深い、赤みを帯びた色の、塩化物泉である。三瓶温泉の湯は、非常に濁っている。湯の花(「温泉の花」)と呼ばれる不溶性の鉱物の微粒子が、天然のバスソルトとでも言うべき様子で、湯中に懸濁しているためである。実際、湯の花の微粒子は、抽出され、市販されることも多い。三瓶の湯に含有される他の鉱物としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムがあり、肌を美しくする効果があると噂されている。また、自然発生する少量のガスが、湯に、ほのかな気泡の感触をもたらす。

https://www.ginzan-wm.jp/top_sanbe/facility_introduction/about_sanbeonsen/より

ということで、中国地方最大の湧出量を誇る三瓶温泉。

その中でも今回は「さんべ荘」へ宿泊しました。

男女の浴槽を合わせると合計16か所あるということで、えぐい量ですね(笑

源泉に関しては分析書が二つあったのですが、成分としてはほとんど同じっぽいです。

それを源泉もしくは加温などして温度の違いがある複数の浴槽を楽しめます。

小さい浴槽が多いので、基本的には独り占めできるのが素晴らしい。

また、上空は基本的に屋根などがないので開放的なロケーションを楽しめます。

そんな温泉をとことん満喫できるお宿について紹介いたします。

三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘

住所〒694-0222 島根県大田市三瓶町志学2072−1
TEL0854832011
日帰り料金650円
営業時間10:30~20:00受付終了(21:00閉館)
公式HP国民宿舎さんべ荘 – さんべ荘

■温泉データ

源泉名三瓶温泉
泉質含鉄(Ⅱ,Ⅲ)ーナトリウムー塩化物温泉
源泉温度34.8℃
湧出量1174 0/min(自噴)
pH値5.9
微褐色 微混濁
におい(微金気味 · 微塩味)微金気臭

(温泉分析書より)

三瓶温泉 さんべ荘 宿泊記録

近くの共同浴場

せっかくなので近くにある共同浴場も見に行きました。

浴場は2か所あり、鶴の湯亀の湯があるのですが、私が行ったのは「亀の湯」でございます。

ホテルから歩きで行くには遠いと思うので車での移動をお勧めします。

近くに郵便局があるのでそれが目印です。駐車場っぽいのが見当たらなかったので、急便局の人に許可を取って車を置かせていただきました。

料金は400円。

脱衣場はこのような感じで共同浴場っぽい簡素的なものです。

(ちなみに石鹸等はないのでご注意です)

そして姿を現しました!

