島根県は魅力のある温泉がたくさんあります。
中でもおそらく歴史が長く有名な温泉地、それが「温泉津温泉」(ゆのつおんせん)でしょう。
映画「男はつらいよ」シリーズのロケ地でもあったこの温泉。
また、開湯は1300年ほどと非常に長い歴史の温泉地。
今回はそんな温泉街に佇む「旅館のがわや」に宿泊してまいりました。
旅館のがわやはこんな宿
- 大正元年創業、100年の歴史を誇る老舗宿
- 茶色い温泉が貸切風呂で楽しめる
- ノスタルジック漂う温泉街の中に佇む宿
温泉津温泉に比較的リーズナブルに泊まりたい方(1泊13000円~)、一押しの宿です。
島根県 温泉津温泉「旅館のがわや」
住所 | 〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津 口30 |
TEL | 0855652811 |
公式HP | 石見銀山 温泉津温泉 旅館のがわや【公式サイト】 |
チェックイン チェックアウト | 15:00〜 〜10:00 |
クレジットカードの利用 | 可能(JCB VISA UC NICOS ダイナース) |
フライトで初の島根へ
実は島根県へ行くのは生まれて初めて。ということで非常に楽しみにしてました。
というのも温泉以外にもかの有名な「出雲大社」に行きたかったものですからね。
関東住まいのため飛行機で羽田から島根まで直行。そのあとレンタカーで目的地へと向かいました。


早朝に出発したので、雲海や見事な富士山を拝むことができしたね。最高でした。
ちなみに羽田から出雲へのフライトはJALぐらいしかなかったです。今回JALも初めて乗りましたが、なかなかに良かったですよ。
本当はこの後出雲大社→温泉津温泉という流れでしたが、今回は温泉メインということで大社の方は割愛しますが、出雲大社もぜひ行ってほしいところです!
さて、時を進めて温泉津駅へ訪れました。

無人駅でなんとも言えない寂れ感というんでしょうかね、それを感じてました。


人気を感じない駅もそれはそれで趣があっていいもんかもしれないです。


出典:http://blog.kamihara-dental.jp/?eid=969247
ロケ地として有名な寅さんの「男はつらいよ」の舞台でもあった駅。
当時の様子はこんな感じだったようで、今とは異なってますね。
もう少し奥に行くと、

こんな看板も。

出典:http://blog.kamihara-dental.jp/?eid=969247
こちらも同じように男はつらいよで登場した場所らしいです。
この看板は変わってなさそうでなんだかうれしくなります。
ノスタルジックな温泉街
そしていよいよ温泉街へと入ります。

古い家々が並ぶ歴史を感じる街並みが現れました。
一昔前にタイムスリップしたような感覚になりますね。

こちらは温泉津温泉の共同浴場の一つである「薬師湯」。

大正ロマンというかなんというか、当時のきらびやかな雰囲気が漂ってきます。
こちらの日帰り入浴をしてきました。
■日帰り入浴記事がこちら↓

こっちは「元湯泉薬湯」です。
こっちの方はあつ湯とぬる湯があるそうで、人の多さはこっちでしたね。
ちなみに温泉津温泉の共同浴場は3か所あったのですが、もうひとつの「小浜温泉才市の湯」は閉業しており、非常に残念であります。


共同浴場付近を少しそれた細い道へ行くと、ご覧のような光景が。
昔ながらの温泉街といった趣で、昔はかなり栄えていたんだろうか・・と思いをはせながらの街歩きでした。

ちなみにこちらの後楽旅館、映画寅さんシリーズの第13作「男はつらいよ寅次郎恋やつれ」のロケが昭和49年に行われた際、主演の渥美清さんや山田洋次監督が滞在した旅館だそうです。
今回宿泊した宿のおかみさんが、子供のころ渥美清さんに手を振ったというエピソードをお聞きして、その長い歴史を感じることができました。
創業100年の歴史を誇る旅館
さて、それでは宿の方に参りましょう。

旅館のがわやさんは温泉街のちょうど真ん中ぐらいに位置します。

車で行く際は、画像左手の車が止まってるところへ停めさせていただきました。
余談なんですが、映画「男はつらいよ」シリーズのロケ地でもあったこの温泉。
こちらのおかみさんが子供のころ、寅さんこと「渥美清」さんにお会いしたことがあるそう。
そんなエピソードもお聞きできてよかったです。
「お部屋」レトロ感あふれる和室
トイレ | 共同(備え付けの部屋もあり) |
冷蔵庫 | あり |
エアコン | あり |
Wi-Fi | あり |
テレビ | あり |
タオル・浴衣 | あり |

今回止まったお部屋がこちら。うの丸という部屋です。
エアコン、テレビが完備。
しかしトイレはなく共同のものを使います。洗面所も共同です。
(ほかの部屋にはトイレ付きのお部屋もあるようです)
創業当時と変わらないであろう和室。これぞ温泉宿といった趣ですね。


いやあ、この椅子も歴史を感じるようなものでしたね。

これも創業当時からあるものなんだろうか・・。

定番のお茶とお饅頭で一息。

浴衣はこちら。

そしてタオルがこちらになります。
この宿泊時にもらえるタオルを集めるコレクターもいるようで・・。
また「温泉タオル集め旅」という番組で、ロゴがついてるタオルか無地のタオルかを推測してロゴのタオルを集めるという番組もやってますね。
火曜ファンタイム 大久保・川村の温泉タオル集め旅 in伊豆半島(BSテレ東、2025/4/15 19:00 OA)の番組情報ページ | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)
温泉タオルの時代が今後やってくるかもしれません(笑

