駒の湯温泉「駒の湯山荘」宿泊|山奥の秘湯!極上のぬる湯で涼む夏

温泉にそこまで詳しくない一般の方からすると、温泉=温まるものという認識でしょう。

しかしぬる湯が好きな私にとっては、温泉=涼むものという方程式もあります。

暑い季節にはぬるい温泉に入り体をクールダウンさせる。知らない人からしたら「温泉で涼む?!そんなことできるわけないじゃん」と思ってしまうでしょう。

しかし涼める温泉はあります!(STAP細胞はあります!みたいに言うな 笑)

そんな夏でも涼める温泉が、新潟県の山奥にある秘湯、「駒の湯山荘」です。

駒の湯山荘はこんな宿

  • 源泉32℃の暑い季節にプールのように入れるぬる湯
  • 川沿いの混浴露天風呂はロケーション抜群
  • 2つの貸切風呂を含む7つの豊富な浴槽

今回は暑い季節こそオススメな「駒の湯山荘」のぬる湯の素晴らしさをお伝えします!

新潟県 駒の湯温泉「駒の湯山荘」

住所〒946-0084
新潟県魚沼市大湯温泉719
TEL09025600305
日帰り入浴なし
公式インスタグラム駒の湯山荘(@komanoyusansou)
チェックイン
チェックアウト
13:00
10:00
クレジットカードの利用現金のみ

山奥の秘湯感あふれる山荘

宿は新潟県魚沼市、「越後駒ケ岳」のふもとにあります。

駒の湯山荘という名前はやはり駒ケ岳からきているのでしょう。

また、駒ケ岳温泉の近くには同じくぬる湯の名湯として有名な栃尾又温泉の「自在館」があります。

今回は寄りませんでしたが、機会があれば行ってみたいところです。

駒の湯山荘の外観

宿に到着です。山荘という名前の通り、古めかしい雰囲気が漂ってました。

駒の湯山荘の入り口

看板を見ると、秘湯を守る会に所属していたようですが、現在は退会されているよう。

昔ながらの受付

受付がこちら。衛星電話の記載があります、流石山奥・・。

ランプが印象的な休憩スペース

休憩スペースがありました。上のランプがなんとも秘湯感漂います。

「お部屋」囲炉裏とランプのある和室

トイレなし(共用)
冷蔵庫なし
エアコンなし
Wi-Fiなし
テレビなし
タオル・浴衣あり
駒の湯山荘の宿泊部屋

今回利用したお部屋がこちら。

窓が複数あり開放感のあるお部屋です。広さ的にもゆっくりするには十分なものでした。

宿泊部屋のいろり

小さな囲炉裏も雰囲気あって素敵でした。

胡桃のお菓子

胡桃のお菓子が置いてありました。

ランプの宿でもあるためご覧のようなランプが。

このように夜は特によい雰囲気となります。

そしてこちらのお部屋に冷蔵庫、エアコンなどはありません

ちなみに、今回8月の一番蒸し暑い時期に伺いまして。

山奥の涼しいところとはいえ、暑かった・・・。温暖化が進む現代では流石に汗だくになります。

多分温泉に入っていた方が涼しいです(笑

夜に温泉入って涼みに行ったりしましたが、お部屋はやっぱり暑い。

そして夏なのでがでます。これもけっこう厄介なもの。

暑いので窓を開けて寝るのですが、網戸があるとはいえ入ってきちゃうのでね。

蚊取り線香などは持参したほうが良いでしょう。

用意してきた蚊取り線香

今回は持参してきました。

個人的には秋の涼しくなってきた季節に行くのが一番最高な宿な気がしますね。

共同の洗面所

洗面所、トイレは共同になります。

浴衣は外にありサイズを選ぶことができます。

部屋の近くには本棚が。時間があるときに漫画などゆっくり読むこともできますね。

「温泉」源泉32℃の極上ぬる湯

それではメインの温泉に参りましょう。こちらの宿には、7つの浴槽があります。

  • 内湯×2(混浴内湯、女性用内湯)
  • 貸切露天風呂×2
  • 混浴露天風呂×2(通常の露天風呂、川沿いの露天風呂)
  • 女性用半露天風呂

いずれも24時間いつでも楽しめるのが素晴らしいです。

また、混浴で女性は湯浴みを着用しての入浴が可能だそう。これで混浴のハードルも少しは下がるかもしれないですね。

ちなみに一つだけ注意点なんですが、今回訪れた8月の季節にはアブが大量発生しています。

特に露天風呂では容赦なく襲い掛かってきますので注意してください。

オニヤンマの作り物

一応タオルに天敵であるオニヤンマの作り物を携えていきましたが、正直あんまり効果はなかった・・・。

もうちょっとリアルな奴の方がよかったかも。

泉質は以下の通り。

●駒の湯

源泉名駒の湯
泉質アルカリ性単純温泉
(低張性アルカリ性低温泉)
源泉温度32.5℃(気温15℃)
湧出量320L/min(掘削自噴)
pH値8.6
無色透明
味・におい無臭

