温泉の魅力は様々ありますが、その中に浴室、浴槽の美しさというものがあります。
温泉に入るだけでなく、視覚的にも楽しめる宿がたくさんある中で、
とてもおススメしたい宿があります。
それが長野県、戸倉上山田温泉の「千曲館」(ちくまかん)です。
千曲館はこんな宿
- 「大正ロマンの湯」はステンドグラスとタイルの美しい浴槽
- 2本の源泉を使用した異なる泉質
- 庭園の中に浮かぶ露天風呂がある
美しい浴槽が楽しめる温泉好きにはたまらないお宿を今回レビューしていきます。
※2024年1月時に訪れたときの記事です、現在は「クラブウィンダム千曲館」としてリニューアルされています
長野県 戸倉上山田温泉「千曲館」
住所 | 〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉1丁目33−4 |
TEL | 026-275-1111 |
公式HP | クラブウィンダム千曲館 長野|公式ホームページ |
日帰り入浴 | 不可 |
チェックイン チェックアウト | 15:00~18:00 〜10:00 |
クレジットカードの利用 | 可能(VISA/JCB/Diner’s Club/Master Card) |
千曲川のそばに佇む宿
宿は日本で一番長い河川である信濃川の上流、千曲川に沿ったところにあります。
この付近はいくつも宿があり、温泉街の雰囲気を楽しむことができます。

こちらが「千曲館」。1月に行ったので門松が備えてありました。

道路を挟んで反対側には「国楽館 戸倉ホテル」さんがあるので、それを目印にしてもいいかもしれません。
ちなみにこちらは古いホテルですが口コミの評判がよさそうで、機会があれば伺ってみたいですね。

さて、こちらのホテルの入り口にはご覧のような源泉が。ぬるかったです。

館内には橋が備えられていて、ゴージャスな気分になれます(笑

中庭には大きな池が。
これがまた風情があっていいですね。日本の旅館ならではといった趣。
「お部屋」庭園の見える和室
トイレ | 部屋付き |
冷蔵庫 | あり |
エアコン | あり |
Wi-Fi | あり |
テレビ | あり |
タオル・浴衣 | あり |
今回泊まったお部屋を見ていきます。

こちらがお部屋。シンプルな和室になってます。
布団は敷かれた状態でしたね。

窓の周りにはきれいな障子、いいですねぇ。
今は障子もなかなか普段見かけないので、うれしくなります。

下を見ると中庭の池が見えました。
下の屋根はおそらく露天風呂の屋根だと思います。

テレビは小さめですが備え付けてありました。


エアコンは部屋に埋め込んであるタイプで、壁のボタンで調整可能です。


冷蔵庫はおそらく以前は飲み物が入れてあり有料で購入するスタイルだったのかな。
これに飲み物を入れて使用できました。
空気清浄機もあるので、ホコリなどが気になる人でも安心かなと思います。

トイレとユニットバスがついたビジネスホテルのような作り。
きれいに清掃されてました。

和菓子は栗ようかん。高級感あふれるお菓子でした。

オリジナルの浴衣とタオル。いいデザインで気に入りました。
「温泉」合計6つの浴槽
それではメインの温泉に参りましょう!
浴槽は6つあり、
①大正ロマンの湯、象山の湯、聴瀧の湯(露天風呂)
②飛泉の湯、須磨子の湯、庭樹の湯(露天風呂)
これらは男女で時間制の入れ替えが発生します。
①男性-MEN- 15:00~ 19:00 女性-WOMEN-19:30~翌10:00
②は①の逆という感じです。
また、源泉は千曲源泉と上山田源泉の2つがあり、大正ロマンの湯と飛泉の湯ではそれぞれ同じ浴室に2つの源泉を楽しむことができます。(ほかの浴槽は源泉をブレンドした湯のようです)
一押しは大正ロマンの湯!湯温、ビジュアルともに最高です。
●温泉データ(上山田源泉のものしか見つからず)
源泉名 | 上山田温泉株式会社源泉 (26号、27号、30号、32号、35号、40号、41号、43号、46号) |
泉質 | アルカリ性単純硫黄温泉 |
源泉温度 | 44.0℃(気温25℃) |
pH値 | 8.61 |
一押し!浴槽が美しい「大正ロマンの湯」
まずは一押しの温泉から!

脱衣所がこちら。ザ、シンプル。

そして洗面所がタイル張りでとてもきれいでした。こういったこだわりはうれしくなりますね。

浴槽の扉がこれまたオシャレ。ステンドグラスの扉になってます。
そして扉を開けると・・

美しい・・何ともゴージャスな浴槽がお目見えです。

3つのステンドグラスが湯船に映り、美しさが際立ちます。

そしてこの手間がかかったであろう丸いタイル。
見て楽しむ温泉というのはまさにこのこと。
しばらく見惚れておりました(笑

浴槽を見てみると左と右でわかれています。
左側には「千曲源泉」、右側には「上山田源泉」を使用しているとのこと。

上から見ると色も微妙に違うのが分かりますね。
白っぽいのと青っぽいの。不思議です。
温泉は硫黄の香り漂う硫黄泉。
この後紹介する浴槽は割と熱めだったんですが、ここだけはぬるめで最高でした。
特に左側は39、40℃ぐらいだったかな。素晴らしい適温!
おかげでで長く入っていられました。

