宮城県の中で人気が高く、温泉マニアに愛されている温泉、それが宮城県大崎市に位置する鳴子温泉郷。
豊富な泉質と個性的な温泉が目白押しの、温泉通が何度も巡りたくなるエリアです。
今回はその中の一つ、「東鳴子温泉」にスポットを当ててみましょう。
東鳴子温泉(ひがしなるこおんせん)は、宮城県大崎市(旧国陸奥国、明治以降は陸前国)鳴子温泉郷にある温泉。
湧出場所により泉質の違いがみられるが、それら多くに共通しているのは、植物腐食成分を含むモール泉の性質を持つことである。モール臭とよばれる鉱物系のにおいがあり、一部の湯ではこれに重油・シンナー様のいわゆる「アブラ臭」が加わっている。
江戸時代中期に開湯した歴史ある湯治場です。当時は鷲ノ巣、田中、赤湯、目の湯と呼ばれ、その湯の良さで世に知られてきました。
( Wikipedia・東鳴子温泉観光協会公式サイトより)
江戸時代から始まった、歴史の長い温泉です。
その中の一角である「初音旅館」さんを今回はご紹介!
なんといっても素晴らしいのはその特徴的な泉質で、
黒くて油のような香りのする温泉。
黒い温泉は日本の中でもそれほど多くなく、それに加えて独特の香りも魅力たっぷり。
あまり温泉に詳しくない人からすると、「そんな温泉あるん?!」と驚かれるかもしれませんね。
そんなマニアにたまらない温泉宿をレポートしていきます。
東鳴子温泉 初音旅館
住所 | 〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉鷲ノ巣90 |
TEL | 0229-83-2166 |
公式HP | 東鳴子温泉 湯治の宿 初音旅館 |
東鳴子温泉 初音旅館 宿泊記録
宿について
宿から最寄りの交通機関としては、電車で「鳴子御殿湯駅」が最も近いです。
私は車での移動がメインのため、宿へは車で向かいました。
関東から行く場合は、東北道をひたすら北上し、「古川IC」から降りてひたすら西へ向かいます。
東鳴子温泉は、その先にある鳴子温泉よりも手前にあります。
(ちなみに温泉街がにぎわってるのは「鳴子温泉駅」の方なので、観光メインならそちらがおすすめ)

入り口がこちら。(12月に訪れたので雪が舞ってました)
一軒宿なのですが、普通のおうちっぽいのでパッと見分かりにくいかも。
駐車場は敷地内のどこか自由に止めてよい感じでした。
宿の若旦那は気さくな方で、
いろいろ親切に宿のことや温泉のことなど話してくれます。

http://www12.plala.or.jp/HATUNE/sisetu.html公式HPより引用
お部屋はこんな感じ。
和風でシックな作りです。年季を感じましたね。
テレビは小さいながらついてます。
トイレはお部屋にはなく、共同のものが2か所あります。
ちなみに・・

殻付きのゆで卵をいただきました。
かわいらしい、若旦那自ら書いたものだそうです。
温泉
続いてはお待ちかねの温泉です。ここの温泉は本当個性的でしたね。
温泉は3か所ありまして、
大浴場、岩風呂、そして女性専用のものがあります。
(今回は人も少なかったため、ご厚意により空いてる場合は貸切にしていただきました)
今回利用した大浴場と岩風呂は泉質も異なっており、2度楽しめるという贅沢さでございます。
まずはメインの大浴場です。
大浴場(純重曹泉)

この半月型の浴槽です。こちらが個人的には一押し!
「純重曹泉」というそうなのですが、これがまぁすんごい。
まずは見た目の黒さに驚かされます。
黒い温泉というのをあまり見なかったので、新鮮でした。
(以前入った東鳴子温泉の「高友旅館」も同じような色でした)

右手にはかけ湯用?の源泉がたまっておりました。
これも黒いですね。

近くで見てもやっぱり黒いです。
温泉が浸かってるタイルもちょっと黒ずんでるような感じです。
入ってみると、ぬるめの温泉。そしてヌルっとしています。さらには油のようなにおいが。
なんとも個性的な温泉でございます。

