長野県で一番人気の温泉地といえば「白骨温泉」でしょう。
乳白色の硫黄ただよう温泉が多く、多くの人が訪れているエリアです。
しかしそんな白骨温泉に負けず劣らずのエリアなのが、「乗鞍高原温泉」です。
乗鞍温泉はまさに「乗鞍岳」のふもとにある温泉ですが、泉質的には有名な「白骨温泉」と同様の乳白色の硫黄泉が多く、人気のある白骨温泉より予約も取りやすい印象です。
そんな乗鞍温泉高原で宿泊したのが「御宿 こだま」というお宿。
貸切露天風呂を満喫でき、美味しい料理が味わえる宿です。
※記事は2021年時のものですが、現在大幅なリニューアルを行ったようで、内湯、露天ともに貸切にしているようです
また浴槽もお部屋もきれいになっているようです!
現在と当時の比較もしつつ見ていきましょう。
乗鞍高原温泉 御宿 こだま
住所 | 〒390-1513 長野県松本市安曇4240−2 |
TEL | 0263-93-2708 |
日帰り入浴 | なし |
公式HP | 【公式】御宿こだま – 信州乗鞍高原温泉 |
■温泉データ
源泉名 | 湯川源泉 |
泉質 | 単純硫黄温泉[硫化水素型] (低張性弱酸性高温泉) |
源泉温度 | 46.8℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 3.2 |
色 | 乳白色 |
臭い | 硫黄臭 |
(温泉分析書より)
乗鞍高原温泉 御宿 こだま 宿泊記録
宿について
最初に乗鞍高原温泉についての概要を説明します。
乗鞍高原温泉(のりくらこうげんおんせん)は、長野県松本市安曇(旧国信濃国)にある温泉。白色と透明の2種類の源泉が存在する。強酸性のため、レジオネラ菌も生息できない。
乗鞍岳中腹に源泉(湯川源泉)が存在し、温泉地まで引湯している。湯川源泉は白骨温泉及びその源泉地の上流にあたる。
昭和20年頃から引湯の話はあったが実現せず、1974年から2年がかりで温泉地までの引湯設備を整備し、1976年にようやく完成。
(Wikipediaより引用)
以前は源泉付近の湯畑から湯の花を採取し、それが多くの収益源となっていたそうです。
引湯設備が整ったのが1976年とありますから、入浴温泉としてはまだ歴史が浅いのですね。
さて、そんな乗鞍高原温泉は白骨温泉の南に位置します。
車で行く場合、関東からであれば長野自動車道の「松本IC」で降りて、その後しばらく南西へ向かいます。
上高地と乗鞍高原の分岐で左へ曲がり、あとはひたすら高度を上げていけばたくさんの宿が見えてきます。

公式HPより引用
外観は写真のような感じなのですが、訪れたのが雪がしんしんと降り注ぐ時期。
元々白を基調とした建物に雪が積もっていて、なかなか見づらかったです(笑
建物自体はそんなに大きくなくこじんまりとしていますが、その分静かな時間を過ごせます。(全部で9部屋だそうです)

公式HPより引用
お部屋も公式HPのお写真をお借りしました。
8畳の和室で、広さは十分。
手入れもされているようで、比較的清潔だったと思います。
部屋はテレビ、トイレ付きで、冷暖房も完備されています。
温泉
温泉は内湯と露天風呂があります。
内湯は男女別で1つずつ。
露天風呂は予約制の貸切でした。
※現在はどちらも予約制の貸切風呂になってるようです
内湯

まずは内湯がこちらになります。
この写真の右手に洗い場が2、3か所あり、シャンプー、ボディーソープを利用できます。
比較的小さな浴槽ですが、当時は人数制限を設けていて、あまり人が多くなることがないよう工夫されていました。
(コロナの影響もあったのかも・・)
私は今回一度も人と被ることがなかったので、ひたすら独泉状態。最高でした。
温泉は乳白色の硫黄泉で、これぞ温泉!という感じですね。
硫黄の香りがすると「温泉に来たなぁ」って感じますよね。
香りも強いですし、pH値も3.2なので強めの酸性で、浸かっていると手もシワシワになってきます。
肝心の温度のほうは、この手の温泉の中ではぬるく感じるほうかな。
体感で39℃~40℃ぐらい。
個人的にはそれが大変うれしかった。
肌への刺激も強く温度も熱いとなると、なかなか温泉を味わう余裕もなくなってしまうので・・。
ちなみに湯口は、ポコッポコッと絞り出すように音を立てて出てきます。
静寂の中その音がこだまするので、
「だからこだま旅館なのか?!」と(笑
ほんとのとこはどうなんでしょうか・・。

信州乗鞍高原温泉 御宿 こだま 写真・動画【楽天トラベル】より引用
ちなみに現在はご覧のようになってるようです。え、めちゃくちゃ綺麗になっとるやん(笑
これは行きたくなる絵ですなぁ。
露天風呂

続いては露天風呂。
写真のようにだいぶ周りは雪で覆われていました。雰囲気ありますね。
「露天風呂は貸切専用で一組様に付き30分間無料で貸切可」
となっているのですが、正直30分はちょっと短かったかなぁ。
あっという間に終わってしまうのでね・・。(現在は40分)
(22時以降は自己責任で入ってよいそうです、外気の影響で温度が低くなるかもしれないとのこと)
こちらも内湯同様に温度がぬるめで長湯できます。
しかし、冬だと外気の寒さがしんどくて、一度入ったらなかなか出られないかも・・。
なお、露天風呂は23時からは自由に入れるそうです。
料理
続いてはお料理。
信州の食材と旬の食材を中心に出されているようですが、
なかなかに素晴らしかったです。

まずは夕食から。
前菜も程よい種類でどれも美味しくいただけました。
サーモンのお造りも良かったですし、もずくもちょうどよい味付け。

岩魚の塩焼き。温かく塩気もちょうどよし。

天ぷらはかなりイケてました。サクサクでジューシー。
衣の揚げ具合でわかりますかねぇ。
細かくて薄めの衣、これが一番おいしいのです。
また、今回のプランではありませんでしたが、霜降り和牛の鉄板焼きなどもあるそうですので、お肉大好きな方にはぜひおすすめしたいですね。

公式HPより。美味しそうだ・・。
まとめ
以上、乗鞍高原温泉 「御宿 こだま」さんいかがだったでしょうか。
乗鞍高原温泉はペンションなども多くリゾート地のイメージですが、意外と空いてるような印象があります。
なので、ゆっくりするには最適な所だと思います。
今回の宿は露天風呂を満喫でき、お料理も個人的はかなり美味しい部類だったので、温泉だけじゃなくて料理も楽しみたい方にお勧めの宿です。
雪の降る季節であればさらに雪山の雰囲気も味わえるでしょう。