今まで様々な温泉地に足を運んできましたが、近畿地方にはあまり行ったことがなく、奈良県は今回が初上陸。
奈良県にもいくつか有名な温泉地がありますが、訪れたのは「十津川温泉郷」。
湯泉地温泉・十津川温泉・上湯温泉
と3つの温泉の総称です。
その中で今回宿泊させてもらったのが上湯温泉「神湯荘」です。
神湯荘はこんな宿
- お肌に優しい源泉かけ流しの温泉
- 川沿いの露天風呂と4つの貸切露天風呂がある
- 貸切風呂は空いていればいつでも入浴可能
内湯、露天など全て合わせると6つの温泉を楽しめる、まさに温泉のワンダーランド。
山の中で自然の美しい風景と空気を味わいたい方オススメの山奥の秘湯宿です。
奈良県 上湯温泉「神湯荘」
住所 | 〒637-1558 奈良県吉野郡十津川村出谷220 |
TEL | 0746-64-0256 |
公式HP | 奥吉野の最終地 神湯荘 | 十津川温泉郷 上湯温泉 |
日帰り入浴 | 源泉露天風呂のみ 大人500円/子ども300円 9:00~17:00 定休日:木曜日、悪天候 ※お問い合わせは「090-5009-9041」まで |
チェックイン チェックアウト | 15:00~18:00 〜10:00 |
クレジットカードの利用 | 可能(VISA/JCB/American Express/UC /DC/NICOS/Master Card) |
山奥の秘湯宿
宿は和歌山県と奈良県の県境に近い山奥。
車で和歌山県側から向かったのですが、山に入ってから結構長く感じましたね。
それだけ秘湯感あふれるところにあるということです。

到着しました!
山に囲まれたまさに秘湯といった趣。

フロントに入って受付を済ませます。
お部屋は本館と別館があり、今回選んだのが別館。

本館から少し坂を上ったところに別館があります。

見晴らしは本館よりいいですが、温泉は本館の周りにあるので、
毎回坂の上り下りが結構大変かもしれません。
足腰が弱い方は本館をお勧めします。

別館への入り口。こちらは少し年季を感じる作りでした。

館内はソファーでくつろげるスペースがあります。
「お部屋」景色の良い別館の和室
トイレ | 共同 |
冷蔵庫 | あり |
エアコン | あり |
Wi-Fi | あり |
テレビ | あり |
タオル・浴衣 | あり |

今回泊まったお部屋がこちら。
シンプルな和室になってます。布団も敷いてありました。

窓からは奥深い山々が望めました。なかなかの秘境です。


小さめのテレビ。


冷蔵庫やエアコンも完備。
ただし、トイレは共同になってます。
浴衣とタオルもついてました。

手作りの桜餅。これはうれしいおもてなしでしたね!
「温泉」合計6か所楽しめる浴槽
メインの温泉は複数の浴槽が楽しめます。

ご覧の通りのレイアウトになっていて、
本館に男女別の大浴場
本館の周辺に4か所の貸切露天風呂
また歩きで行くには遠い源泉露天風呂も無料で入ることができます。(車で行くことをおすすめします)

貸切露天風呂は空いていればいつでも入れるシステム。(40分目安の利用)
利用の際は本館入り口の奥にあるお札を持っていき、利用場所で掛けるようにしましょう。
■温泉データ
源泉名 | 上湯温泉 |
泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩泉 |
源泉温度 | 76.6℃ |
pH値 | 8. 3 |
湧出量 | 124L/min(掘削動力揚湯) |
※大浴場の温泉情報ですが、ほかも同じ泉質だと思います(源泉露天風呂のみ別)
天井が広い開放感ある「大浴場」
まずは大浴場から。

大浴場は広々とした浴槽。

天井が高くてかなり開放的なのが印象的です。

また、内湯ですが窓から山々を見渡せてこれも気持ちよかったポイント。

お湯の周りの岩には析出物の塊がぽつぽつと。自然にできた造形ですね。

蛇口が備え付けられていたので、温度調節もできそうです。

勢いよく流れだしオーバーフローする様も心地よかったです。
さて、こちらの大浴場、個人的には宿の中では一番ぬるめですきでした。
40℃ほどの温度で、無色透明、無味無臭。
pH8.3ということで、お肌にも優しいアルカリ性の温泉です。
人もいなかったのでしばらく独占して入ることができました。

洗い場もあります。なお、貸切露天風呂では洗い場が基本なかった気がするので、最初にここで体を洗うのがいいかも。
プライベート感のある「美肌の湯」
ここからは貸切の露天風呂。
本館から少し下った先にあります。

