「暑い季節こそ温泉に入りませんか?」
一般的にはまだまだ浸透していませんが、夏の季節こそぬるめの温泉に入って涼を取る。
これが夏の温泉の楽しみ方です。
そんなぬるい温泉は全国の中でもそんなに多くはないのですが、貴重なぬる湯の一角が長野県の青木村周辺にあります。
沓掛温泉、田沢温泉などはぬる湯エリアとして温泉通の間では有名。
今回紹介するのはそのエリアの近くにある霊泉寺温泉の「遊楽」さん。
遊楽はこんな宿
- 2つの浴室があり、空いていればいつでも入れる貸切制
- 約37℃の絶妙な温度のぬる湯
- 1泊2食付きで一人9500円という破格さ
貸切で入れる温泉宿で、なおかつ料金1万円以下という非常にコスパの良い最強宿です。
リーズナブルで貸切風呂に入りたいという方必見のぬる湯宿を紹介します!
長野県 霊泉寺温泉「遊楽」
| 住所 | 〒386-0321 長野県上田市平井2540-15 |
| TEL | 0268-41-7170 |
| 公式HP | 旅館遊楽 | 霊泉寺温泉 | 素朴で小さな温泉地 長野県上田市 |
| 日帰り入浴 | 不可 |
| チェックイン チェックアウト | 13:00~ ~10:00 |
| クレジットカードの利用 | 不可(現金のみ) |
| 宿泊料金 | 1泊2食付き 9500円(2025年8月当時) |
静かな温泉街に佇む宿
霊泉寺温泉は長野県上田市の下の方に位置します。
近くには温泉地として有名な鹿教湯温泉があるので、そこを目指すとわかりやすいかも。
内村街道と呼ばれる道を進んでいくと・・・

googlemapより
ご覧のような道があるのでここを左折すると温泉の方へ行けます。

宿に駐車場はないとのことだったので、無料駐車場へ停めましょう。
写真のような看板が目印です。

こちらですね。奥にはお墓があるのでちょっと雰囲気ありますが・・。

駐車場から少し歩くと宿に到着です。普通の一軒家のような雰囲気でした。
ゆっくり過ごせる館内
宿を経営しているのはおばあさんと、義理の弟さんの二人だけのようです。
基本的にお部屋への案内や食事以外は何も言われないので、気を遣わず自由でいられるのが一番楽でよかったところです。
逆に、宿に「おもてなし」や「サービス」を求める人には向かないかもしれませんね。

入り口にはご覧のようなロビー?がありました。
今回宿泊したのが2組だけでしたが、片方はここが食事処のようでした。
奥にも食事する場所があるので、お客さん同士で気を使う必要がないのも良かったですね。

奥の食事処がこちら。

外を眺めると透明度の高い川が。自然を感じられる素敵な場所ですね。
続いて2階へ向かいます。

宿泊した部屋は2階でしたが、部屋の前には洗面所、奥には冷蔵庫があります。
お部屋内にはそれらがないので、こちらのものを共同で使用しました。
「お部屋」静かに過ごせる和室
| トイレ | 共用(1Fのみ) |
| 冷蔵庫 | 共用(2Fフロアに設置) |
| エアコン | あり |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | あり |
| タオル・浴衣 | あり |

そしてお部屋がこちら。シンプルな和室になってました。

窓からはご覧のような景色が。ほかの方のお家や森が見える静かな場所です。

テレビと浴衣、タオルがついておりました。
ちなみに殺虫剤も見えると思いますが、この日は特に虫の発生もありませんでした。
(季節によっては虫が出るのかもしれないですね)

エアコン、そして扇風機も完備されていたので、快適でしたね。
当日は天気が悪くじめじめしてたんですが、これらのおかげで涼しく過ごせました。
あとはWi-Fiもついており、そこも快適でした。

一番気になったところとしては、部屋にトイレがなく、また1Fにしか共同のトイレがないこと。
2Fで過ごしているので、毎回1Fへ降りる必要があるのがちょっと煩わしかったかな。
それ以外は特に問題なかったです。
「温泉」37℃のぬる湯を貸切で
それではいよいよメインの温泉です。
2つの浴室があり、空いていれば貸切で入ることができます
元々は男女別だったようで、男湯は大き目で女湯は小さめの作りでした。
入浴はAM6時~PM11時の間になります。
■温泉データ
| 源泉名 | 霊泉寺温泉 |
| 泉質 | カルシウム·ナトリウムー硫酸塩温泉 (低張性弱アルカリ性温泉) |
| 源泉温度 | 38.5℃(気温18℃) |
| pH値 | 8.2 |
| 色 | ほとんど無色澄明 |
| 味・におい | 微苦味を有す |
貸切には贅沢すぎる「大浴場」
メインの大浴場から見てみましょう。