共同の洗面所がこちら。普通にきれいでした。


共同のトイレもきれいでしたね。
部屋の備え付けじゃないので気になる方もいるでしょうけど、清潔さでは問題ないかと。
「温泉」鉄の香りの茶色い湯
続いてはメインの温泉について。
温泉は男女別の内湯と貸切風呂があります。

写真のように石風呂、岩風呂、たぬきの湯と三つ。
石風呂と岩風呂は男女別で時間帯によって入れ替えがあります。

浴槽への通路。この作りがなんかオシャレですよね。

広々とした中庭を望むことができます。
源泉名 | 薬師湯温泉 |
泉質 | ナトリウム-塩化物温泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 44.4℃(使用位置41℃) |
pH値 | 記載なし |
岩が敷き詰められた「岩風呂」
まずは内湯から。

人もそこそこ入れるサイズの脱衣所。

貴重品にかぎを掛けられるので安心。

スリッパ入れもあるのはありがたい。
てきとーなところだと脱衣所の下なんかにおきっぱなしとかあるのでね・・。
あれめちゃくちゃ嫌なんですよね、めっちゃ汚いですやん。

こちらは岩風呂。
左手の小さめなにごり湯は源泉の方。
右手の大きな浴槽は、無色透明だったので、もしかしたら沸かし湯?なのかなーと。
公式HPによると「片方は温泉、片方はレジオネラ菌の増殖を抑えた安心安全な循環式です。」ということだそうですので、左側がやっぱり温泉のようですね。
浴槽が小さいので入れても2人かもしれないですが、せっかくなのでそっちに入りましょう。

茶色く濁った鉄のような香りの温泉。
温度は40℃ぐらいだったかな。熱くもなくぬるくもなくちょうどいい塩梅でした。
鉄っぽいだけあってあたたまりもよかったですね。

洗い場は3か所ほど。

ボディソープ、シャンプーなどは問題なく完備されておりました。
シンプルデザインの「石風呂」
続いては石風呂です。男女入れ替えで「岩風呂」、「石風呂」ともに入ることができます。

こちらです。岩風呂と同じように源泉と循環式の浴槽が備わっていました。

やっぱしこの源泉の方に入りたいですよね。

湯口はこのように抑え気味にしてありました。
茶色い成分が付着しております。ここら辺を触ると指が茶色くなるぐらい濃ゆいです。
タヌキが湯口の「貸切風呂」
内湯以外には貴重な貸切風呂があります。
こちらはフロントに電話もしくはお伝えして予約をしておきましょう。
1回40分での利用になります。

脱衣所も大きめなスペースなので窮屈じゃなくてよかったです。

浴槽はこちら。内湯よりも源泉のサイズ的には大きかったかも。

湯口の上からはたぬきが見守ります。
温泉津温泉では大きなたぬきが入浴していたという伝説があるそうですので、そのイメージキャラクターのたぬきがいるということでしょうかね。
この堂々としたたたずまいはなんとも小太りのおじさんのようで貫禄あります(笑

浴槽には長い年月をかけてできたであろう温泉成分の塊が見られました。
自然の造形美といいますか、長年の歴史を感じる箇所の一つですね。

よくみると湯の花のようなものも見られました。
温度はこちらも40℃ほどでゆったりするにはちょうどよかったですね。
温度を下げる水の蛇口がないので、熱い場合はシャワーとかで調節するしかないのが不便ではありますが、湯守の方がある程度いい温度にしてくれると思うので、心配はいらなそうです。
■温泉の動画はこちら
「料理」上品で繊細なメニュー
温泉宿といえば食事も楽しみの一つ。
まずは夕食から。ちなみに夕食は部屋食でした。

刺身、お蕎麦、エビのしおから?など食欲をそそるメニューが並びます。
お皿も相まって色とりどりですね。

ご当地ビールは寅さんのデザインがしゃれてるー♪


一品一品温かいメニュー。出来立てを食べられるのが一番おいしいものです。

さりげないいくらの乗ったごはん。美味しかったなぁ。

鍋物も定番ですね。この出汁がまたうまかった。
鍋のおつゆってなんでこんなうまいんでしょうかね?飲み干したくなるんですよね。


締めのご飯とお吸い物も温かかったです。

デザートもぬかりなく。美味しくいただきました。
続いては朝食です。

朝食は専用の会場にていただきました。

シンプルなメニューが並びました。

お魚の開き。

温泉卵、こんぶのあえ物はご飯のお供にぴったり。

朝から贅沢ないかのお刺身。

こちらはあまり見たことのないメニュー。
お豆ととろっとしたやつ(名前でなくてすみません 笑)が入っていて、スープ上になっているんですけど、個人的においしくいただきましたね。これはオリジナリティもあってよかった。
「まとめ」温泉津温泉を満喫できる宿
温泉津温泉 旅館のがわや でした!
古き良き温泉街を歩きながら、長い歴史を感じることができる温泉津温泉。
都会の喧騒や日々の仕事などに疲れた時には、こういったゆったりした空間で過ごすのが一番です。
こんな人にオススメ
- 貸切風呂で温泉にゆっくり浸かりたい方
- 温泉津温泉の宿をリーズナブルに利用したい方
- 歴史ある宿でレトロな雰囲気を味わいたい方
初めて訪れた温泉津温泉でしたが、この宿にしてよかったと心から思います。
温泉津温泉に来た際は、ぜひこの温泉宿に泊まることをお勧めします!