今回は秋田県湯沢市の山深い温泉、「泥湯温泉」についてです。
その中で今なおひっそりとたたずむのが「小椋旅館」です。
泥湯温泉は湯治場としては、560年ほどの歴史を誇るそうですが、小椋旅館さんは明治時代から続いており、現在で4代目とのこと。
長い歴史を感じさせる旅館は現在日帰り入浴のみの営業にはなっていますが、現在も続けてくださることに感謝ですね。
そんな歴史ある宿の温泉を紹介していきます。
泥湯温泉「小椋旅館」
住所 | 〒019-0404 秋田県湯沢市高松泥湯沢 |
TEL | 0183793035 |
日帰り入浴 | 500円 |
営業時間 | 8:00~17:00 ※4月~11月営業 |
公式HP | 小椋旅館 日帰り入浴のみ (美ちしるべ) |
■温泉データ
源泉名 | 山の湯 |
泉質 | 単純温泉、酸性泉 単純酸性温泉 |
源泉温度 | 64.9℃ 使用位置:40~42℃ |
湧出量 | – |
pH値 | 2.8 |
色 | 濁りあり |
味・におい | 硫黄臭 |
(温泉分析書より)+主観
泥湯温泉は山奥の秘湯と呼ぶにふさわしい場所に位置しています。
栗駒山や神室山の谷間、車などでしか行けない自然豊かな場所です。

こちらがそのお宿。建物の古さが外観からも伝わってきます。
受付はここで済ませるのですが、浴室は別の建物になります。

山の湯と書かれた扉の方になります。

中は鄙び感あふれておりました、洗面所も古いですが、そこまで汚れている感じはなかったです。

男女の暖簾が分かれた入り口。扉などは当時のままなのでしょうか、歴史を感じます。

脱衣所もシンプル。

そして温泉がこちら!
ほんのり乳白色のにごり湯です。

管からは源泉が。明治時代より続いている温泉と考えたら、なんだか感銘深いです。

かき混ぜるとより濁るような温泉。

床には泥湯という名前の通り、泥が沈澱していました。
そして漂う硫黄の香り。酸性の温泉らしいこれぞ温泉といったにおいです。

浴槽の脇には加水用のホースがあり、セットしたのですが、水が全然出てなかった・・。
なので結構熱かったです。それでもそこまでストレスとは感じないぐらいの温度。
硫黄の香りを感じながらじっくり入ることができました。
以上、泥湯温泉「小椋旅館」でした。
泥湯温泉で現在営業しているのが2軒。奥山旅館と今回紹介した小椋旅館。
現在温泉宿は色々な影響もあって閉業しているところも多くなってきています。
こちらのおかみさんもご高齢で長く続けていくのはきっと大変だと思います。
これまで続けていただいたことに感謝しつつ、これから少しでも長く宿が続いてくれることを心から願っています。
この伝統がこれからも続きますように・・・。