湯口を見ると2か所あります。
混合泉なのかな。

片方の湯口の周りには析出物の塊が。
成分が強いということでしょうかね。
いやーしかし気持ちよかったなぁ。
真冬で寒かったのですが、ぬるめでありながらちょうどよく、ずっと入っていたくなりました。
においもトロっとした泉質も素晴らしい。
しかし長く入っているとすごくあったまってきます。
やはり長湯できると温まり効果も大きいです。
ちなみに温泉の詳細は下記のとおりです。
■温泉データ
源泉名 | ①[鷲の湯] ②[新井第2号泉(動力揚湯源泉) 新井第5号泉(唐竹沢源泉)混合泉] ①+②混合湯 |
泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉) |
源泉温度 | 52℃ 【使用位置】 49.0℃(鷲の湯) 60.3°℃(混合泉) |
湧出量 | – |
pH値 | 6.9 |
色・におい | – |
(温泉分析書より)
岩風呂(含食塩芒硝重曹泉)

続いてはこちらの岩風呂。どーんとした岩が存在感ありますね。
こっちは左手にボディソープやシャンプーなどがたくさん置いてありましたので、
体を洗うならこちらのほうががいいと思います。
こちらは先ほどの大浴場と異なり、温度は結構熱め。その分あったまるんですけどね。
そしてにおいやトロみもあまり感じられませんでしたね。
色もそこまで黒く感じなかったかな。
(部屋がもともと暗いのであんまり見えなかったのもあります 汗)
右奥よりちっちゃい滝のようにお湯が下りてきますが、
打たせ湯的なことは熱くてできなかった・・。
個人的にはやはり大浴場の温泉がよかったかな。
なお、こちらの方は分析書が見つかりませんでした。
ちなみに、女性専用の温泉もちょっとだけ見せていただきました。

こちらですね。
泉質は入ってないので不明ですが、岩風呂か大浴場と同じ泉質なのかもしれないですね。
外食(焼肉や「八兆」)
続いて食事について。
お弁当を頼むことができたのですが、近くに評判の焼き肉店があると聞いて、せっかくなのでそこで食事をすることに。
訪れたのは「八兆」さん。
住所 | 宮城県大崎市鳴子温泉鷲ノ巣50-2 |
TEL | 0229-82-3858 |
営業時間 | 17:00~22:00 |
定休日 | 火曜日 |

外観はこんな感じ。

赤い「八兆」の看板が目印です。
宿から歩きで5~10分ってところでしたかね。
お店は空いていれば指定の席に案内されます。
結構ラフな感じでした。
正直あんまり焼肉屋さんに行ったことないので、種類とか正直よくわかってなかったです。
とりあえずいくつか写真を載せておきますね・・(笑




どうでしょうか、お肉のジューシーさが伝わったかな。
全体的な印象としては、すごく油たっぷりで食べ応えのあるものでした。
味付けしてあるお肉もちょうどよく美味しくいただけました。

ナムルもいい感じ。お肉と一緒に食べると最高ですね。

〆のラーメン。
サッポロ一番っぽい麺でしたが、味付けがオリジナリティ合ってよかった。
寒い時期だったので体もあったまりました。
本当におなか一杯いただきました、ありがとうございました。
まとめ
以上、「初音旅館」いかがだったでしょうか。
独特な黒いアブラ臭の温泉はマニアにはたまらないと思います。
珍しさもありますし、泉質的にも素晴らしかったです。
そしてここで一つ注意なのですが、今回写真は特別に撮らせていただいたのですが、本当はNGだそうです。
というのも、以前ブログなどを見て泊りに来た人とトラブルがあったらしく、
それ以来そういったトラブルが起きないよう、気を使っているとのこと。
正直ここで紹介しちゃってるのも本当はどうなの?とは思いましたが、
やはり良い温泉は紹介しないといけないなという思いで、今回紹介しております。
ですので、
ここに記載した情報と異なることがあったとしても、宿の方に文句やクレームは一切しないでいただきたいと思います。
素晴らしい温泉を、ただひたすら体感してもらえれば幸いです。