洗い場もタイルがいい感じ。鏡も丸くてどこまでオシャレなのでしょうか・・。
■動画はこちら
大きめな内湯「象山の湯」
続いては聴瀧の湯とセットの内湯。

こちらは広々とした脱衣所でした。

浴槽がこちら。結構大きなサイズの内湯です。

岩の湯口は白い析出物が付着してました。自然の芸術ですね。


なお、こちらにも洗い場があるので洗う場所に困ることはないでしょう。
ちなみにアメニティがこちら。初めて見るデザインです。
オリジナルで作ってるんでしょうかね。使用感はとくに問題なかったと思います。
池の中に浮かぶ「聴瀧の湯」
そしてその奥にある露天風呂がこちら。

中庭の池と一体になったようなビジュアルがこれまた美しい・・。

目の前は本当に池で鯉が優雅に泳いでます(笑
柵があるので大丈夫だと思いますが落ちないように気を付けてください。

真ん中からボコボコ湧いてくる湯口もまたいい作りしてますね。
池に流れる小さな滝の音を聞きながら、外の空気を吸いながら入れるのが心地よい。

また夜になるとライトアップがいい雰囲気を醸し出します。
時間帯によって異なる景色が楽しめるのも魅力でした。
2つの源泉がある「飛泉の湯」
大正ロマンの湯と時間による入れ替えで入れるのがこちらの浴槽。
こちらも2つの源泉を堪能できます。

じゃーん。見えるかな?
冬の朝に入ったので恐ろしい湯気でほとんど何も見えませんでした(笑

右側の浴槽。前日に入った大正ロマンの湯は濁ってましたが、こちらは透明度が増してました。
人が入らないで空気と混ざらないのでクリアな色になるんでしょうかね。

左側も湯気で見えにくいですが、ちょっと濁ってるかな。

湯口からトロトロと温泉が流れだしてました。
こっちは大正ロマンの湯よりちょっと熱めだったかな。でも朝の温泉は気持ちよかったです。
シンプルな内湯「須磨子の湯」

公式HPより引用
こちらは入れ替えで入れる内湯。
すんません、この温泉と「庭樹の湯」は入る時間がなかったので公式HPの写真だけ載せておきます。
開放感ある露天風呂「庭樹の湯」

公式HPより引用
こちらも入れ替えで入れる露天風呂。
泉質は同様だと思います。また、ロケーションで言ったら同じ露天風呂の「飛泉の湯」がおすすめです。
「料理」豪華なメニューが並ぶ
続いては料理について。
定番のメニューが並びますが全体的に豪華でした。
ホタテと鶏の釜めしが一押し「夕食」

夕食は個室にていただきました。

献立はこんな感じ。品数も多く豪華なラインナップです。

メニューはこんな感じ。

食前酒は信州の杏子酒。甘いお酒は好きなのでうれしい一品。

海の幸をふんだんに使った前菜。上品なお味でした。


ぶり、マグロ、サーモンと定番のお造り。
そして定番の茶わん蒸し。


信州牛を使ったすき焼きはお肉が柔らかくてジューシーでした。


そして個人的に一押しだったのが「帆立と鶏の釜飯」。
ホタテと鳥のうまみがしみ込んだ炊き込みごはん。
おかずも豪華でしたが、単品でいくらでも食べられる最高の味付けでした。
宿の炊き込みご飯ってなんでこんなにうまいんでしょうね?!
おなか一杯になってくるのにまだまだかきこめちゃうんだから不思議です・・。

お吸い物もお出汁がしみるうまさ。炊き込みご飯との相性も最高です。

そしてデザートも手を抜かず。手作りチーズケーキ苺ホイップ、リンゴ乗せです。
リンゴジュース付きの「朝食」
続いては朝食。

けっこう豪華なメニューでした。

信州といえばリンゴジュース!

みりん漬けのお魚は味がしみてました。


さっぱり目の味付けの煮物。
温泉宿の定番、温泉卵。

ハムと野菜の炒め物。朝から温かいものを食べられるのはありがたいです。

お味噌汁も鍋で温かいままいただけました。

朝のこれまた定番ヨーグルトも甘さ控えめでよかったです。
「まとめ」大正ロマンの湯は一見の価値あり
戸倉上山田温泉「千曲館」でした!
なんといってもここの魅力は大正ロマンの湯。
美しいステンドグラスとタイルの浴槽は一見の価値ありです。
そして2つの源泉を両方楽しめるのが魅力。
温泉に浸かることで得られる魅力だけでなく、
見ることで感動できる温泉というのは珍しいと思います。
ぜひこちらで五感を味わってみてください。
なお、現在は「クラブウィンダム千曲館」として営業しています。
「千曲館」の時と内容が少し異なっているかもしれませんのでご了承ください。