新潟県北陸ぬる湯

新潟県 駒の湯温泉「駒の湯山荘」宿泊 ~山奥の秘湯!極上のぬる湯で涼む夏~

こんにちは、いい湯を求めて三千里・・euです。

2024年の夏、訪れたのが新潟県の山奥にある秘湯、「駒の湯山荘」です。

温泉にそこまで詳しくない一般の方からすると、温泉=温まるものという認識でしょう。

しかしぬる湯が好きな私にとっては、温泉=涼むものという方程式も頭にあります。

私は「温泉で涼もう」というキャッチコピーを一般の人にも浸透させたいという想いがあります。

暑い季節にはぬるい温泉に入り体をクールダウンさせる。知らない人からしたら「温泉で涼む?!そんなことできるわけないじゃん」と思ってしまうでしょう。

しかし涼める温泉はあります!(STAP細胞はあります!みたいに言うな 笑)

今回は暑い季節こそ入るべき「駒の湯山荘」のぬる湯の素晴らしさを熱く紹介していきます。

駒の湯山荘には混浴で入れる露天風呂が2つ、そして貸切で入れる温泉も2か所あります。

一つずつ紹介していきます。

駒の湯温泉「駒の湯山荘」

住所〒946-0084
新潟県魚沼市大湯温泉719
TEL09025600305
日帰り入浴なし
営業時間
公式HP駒の湯山荘(@komanoyusansou) • Instagram写真と動画(インスタグラム)

■温泉データ

●駒の湯

源泉名駒の湯
泉質アルカリ性単純温泉
(低張性アルカリ性低温泉)
源泉温度32.5℃(気温15℃)
湧出量320L/min(掘削自噴)
pH値8.6
無色透明
味・におい無臭

●駒の湯2号

源泉名駒の湯2号
泉質アルカリ性単純温泉
(低張性アルカリ性低温泉)
源泉温度31.5℃(気温16℃)
湧出量1800L/min(掘削自噴)
pH値8.6
無色透明
味・におい無臭

(温泉分析書より)

駒の湯温泉「駒の湯山荘」宿泊記録

宿について

宿は新潟県魚沼市、「越後駒ケ岳」のふもとにあります。

駒の湯山荘という名前はやはり駒ケ岳からきているんですかね。

また、駒ケ岳温泉の近くには同じくぬる湯の名湯として有名な栃尾又温泉の「自在館」があります。

今回は寄りませんでしたが、機会があれば行ってみたいところです。

宿に到着です。山荘という名前の通り、古めかしい雰囲気が漂ってました。

別角度からパシャリ。こうやってみると結構大きな山荘ですね。

看板を見ると、秘湯を守る会に所属していたようですが、現在は退会されているよう。

受付がこちら。衛星電話の記載があります、流石山奥・・。

休憩スペースがありました。上のランプがなんとも秘湯感漂います。

今回利用したお部屋がこちら。

窓が複数あり開放感のあるお部屋です。広さ的にもゆっくりするには十分なものでした。

小さな囲炉裏も雰囲気あって素敵でした。

胡桃のお菓子が置いてありました。

ランプの宿でもあるためご覧のようなランプが。

このように夜は特によい雰囲気となります。

そしてこちらのお部屋に冷蔵庫、エアコンなどはありません

ちなみに、今回8月の一番蒸し暑い時期に伺いまして。

山奥の涼しいところとはいえ、暑かった・・・。温暖化が進む現代では流石に汗だくになります。

多分温泉に入っていた方が涼しいです(笑

夜に温泉入って涼みに行ったりしましたが、お部屋はやっぱり暑い。

そして夏なのでがでます。これもけっこう厄介なもの。

暑いので窓を開けて寝るのですが、網戸があるとはいえ入ってきちゃうのでね。

蚊取り線香などは持参したほうが良いでしょう。

今回は持参してきました。

個人的には秋の涼しくなってきた季節に行くのが一番最高な宿な気がしますね。

洗面所、トイレは共同になります。

浴衣は外にありサイズを選ぶことができます。

部屋の近くには本棚が。時間があるときに漫画などゆっくり読むこともできますね。

温泉について

それではメインの温泉に参りましょう。こちらの宿には、7つの浴槽があります。

・内湯×2(混浴内湯、女性用内湯)

・貸切露天風呂×2

・混浴露天風呂×2(通常の露天風呂、川沿いの露天風呂)

・女性用半露天風呂

いずれも24時間いつでも楽しめるのが素晴らしいです。

また、混浴で女性は湯浴みを着用しての入浴が可能だそう。これで混浴のハードルも少しは下がるかもしれないですね。

ちなみに一つだけ注意点なんですが、今回訪れた8月の季節にはアブが大量発生しています。

特に露天風呂では容赦なく襲い掛かってきますので注意してください。

一応タオルに天敵であるオニヤンマの作り物を携えていきましたが、正直あんまり効果はなかった・・・。

もうちょっとリアルな奴の方がよかったのかなぁ。

川沿いの混浴露天風呂

まずは一番ロケーションの良い川沿いの温泉。

こちらの看板の通りに向かいます。

階段を降りていきます。

階段を下りて右手、サンダルへ履き替えて川沿いの温泉へ行けます。

ちなみに使い終わった後の湯浴みを入れるところがありました。

道を下りていくと、見えてきました!

