近年日本の温泉地は外国人の方にも大変人気になってきています。
日本古来からの美しい旅館の造形や、風情溢れる景色が素晴らしいからでしょう。
そんな外国人にも人気の温泉地の一つが「銀山温泉」です。
しかし銀山温泉は数件しか宿がなく、予約が難しい温泉としても有名だと思います。
そして今回何とか予約を取ることができた宿、「旅館 永澤平八」をご紹介します。
温泉は大きな貸切風呂があり、空いていればいつでも入れるという贅沢さ。
そして美しい建物。それだけでなく、温泉や料理などおもてなしが素晴らしい宿でした。
ちなみにお気に入りになり翌年にまた訪れている超おススメのお宿!
冬に訪れた美しい雪の積もった街並みとともにレポートしていきます。
(2021年の2月に宿泊した記事です)
■宿情報
住所 | 〒999-4333 山形県尾花沢市銀山新畑445 |
TEL | 0237-28-2137 |
日帰り入浴 | 不可 |
公式HP | 銀山温泉 旅館 永澤平八|公式ホームページ |
■温泉データ
源泉名 | 銀山温泉(協組2・3・6号源泉) |
泉質 | 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 |
源泉温度 | 66.5℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 6.6 |
色 | 無色透明 |
におい | (無味)無臭 |
(温泉分析書より)※一部主観あり
旅館 永澤平八 宿泊記録
銀山温泉の街並み
少し銀山温泉の概要を記載しますと、
銀山温泉は、かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べ、昔ながらの独特な景観を味わうことができます。
元々は銀の採掘場として栄えた場所だそうで、その名前がついたようです。
それが今は日本を代表する観光地になるとは、不思議な因果を感じます。
さて、銀山温泉は山形県尾花沢市の東側に位置します。
今回は車で向かいました。
東北中央自動車道 東根北ICを下りて尾花沢市まで向かい、そこから右手の道をしばらく行きます。
温泉街の手前で下り坂があるのですが、そこで永澤平八の看板がある建物を見つけましょう。

Google mapより引用
正面少し左手、この建物ですね。
ここを左に曲がると駐車スペースがあります。
(駐車スペースは場所により、ほかの宿のパーキングになるのでよく確認しましょう)

パーキングから街並みが少し見えました。
2月ということもあり、やはり雪深いところです。
ここから宿に電話すると、迎えに来てもらえます。
そしていよいよその街並みです。

川を挟んで歴史のある建物が並びます。美しい・・。

右手の建物が「永澤平八」さんですね。
宿の方に荷物を持ってもらえるので、街並みを見つつ宿まで向かうことができました。
それではここで、街の景色をいくつかご覧いただきましょう。


「永澤平八」さんを主役に一枚。趣のある外観です。

こちらは「古山閣」さんの宿ですね。
いくつか絵が飾ってあってオシャレな外観です。

銀山温泉唯一の共同浴場、「しろがね湯」。
どことなく船のような外観で、縦長でした。
機会があれば入ってみたいものですね。

時間が経過した「永澤平八」さん付近の写真。
個人的にはこのあたりの時間帯が一番美しく感じますね。

夜になりました。
街中には「足湯スポット」があり、
写真のように寒い体を温めることができます。
景色を楽しみながらの足湯もまた一興ですね。

温泉から立ち上る湯気がまたいい雰囲気を醸し出すのですよ。

夜になると、川を挟んだ建物の灯りがより煌きだします。

夜の「永澤平八」さん。(ちょっと手振れしちゃってますが・・)
これまた良い雰囲気。

有名な「能登屋」さんを横から。
ここら辺も撮影スポット的にはいいようでしたね。
(たくさんのカメラマンが、人がいない瞬間を狙ってずっと待ってました・・)
しかし、2月の夜はとにかく寒かった(笑
温泉に浸かって体を温めてから街に繰り出しましょう。
宿について
それでは「永澤平八」さんにおじゃまします。

入り口はこんな感じ。和な雰囲気があります。


階段をのぼった写真。個々の外からも街並みを見下ろせます。
中は外の見た目と異なり、かなりきれいで新しい感じでした。
お部屋の中の写真は撮ってないのですが(とろうよ・・笑)

客室 | 銀山温泉 旅館 永澤平八(公式HPより引用)
写真をお借りいたしました。
こんなかんじだったかな。
和室で、お布団も敷くタイプでした。
確か私の部屋は3階でしたが、景色のほうは・・

じゃーん。窓から見た景色はこんな感じ。
雪が積もっちゃってますね、すごいです。
そして建物内や部屋、お風呂の脱衣所なんかもそうでしたが、
すごく手入れされていて、とてもきれい。
古い宿なんかは、そこをおろそかにしがちな気がするのですが、
流石銀山温泉の名に恥じない綺麗さでした。
きれい好きの方でも、ゆっくりするには最高の場所だと思いますね。
温泉について
いよいよ温泉です。
こちらは男女別の内湯が一つずつと、
貸切風呂が2か所あります。
貸切風呂は空いていればいつでも入れるシステム。
これが最高でした。
内湯

まずは男の内湯。
シンプルな作りです。
(正直ほとんど貸切しか入ってないのであんまりイメージがない 笑)
貸切風呂「小」

続いて貸切風呂のうちの一つ。
家族風呂のような小さめの浴槽です。
温度は熱めでしたが蛇口の水で温度を調節できるのでストレスはなかったです。
貸切風呂「大」
そしてもう一つの貸切風呂が素晴らしいのです。

どーん!この大きさですよ。
最高の解放感です。これが貸切なのがもう最高です。
全て木で作られた美しさ。

そして天井の高さ。いいですねぇ。
ちなみに真ん中あたりに窓のブラインドがあるのですが、
そこからも街並みを見下ろせます。たまりませんね。

外から見ると、真ん中の上にある建物が貸切風呂ですね。
いいとこに作りはりますわぁ、本当。
入ってみるとちょっと熱めなのですが、
水で調節できる蛇口がついているので、好みの温度に調節可能。
ありがたいシステムです。
においはほとんどしないのですが、ほんのり温泉の香りが。
これが浴槽の木の香りなのかわからないですが、とても心地よい香り。
何より貸切なので、何も気にせず贅沢な時間を過ごせます。
時を忘れるとはこのことでございます。
料理について
続いてはお料理。こちらもとても美味しくいただけました。
まずは夕食。


バラエティに富んだ料理で、どれも甲乙つけがたい美味しさ。
そして一品一品、とても上品でしたね。

小ぶりな尾花沢牛ステーキがこれまたいい。
油っぽくならないようにバランスも考えているのかな。
食べたあと胃がもたれないような心配りもあるのかもしれません。

川魚も美味しくいただきました。
お米ももちろんおいしかったですね。(とれよ・・笑)
ちょうどよい量と質の良い料理で最高でした。

朝食もスタンダードながらどれも良かった。
味付けもよく考えてらっしゃいますね。
定番の鮭はやわらかく脂身もありました。
こっちはちゃんと米が映ってますね(笑
美味しくいただけました。
まとめ
以上、銀山温泉いかがだったでしょうか。
あこがれの所でしたが、その期待値以上に良かったです。
「旅館 永澤平八」さんの温泉、料理ともに素晴らしく、
清潔な館内、時間を忘れて過ごせる快適さ。
もう何も言うことはございません。
これはできれば毎年行きたいなぁと思った旅でした。
永澤平八さんは比較的リーズナブルだと聞いてますし、それ以上の満足感を得られるところだと思います。
また温泉好きでなくても、一度は行ってほしいところです。
できればやはり、雪の季節が趣があっていいですね。