脱衣所にはバスマットや扇風機などが置いてあり、清潔です。

そして浴槽がこちら!
貸切で利用するには大きな浴槽です。何とも贅沢。

外側の青いタイルと槽内の水色のタイルのグラデーションが美しい。

入り口には丸い石がちりばめられたタイルがこれまた芸術的。

湯口には謎の生物。いったいこれは何だろう?
周りのひげのようなものなどを考慮すると「龍」っぽいですけど、どうなんでしょう?
知っている人がいたらぜひ教えてください(笑

またこの浴槽はご覧のように、お湯が別の穴から流れる仕組みになっています。
これは温泉を浴槽の下から排湯するサイフォン式(パスカルの穴式)と呼ばれているもので、新鮮な温泉を保てるメリットがあるそう。
さて、この温泉なんですが、源泉が38℃ほどで実際に浴槽に流れるのが37℃ほど。
これがめちゃくちゃ気持ちいい!
こっちの浴槽はサイズも大きいため、全体的に37℃よりもぬるく感じました。
じんわりとあたたまっていくのがいい。
夏にこの温度はもう天国ですよ。
永遠に入っていられますね。そのまま浴槽の中で眠りこけそうになっちゃうほどの。
ぜひ味わってほしい温度です。
なお、においや味はほとんど感じませんでした。

洗い場は両端に2か所あり、十分なスペースです。

また、浴室の外には冷たいお水が飲めるようになっていて、これもありがたいですね。
小さめだが温泉が新鮮な「小浴場」
続いては小さいほうの浴槽を見てみましょう。

こちらです。一度に2名ほどしか入れないサイズ。

床は丸いタイル、浴槽のふちが赤いタイル、そして中が水色。
このレトロ感がいいですね。

黒い岩の間から温泉が流れ出してました。

ちなみにこっちもサイフォン式(パスカルの穴式)の廃湯でした。
源泉は同じですが、こちらの浴槽の方が幾分か温かかったですね。
浴槽自体が小さいので温度が冷めにくいのかもしれません。
夏に入るならやはり大浴場でしょうけど、涼しい季節だったらよりあったまるこちらも魅力ですね。
鮮度もこっちのほうが良かった気がします。気持ちよい時間を過ごせました!
「料理」家庭的で素朴なメニュー
続いてはご飯について。
料理は決して豪華じゃないですが、家庭的でどれも美味しくいただけました。

夕食のメニューがこちら。

味が濃い目のお肉炒め。

酢の物とサーモンのカルパッチョ。

エビ、ナスなどの天ぷら。

ご飯は筍とショウガをまぶしたもの。さっぱりしていておかずと合う内容でした。

デザートのコーヒーゼリーは甘さ控えめで美味しかったです。
全体的に少し料理が冷めていた印象でしたが、宿のお値段等を考えれば十分の内容だと思います。
またビールや日本酒を頼みましたが、どちらも500円とかなり良心的。

これが500円でした。安い!
ありがたい値段設定でした。

続いて朝食がこちら。

朝の定番である鮭や卵焼きなどが並びます。

ハムとサラダも定番ですね。

朝のお味噌汁は温かくいただけました。

デザートにはちょっと豪華なメロンも。
さらにはお茶やコーヒーも用意していただけて、素敵なおもてなしを感じました。
「まとめ」コスパ最高宿で夏を乗り切る
以上、霊泉寺温泉 遊楽の宿泊レポートでした。
貸切で入れるぬる湯で心行くまで温泉を堪能でき、静かな場所でリラックスした時間を過ごせる。
素敵な場所でした。
こんな人にオススメ
- ぬる湯の貸切風呂でじっくり温泉に入りたい方
- 静かな宿でゆっくりとした時間を過ごしたい方
- 格安な値段で貸切風呂を利用したい方
一人9500円と今の時代貴重な格安宿。
トータルで見てコストパフォーマンスの優れた宿でした。
ちなみに宿の近くには共同浴場もあるのですが、無料券をいただくこともできます。
時間があればぜひ行ってみてほしいところです。
ぬるめの温泉で暑い夏を乗り切りましょう!
