宮城県大崎市の鳴子温泉郷。個性豊かな泉質が魅力のエリアです。
その中でも特にバラエティ豊かなのが東鳴子温泉。
今回訪れたのがいくつもの泉質を持つ「いさぜん旅館」です。
いさぜん旅館はこんな宿
- 3種類の個性的な源泉を楽しめる
- 混浴で入れる炭酸泉と鉄鉱泉
- 阪神タイガースグッズが置いてあり、愛を感じる
温泉通、マニアにもオススメな個性派温泉宿をレポートします!
宮城県 東鳴子温泉「いさぜん旅館」
住所 | 〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉赤湯11 |
TEL | 0229-83-3448 |
料金 | 400円 |
営業時間 | 10:30~15:00 |
公式HP | 東鳴子温泉・長期滞在と湯治の宿「いさぜん旅館」 |
歴史を感じる宿
宿の最寄り駅は「鳴子御殿湯駅」になります。そこから歩きで2、3分で行ける距離です。

入り口がこちら。12月だったのでちょうど雪が舞っておりました。
歴史を感じる建物でしたね。
看板を見ると「砂善旅館」との文字が。これはいさぜんとはなかなか読めないかも(笑
それではさっそく温泉に参りましょう。
「温泉」異なる3つの源泉
こちらの宿の温泉は、3つの豊富な源泉を持っています。
- 混浴の浴槽×2
- 男女交代制の浴槽×1
- 男女交代制の内湯+露天風呂
があります。
それぞれ個性的な泉質を満喫できました。
第1浴槽 「炭酸泉」

源泉名 | いさぜんの湯 1号2号混合泉 |
泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩泉 (低張性中性温泉) |
源泉温度 | 41.3℃ |
pH値 | 7.4 |
色 | 黄色にして 濁りほとんどなし |
におい・味 | わずかに苦みを有す |
まずはメインの浴槽のひとつがこちら。
こちらの浴槽、
混浴風呂ですが、1つのお部屋に2つの温泉があります。

こんな感じ。
この写真から見て右側が「第1浴槽」と呼ばれているもののようです。
この第1浴槽はほかの浴槽よりもかなり「ぬるめ」。
しかしそのぬるさが体にいいリラックス感を生んでくれます。
分析書には浴槽の色は黄色?とあったのですが、
私にはどっちも黒に見えました(笑
そして臭いもちょっと油っぽいような気がしました。

湯口は2か所から出ておりました。
やはり1号と2号の混合ということで2つあるのでしょうかね。
とにかくぬるくて長く温まりたい方には最高です。
第2浴槽「鉄鉱泉」

源泉名 | いさぜんの湯 3号・新井第2号5号泉 混合泉 |
泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩泉 (低張性弱アルカリ性高温泉) |
源泉温度 | 53.3℃ |
pH値 | 7.5 |
色 | 黄色にして 濁りほとんどなし |
におい・味 | わずかに苦みを有す |
続いて第2浴槽と呼ばれるのがこちら。
丸みを帯びた浴槽のほうですね。
四角い浴槽の第1と対をなすようになっています。
温度としては第1よりはかなり熱く、
とはいっても激熱って程じゃなくて程よい熱さ。
入ってあったまれるほどのレベルでした。
こちらも気持ちよいですね。
「第1浴槽に入った後の上がり湯として最適」
と公式HPにはありますが、冬なんかだとちょっとぬる湯だけだと厳しいかも。
なので、第1に入った後第2に入ってあったまるってのもありかなと思います。

湯口は一か所だけでしたが、
分析書を見るといろんなところからの混合泉のようです。
「新井第2号5号泉」というのは、
同じ東鳴子温泉の「初音旅館」でも見られたものですね。
東鳴子温泉の各宿に配湯されているお湯なのかもしれません。

古い温泉分析書?入り方や効能など記載されておりました。
第3浴槽「含食塩・芒硝・重曹泉」内湯

源泉名 | [新井第2号泉(動力揚湯源泉)・新井第5号泉(唐竹沢源泉)] 混合湯 |
泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 (低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 66.4℃ |
pH値 | 7.4 |
色 | 舞色透明で、濁りほとんどなし |
におい | 木材臭 |
3種類目の温泉はこちら。
第1、第2の隣の部屋にある浴槽です。
ここは男女交代制のようで、
この時ちょうど女性ののれんがかかってたので入りませんでしたが、
どなたもいなかったので写真だけ撮らせていただきました。
他の温泉に比べて源泉温度も高いためか、
かなり湯気も立ち上っててぼんやりした浴槽でした。
(窓を開けてないのもあるでしょうが・・)
どんな感じなのかは入ってないので不明でした。
第4浴槽「含食塩・芒硝・重曹泉」内湯・露天

※泉質は第3浴槽と同様
最後の浴槽がこちら。
(第4浴槽といってますが、これは正式名称じゃないかも・・)
ちょうど男性専用の時間帯だったのでこちらは入れました。
温度的にもそこまで熱く感じず、適温に感じましたね。
(公式HPを見ると女性に優しくまろやか・・にとなってるからでしょうかね)

やっぱり黒いですね。タイルも年季が入ってて素敵です。

おそらくこの宿唯一?の露天風呂。
小さめですが外の空気を感じられるのはうれしいものです。
タイガースグッズ満載のお風呂場
また、ここで面白いのが、
タイガース好きが伝わる小物たち。

まずは内湯に置かれた桶と洗い場の土台。
手作り感が伝わってきます。結構凝ってますしね。これはすごい。

露天風呂にはこんな人形が。
正式なタイガースグッズじゃなさそうですが、
どうなんでしょう?
そうだとしたらよく見つけたなぁと感心しちゃいます(笑

第4浴槽の入り口にはこんなぬいぐるみも。
徹底しております。
さらに写真には残ってないのですが、
のれんとか床のマットなどにもグッズが。
これはもう、愛ですね(笑
「まとめ」温泉通も大満足の湯治宿
いさぜん旅館の魅力なんといっても独特な3種類もの違う源泉を使用した温泉。
特にぬる湯はずっと入ってたくなる気持ちよさでした。
混浴なので抵抗もあるかもしれませんが、お昼時など人が少ない時間帯なら独泉できるかもしれませんね。
こんな人にオススメ
- 混浴で入れる温泉を探している方
- 異なる泉質を一度に味わいたい方
- とにかくマニアックな温泉を探している方
また宿泊は、素泊まりのみですがかなりリーズナブルです。(湯治部で4500円~5000円)
温泉を満喫する湯治宿として素晴らしいと思います、ぜひご一考ください。