丸っこい浴槽が美しい。

そして真ん中からお湯が360度に広がります。

この手の湯口大好きなんですよね、常に鮮度が保たれている感じがして。

湧出量が多いからなのか別の所からもあふれんばかりのお湯が湧きだしてます。

さて、こちらの温泉は寒い時期は加温されるようなのですが、それは地元の人が入る夕方ごろから

私が行ったときはお昼ごろだったので、源泉が注がれていました

源泉の温度は34℃、そして使用位置は33℃。流石に寒いっす(笑

ちょうど季節は1月で冬真っただ中だったので、いかんせん厳しかったです。

ただ夏は最高なんじゃないかなと思います。暑い時期に温泉に涼みに来たいですね。

宿について

さんべ荘は国民宿舎というだけあって、多くの人が日帰り入浴に訪れてました。

まだ雪のある状態でした。

駐車場の端っこには源泉が流れてました。

一階のロビーには自販機がたくさんあるので、飲み物に困ることはなさそうです。

館内は結構広いです。

浴衣も小中大、特大、子供用と気が利いていてありがたいです。合わなかったら持って行ってよいそう。

今回選んだお部屋が洋和室ツイン。

ベッドがあるのに畳という何ともハイブリッドなお部屋です。

和風な部屋がいいけどベッドで寝たいという人には最適です。

洗面所もきれいでした。

お部屋に備え付けのトイレもきれい。ウォシュレット付きです。

テレビももちろんあります。

冷蔵庫も完備。

空気清浄機も置いてありました。

部屋の窓からの景色。あんまロケーションは良くなかったですけど十分ですね。

お部屋のお菓子がそばまんじゅうというものでした。三瓶そばってのが有名らしいです。

温泉について

それではお待ちかねの温泉に参りましょう。

温泉は男女別になっていて、時間帯で入れ替わるようになってます。

なのですべての浴槽に入ることができます。

ちなみに純温泉に選ばれているようです。

細かくは純温泉協会のサイトをご覧いただければと思いますが、左側のAというランクは、

完全放流式・加水なし・加温なし・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なし

というまさに源泉かけ流しのイメージそのままのランクを意味しますので、これは直球勝負のいい温泉ということになります。

純温泉について | 純温泉協会

全体的な温泉の案内図。いかんせん浴槽の数が多いですので、紹介するのも大変ですが(笑

まずは左側の方から見てみましょうか。

左側の浴槽

基本的は内湯と露天の岩風呂に関してはろ過してるようなのであんましお勧めできないです。

実際に温度的にも高めでゆっくり入れなかったですしね。

岩風呂がこちらですね。色的にもあんまし茶色くなかったです。

一番奥の代官の湯の二つ。これは加温してるようですが、色も茶色っぽくてきちんと成分を味わえました。

たっぷり注がれた温泉。

ここら辺の温度は40℃といったところだったかな。個人的にはもうちょいぬるいと嬉しい温度でした。

そしてこちらは完全に源泉の樽風呂釜風呂

こちらは源泉33℃のお湯を贅沢に使用した浴槽で、源泉を満喫したいならこれがいいでしょう。

湯口からもすごい勢いでお湯が流れておりました。

入るとやはりすこしべたつくような感覚の泉質でした。

そして、正直寒かった(笑

なんせ1月だったもので、晴れていても外気も冷えておりましたからね・・。

ちなみにこの温泉の前に「熊谷旅館」に入ったからか分かりませんが、毛穴が全開になっててなんかチクチクしたんですよね。炭酸泉おそるべしだなと思いました。

この温泉も飲むと炭酸水っぽかったので、この温泉でさらに毛穴が開放されてしまったのかもしれません。

亀の湯もしかりですが、三瓶温泉は夏に真価を発揮する温泉だと思います。

夏とかもう最高すぎて出られないほど気持ちいいんじゃないかな。いやー温かい季節にも行きたいですね。

なので加温した浴槽にほとんど入ってました。

お勧めは④の「箱風呂」。

これです。細長い浴槽で比較的ぬるめ。やはり寒いといってもぬるい温泉が一番好きですね。一人用で人を気にしないでいられますし。

湯量が少ないので鮮度は他より低いかもしれないです。

もう一つのおすすめは、⑤⑥の陶器風呂、羽釜風呂。

こちらですね。

これらも加温してるんですが、湯量が箱風呂より多いので鮮度は上かと思います。

その分ちょっと温度も高めですけどね。

これらの二つと箱風呂辺りでお好みの温度を探すのも楽しいかもしれないですね!

加温していてなおかついい感じの温度なので、ここら辺から選んでみて下さい。

右側の浴槽

続いては右側の浴槽です。

こちらの案内図を参考に。

男女の浴槽が切り替わったのが夜だったので、暗いものが多いですがご容赦下さい。

内湯がこちら。結果的に循環だったのでほとんど入ってないです。

水風呂も使わなかったなぁ。夏とかはいいかもですね。

洗い場もしっかりあるのでそこは安心です。

かの有名な馬油シャンプー。通称「馬シャン」がありました。

濃厚なボディーソープ、シャンプーなんでいいんですよね。特にシャンプーが髪ツルツルになれるんで最高です。

岩風呂。こちらもほとんどはいらんかったなぁ。

こっち側の加温のおすすめその1が③の「樽風呂」です。

たっぷりと注がれた大き目の浴槽で比較的ぬるめ。39℃ぐらいだったかな。

ここに入っていることが多かったです。

そのとなりにはこれまたまん丸い浴槽が。これらは③よりちょっぴり温かかったです。

こちらが⑦⑧の源泉のみ使用した浴槽。温度は例によって33℃ほど。

まぁ夜になるとさらに寒いので、これは入れませんでした(笑

その奥の⑨は加温なんですけど、結構熱くてこれもあんまし入れなかったです。

こっち側の露天には七福神が見守ってくださっていました。

そして最後は龍の湯口が特徴的な「船風呂」。

これ見るとわかるんですけど、一番左のみ湯気が出てないですよね?そうです、源泉なのです。

おすすめ2はこの船風呂の一番右です。湯が出ているので温かいのです(笑

これですね。いかつい龍の顔です。

そして夜明け前に温泉に入っていたので、月や星が見えてすごくきれいでした。

宿の屋上に露天風呂を作っているので上が本当に開放的なんですよね。

天気がさらに良ければ星空も360℃見渡せる絶景になりそうです。

そんなこんなでずっと入ってたら、夜明けの時間に。

程よい灯りがいい雰囲気を作っておりました。

そして朝。温泉で一夜を明かしました。(つっても6時~7時とかですけどね)

ここまで周りに何もないロケーションの温泉ってのもあんまりないと思うので、特に星がきれいな季節には素晴らしい星空も見られるんじゃないかなと思います。

食事について

さて、温泉の紹介で夜が明けてしまったので時を戻して夕食でございます。

当日のお品書きです。国民宿舎ではありますが品数も多いメニューでした。

まずは定番のお刺身。変に生臭くなくて美味でした。

地鶏の白みそ鍋。こういった鍋って出汁がやけにうまいんですよね。飲み干しちゃいますわ。

お魚にクリームチーズが乗った見た目も味もオシャレな一品。クリームチーズが意外とあってましたね。

定番の一つ茶わん蒸し。普通にうまい。

天ぷらも美味でした。手を抜いてるところだとだいぶ前に挙げてシナシナになってるとこもあったりするんですけど、こちらはサクサクでしたよ。

でました、名物「三瓶そば」!こちらは正直他のそばとの違いはあんまし感じなかったですが、美味しかったです。

定番のスープとご飯もうまかったなぁ。

デザートもちょうどいい量でおなか一杯いただけました。

続いては朝食です。

こちらはシンプルながらご飯のお供としては十分な量でした。

サーモン、温泉卵など定番のおかずがGoodです。

あたたかいお豆腐もあったまってなおかつヘルシーでよかったです。

以上、三瓶温泉 「国民宿舎さんべ荘」でございました!

とにかく浴槽の数に度肝を抜かれました。

加温していたり源泉そのままだったりと、温度が浴槽によって微妙に異なるので、自分のお気に入りの温度の浴槽を探すのも楽しいかもしれないです。

そして屋上というロケーションを活かして、夜の星空を見ながら温泉に浸かるのも乙なものです。

今回は冬でしたが、33℃の源泉は温かい時期にこそ輝くと思うので、夏なんかはさらにおススメですね。

源泉と開放的なロケーションをぜひ味わってみてください!