川沿いに作られた露天風呂、なんというロケーションでしょうか。素晴らしい。

脱衣所はかなり小さめ。人と被ったら結構ストレスかも。

ちなみにアブ対策の麦わら帽子が置いてあるのでありがたいです。

こちらの小さめな浴槽は加温してるようです。

そしてメインの方は源泉32℃ほどのかけ流し温泉。

大きな青いホースからえぐい量の源泉が投入されてました。

まさに「ドバドバ」。最高に気持ちがいいです。

もうほとんどプールのような温度なので、温泉プールといった感じ

暑い夏にはもう気持ちよすぎる温度でした。

そしてあふれ出る温泉、新鮮さも半端じゃないです。

自然豊かなロケーションで川の流れる音を聞きながらの入浴。こんなにリラックスできる環境はないですね。最高でした。

ほんのり硫黄の香りがするのも個人的にはポイント高し。

混浴露天風呂②

もう一つの混浴露天風呂は一度玄関から外に出て別の建物まで移動します。

ここですね。左手の暖簾は女性専用の浴槽のようです。

脱衣所はこんな感じ。ここで脱いでるとアブが容赦なく襲ってきます。

こちらがその露天風呂。

真ん中から噴水のようにあふれ出る源泉。こっちも半端ない量です。

一応洗い場もありますが、丸見えですしアブからも格好の餌食です。本当に全裸でいると噛みついてくるのですぐさま温泉に入りました(笑

あふれ出る温泉と四方八方にオーバーフローするお湯。最高です。

この大量にあふれてくる温泉に浸かれるありがたみ。かみしめながら入っていました。

こっちも川沿いの露天風呂と同様の泉質でした。まぁぬるいったらないです。

熱いお湯が好きな方からしたら地獄かもしれませんが、私にとっては天国でしたね。

混浴内湯

続いては混浴の内湯です。

川沿いの露天風呂と同様にこちらの階段を下りて、左手の方になります。

こちらですね。左側が加温、右側が源泉だったかな。

これもまたぬるいんですわ。夏とはいえだいぶぬるいので加温の方にも入って交互浴なんかも楽しんでましたね。

しかしどの浴槽でも湯量が豊富ですね。たまりませんわ。

この浴室の右手に女性専用の内湯、左手に2つの貸切風呂があります。

貸切風呂①

この宿には2か所の貸切風呂があります。

混浴内湯の奥に、左手の扉と階段を下りた先にもう一つあるのが貸切風呂になります。

空いてますのお札があればいつでも入ることができます。入るときは裏返します。

上側の貸切風呂はゆっくりくつろげるスペースもあり、人気が高かったですね。

上側の貸切風呂がこちらです。奥が源泉、手前が加温になってます。

どの浴槽でもドバドバ源泉が流れてきます。源泉の一つは1分に1800Lというえげつない量だそうなので納得ですね。

しかしこれだけ大きく新鮮な温泉を貸切でいつでも入れるというのは贅沢の極みです。

温泉好きにはたまらないところでしょう。

貸切風呂②

最後にもう一つの貸切風呂です。①の下に位置します。

どどん!こちらもまた開放感あふれる浴室。

上の貸切に比べて日が当たりやすく明るく見えるので、ロケーションはこっちの方がいいかも。

上の階が人気だったので、結果的に一番利用したのがこっちの貸切でした。

こちらは左が源泉、右が加温になってます。

もちろんこちらもドバドバと源泉がかけ流し。最高です。

素晴らしい開放感。時を忘れちゃいます。

夏の季節は蚊がいたりアブもいますのでこんなものが置いてありました。

浴槽周りには細かい網が張ってあるので頻繁には入ってこないですが、たまにアブが入ってくるともう大わらわです(笑

そこだけが唯一のストレスだった・・。

しかしいい温泉だった。気が付けばまた入っちゃっているというね。まさに温泉三昧。飽きるほど温泉を堪能させてもらいました。

食事について

料理は秘湯らしい山の幸を楽しめます。

宿主こだわりをもって作られたメニューの数々はどれも美味しく、食べる価値あるものでした。

全員席に着いたのち、宿主自ら料理の説明をしてくれます。

食前酒は何とも珍しいまたたび酒。和牛のユッケなど・・・。

岩魚の塩焼き

天ぷらは作り立てを一品一品出していただけました。天ぷらは揚げたてが一番おいしい!

デザートの桃と笹だんごまで。贅沢です。

ちなみに2泊3日の連泊だったので、2日目の食事のメニューも変わってました。

食事メニューが違うのが連泊の醍醐味の一つですからね。

2日目の夕食がこちら。

名物の鳥ハムもこの日に出てきました。

こごみは好きな山菜の一つ。

シイタケはめちゃくちゃ大きくてジューシーでした。

デザートも前日と異なるメニューでうれしい。

そして朝食も素晴らしい。

こちらも山の幸を使った料理たち。

詳細省きますがどれも美味でした。

そして納豆の大会で日本一を2度受賞した粒の大きな納豆も美味でした。

ちなみに二日目は・・

ご覧のようなメニュー。

朝からサバの味噌煮とは贅沢。

前日とはまた異なる豆腐。これも美味しかったなぁ。

そして個人的においしかったのがこの黒い納豆。

前日のNo.1納豆よりおいしかったという(笑

小粒が好みだからかもしれませんが、ご飯もお替りしちゃうほどのクオリティでした。

駒の湯温泉「駒の湯山荘」どうだったでしょうか?

秘湯感たっぷりの静かな山中で、極上のぬる湯を満喫できる宿

日ごろ色々ストレスを抱えがちな現代社会で、たまにはこういったところで過ごすのも大事です。

テレビや電波のないところでデジタルデトックスしてもよし

ひたすらぬるい温泉に浸かって時間を忘れるのもよし

ただただ横になってだらけて過ごすもよし

普段の生活ではできないことがこの宿ではできるでしょう。

宿の方と少し話したのですが、結構訳ありの方もこられるようです。

そんな自然豊かで最高にリラックスできる宿、ぜひ一度は訪れてみてほしいですね。