日帰り島根県ぬる湯中国

島根県 「千原温泉」日帰り入浴 ~ポコポコする自噴泉で大地の息吹を感じよう~

こんにちは!euです。

2025年の1月に訪れた島根県の温泉旅。

今回は「千原温泉」について。

千原温泉は三瓶山より南の三郷町にある温泉地。

千原温泉の歴史は明治十八年「温泉宿設置」と沢谷史に残る記録から始まります。
  開湯依頼「切り傷・やけど・皮膚病」に特攻のある温泉として地域の人たちに親しまれ守り継がれており、節分・土用の丑の日・泥落としなど生活の節目には入湯に訪れるといった地域に根付いた温泉として続いてきております。しかしその一方で昭和五十年代前半までは湯治療養専門の風呂として、一般客には閉ざされた温泉としての歴史もありました。
 そんな千原温泉の浴槽は泉源を板で囲い、底板をしいただけの温泉の原点のような原始的な浴槽です。底板の間からは炭酸ガスと共に、豊富な成分を含み永年眠っていた地下水が、温泉として地上に湧き出しております。ここは地球のパワーを蓄えた、生まれたての新鮮な源泉にはいることのできる珍しい温泉なのです。

公式HPより

明治十八年は西暦で1885年。軽く100年以上の歴史があります。

こちらの温泉はなんといっても板の隙間からポコポコと湧き出る自噴泉

そして非常にぬるくて副交感神経が刺激されるようなリラックスできる泉質

ぬる湯好きとしては入らないわけにはいかない素晴らしい温泉。

時間をかけて温泉を満喫してまいりました。

「千原温泉」

住所〒699-4711 島根県邑智郡美郷町千原湯谷1070
TEL0855760334
料金500円
営業時間4月~10月 8:00~18:00(最終受付17:00)
11月~3月 8:00~17:00(最終受付16:00)
公式HP千原温泉

■温泉データ

源泉名千原温泉
泉質ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉
(低張性中性高温泉)
源泉温度33.6℃
湧出量50 ℓ/min (自然湧出)
pH値6.4
弱黄色 弱混濁
におい(弱塩味・微金気味) 微金気臭

(温泉分析書より)

場所について

目的地へは、前日宿泊した温泉津温泉から向かったのですが、何ともへんぴなところにありました。

三郷町に入り三瓶山のほうの上からルートと下からルートがあるのですが、上からのルートだとちょうど雪が積もっていて行くことができませんでした。

雪がない季節は行けるのかもしれないですが、下側から行った方がよさそうですね。

googlemapより

ざっくりとしたものですが、グーグルマップだとこんなイメージ。

赤いルートが間違いなさそうです。

県道166号線を左折した後は、千原温泉の旗が目印。

その先は結構細い道なのですれ違いの場合は気を付けてください。

到着!この写真の手前に駐車場があります。

受付はこちらの扉から。

木の看板もイケてます。

歴史を感じる建物です。

営業時間、料金はご覧の通り(2025年1月時点)

なんとこちらの温泉、持ち帰りが可能なのですね!素晴らしい。

また、石鹸、シャンプーなどはないので、完全に湯治場としての施設になります。

建物内も当時の時代感を感じることができます。

雰囲気あっていいですね。温泉以外にもこの空気感も味わってみましょう。

温泉

それではいよいよ温泉に参りましょう。

温泉へは男女別となっていますが、冬季のみ使用可能な沸かし湯は混浴(一人サイズ)になってます。

そちらは後述いたします。

脱衣所はこのように簡易的なもの。

あんまし広くないので入れても4人ぐらいが限度かな。

貴重品などは持ち込まない方が安全かと思います。

そして待望の温泉がこちら!見事な黄金色

そして絶えず自噴しポコポコ湧き出る泡。もう最高です。

地面も長年かけてできたであろうボコボコ感。

明治時代からの歴史ここにありといった感じでしょうか。

ポコポコあちこちで自噴しております。

入ってみると、もちろんぬるい。

使用位置は34℃ほどらしいので、あったかい感覚は正直あんましないです。

元々1月に訪れたのもあって、あったかい感覚はなかったですね。

しかしずっと入っていられる心地よさ。ぬる湯の真骨頂です。(というか出ると寒いから出られない 笑)

においは鉄っぽい香り。茶色の温泉はこんな香りが多いですね。

横を見ると鍾乳洞のような析出物が。こちらも歴史を感じます。

奥から手前を見るとこんな感じ。

本当にぬるいんですわ。永遠に入っていられる温度ですね。

蛇口は一か所のみありました。ただお湯があまり出なかった気がします。

必要最低限のものしかない感じですね。

開湯当時の写真も。すごいっすわ、明治感が。(実際に明治だったのでしょうけどね 笑)

この時から大きくは変わってないのが分かりますね。

時を超えて昔の人が入っていた温泉に入っている不思議な感覚になります。

さて、先ほども言ったように一度入ったら出られないぐらいの寒さだったので、正直体は温まりませんでした。

そのような時期のために、沸かし湯が用意されています。

こちらのカーテンを開けると五右衛門風呂が姿を現します。

じゃーん!こちら。

温度が冷めないようにふたがしてありますので、取り外しましょう。

こちらですね。かなり小さいので完全に一人用です。

これは40℃ぐらいはあったと思うので、上がる際はこちらで温まってから出ました。

ちなみにこれは男湯の方にしかないため、女性は扉を開けて入る必要があります。(男湯から見えないようにカーテンがしてあるというわけですね)

女性も利用するため入る前に声掛け」をしていないことを確認してから入るようにしましょう

以上、島根県 三郷町の「千原温泉」でした!

自噴していて、なおかつぬる湯。そして明治時代からの長い歴史ある温泉。

ぬる湯好きは一度は入るべき温泉です。

今回は冬でしたが、春夏辺りはさらに気持ちが良い温度になること間違いなし

大地の息吹と歴史を感じながら、贅沢な時間を過ごしてみてください。