こちらですね。浴槽内の大きな岩が目印。

周りが柵で覆われているので、景観はあまりないですが他の人に見られる心配もないです。
温度は41℃ぐらいだったかな。

岩の隙間から源泉が流れ出してました。
そしてかなり少ないですが、湯の花のようなものも見られましたね。
本館から一番近い「癒しの湯」
続いては本館から一番近い位置にある癒しの湯。

この扉にお札をかけて奥へ向かいます。

木で作られた脱衣所。結構新しめでした。

そして温泉がこちら!
貸切風呂にしては大き目で贅沢な気分を味わえます。

ここの湯口は塩ビ管から。

天井には屋根がついているので雨が降っても安心感がありそうです。
大自然と一体化した「水の神」
貸切露天の中でも一番自然を近く感じられるのがこちら。

癒しの湯のさらに奥へ行くと看板が見えてきます。
それを進んでいくと・・・

おっ!何ともでっかい露天風呂が見えてきました。さらに下ります。

こちらの脱衣所も気で付くれられており、割と新しい感じでした。

そして姿を現した「水の神」。美しい景観です。
とにかくワイルドで野性味あふれる浴槽でした。
ロケーションでいえば貸切風呂の中で一番かなと思います。
ただしその分温度が熱めだったんですけどね(笑
42℃ぐらいあったかな、なので長湯ができなかったのが残念。
野天風呂のような雰囲気を味わい方には非常にお勧めの温泉です。
寝湯ができる「天乃川」
最後は美肌の湯に近い浴槽。

こちらです。
星が望める露天風呂ということで、浴槽内にベンチのようなものが作られています。
あおむけになって空を見上げると素晴らしい景色が望めるというわけですね。
今回は天気があまり良くなかったので見られなかったのが残念でしたが、
横になりながらくつろげるのは温泉に入るうえでリラックスできるいい環境です。
ここもちょっと熱めだったのでぬるめだったらさらによかったかな。
川が望めるロケーションの「源泉露天風呂」
最後は宿から大きく離れた大露天風呂。
400mほどあるので車で行くのが正直楽です。

男女別になってて、男湯は写真の通り。

浴槽がこちら。川沿いに作られた横長の温泉です。

湯口から丸い岩に注がれる源泉。美しい形でした。

広々とした露天風呂は開放感たっぷり。
そしてめちゃくちゃ大きいのからなのか、奥の方はぬるくて最高でした!
ここの源泉は神湯荘とは異なるものらしく、色もほんのり濁り湯で、硫黄の香りもしました。
せっかくならこちらの温泉も堪能してもらいたいですね。
源泉名 | 上湯温泉 |
泉質 | 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩温泉 |
源泉温度 | 59.7℃(気温12.8℃) |
湧出量 | 124L/min |
pH値 | 8.0 |
色 | 無色透明 |
味・におい | 微硫黄臭あり |
「料理」山の幸を活かしたメニュー
料理は素朴ながら、旬のもの地のものにこだわった品々です。
脂っこくないおなかに優しい「夕食」
夕食から。

川魚の塩焼き、餡が絡んだ天ぷら、ゴマ豆腐など。

豚のしゃぶしゃぶはポン酢でさっぱりいただきます。

こちらのそうめんは、

土瓶で作られた出汁を入れることでうまみアップ!

出汁のうまさと温かさに飲み干しちゃうこと必至です。

ちょっとおこげのついたようなご飯もたっぷりでした。
温泉豆腐がまろやかな「朝食」
続いて朝食。

温泉卵、おかゆ、豆腐など、温泉を利用した料理が並びます。

温泉豆腐はまろやかなお味。朝にぴったりのメニューでしたね。

また、ご飯も温泉で炊いて作ったものらしく、ほんのり黄色みがかってました。
まさに温泉尽くしの朝ごはんでした。
「まとめ」貸切の温泉でゆっくりしたい方に
上湯温泉「神湯荘」素晴らしい宿でした!
なにより複数の貸切露天風呂が利用できるのが一番の魅力。
人気を気にしないで入れる温泉は心からリラックスできますからね。
そして源泉露天風呂は川沿いの開放的な時間を過ごすことができました。
こんな人にオススメ
- 人気を気にせず貸切風呂にゆっくり浸かりたい方
- 川沿いのロケーションの良い露天風呂に入りたい方
- お肌に優しい源泉かけ流しの「美人の湯」に入りたい方
別館は正直古さは感じましたし、温泉まで結構歩いたので不便さは感じましたが、
それを上回る温泉の魅力を感じることができました。
自然豊かなエリアで人気を気にせず温泉でゆっくりしたい方はぜひ一度訪れてみてください!
■温泉の動画はこちら