●駒の湯2号

源泉名駒の湯2号
泉質アルカリ性単純温泉
(低張性アルカリ性低温泉)
源泉温度31.5℃(気温16℃)
湧出量1800L/min(掘削自噴)
pH値8.6
無色透明
味・におい無臭

川沿いの絶景「混浴露天風呂」

まずは一番ロケーションの良い川沿いの温泉。

こちらの看板の通りに向かいます。

階段を降りていきます。

階段を下りて右手、サンダルへ履き替えて川沿いの温泉へ行けます。

ちなみに使い終わった後の湯浴みを入れるところがありました。

川沿いの混浴露天風呂

道を下りていくと、見えてきました!

森の中にある川沿いの混浴露天風呂

川沿いに作られた露天風呂、なんというロケーションでしょうか。素晴らしい。

古めの脱衣所

脱衣所はかなり小さめ。人と被ったら結構ストレスかも。

ちなみにアブ対策の麦わら帽子が置いてあるのでありがたいです。

2つの浴槽

奥の小さめな浴槽は加温してるようです。

川沿いの混浴露天風呂拡大

そしてメインの方は源泉32℃ほどのかけ流し温泉。

大きなホースからあふれる温泉

大きな青いホースからえぐい量の源泉が投入されてました。

まさに「ドバドバ」。最高に気持ちがいいです。

もうほとんどプールのような温度なので、温泉プールといった感じ

暑い夏にはもう気持ちよすぎる温度でした。

そしてあふれ出る温泉、新鮮さも半端じゃないです。

自然豊かなロケーションで川の流れる音を聞きながらの入浴。こんなにリラックスできる環境はないですね。最高でした。

ほんのり硫黄の香りがするのも個人的にはポイント高し。

噴水の湯口「混浴露天風呂②」

もう一つの混浴露天風呂は一度玄関から外に出て別の建物まで移動します。

もう一つの混浴露天風呂入り口

ここですね。左手の暖簾は女性専用の浴槽のようです。

混浴露天風呂の脱衣所

脱衣所はこんな感じ。ここで脱いでるとアブが容赦なく襲ってきます。

噴水の混浴露天風呂

こちらがその露天風呂。

噴水のごとくあふれる温泉

真ん中から噴水のようにあふれ出る源泉。こっちも半端ない量です。

洗い場はアブがいて危険

一応洗い場もありますが、丸見えですしアブからも格好の餌食です。本当に全裸でいると噛みついてくるのですぐさま温泉に入りました(笑

あふれ出る温泉と四方八方にオーバーフローするお湯。最高です。

この大量にあふれてくる温泉に浸かれるありがたみ。かみしめながら入っていました。

こっちも川沿いの露天風呂と同様の泉質でした。まぁぬるいったらないです。

熱いお湯が好きな方からしたら地獄かもしれませんが、私にとっては天国でしたね。

加温と源泉が味わえる「混浴内湯」

続いては混浴の内湯です。

温泉への階段

川沿いの露天風呂と同様にこちらの階段を下りて、左手の方になります。

混浴の内湯

こちらですね。左側が加温、右側が源泉だったかな。

これもまたぬるいんですわ。夏とはいえだいぶぬるいので加温の方にも入って交互浴なんかも楽しんでましたね。

しかしどの浴槽でも湯量が豊富ですね。たまりませんわ。

この浴室の右手に女性専用の内湯、左手に2つの貸切風呂があります。

休憩スペースが広大な「貸切風呂①」

この宿には2か所の貸切風呂があります。

貸切露天風呂の入り口

混浴内湯の奥に、左手の扉と階段を下りた先にもう一つあるのが貸切風呂になります。

貸切露天風呂用の札

空いてますのお札があればいつでも入ることができます。入るときは裏返します。

貸切露天風呂のくつろげるスペース

上側の貸切風呂はゆっくりくつろげるスペースもあり、人気が高かったですね。

貸切露天風呂①

上側の貸切風呂がこちらです。奥が源泉、手前が加温になってます。

貸切露天風呂①の湯口

どの浴槽でもドバドバ源泉が流れてきます。源泉の一つは1分に1800Lというえげつない量だそうなので納得ですね。

しかしこれだけ大きく新鮮な温泉を貸切でいつでも入れるというのは贅沢の極みです。

温泉好きにはたまらないところでしょう。

一押し!開放感あふれる「貸切風呂②」

最後にもう一つの貸切風呂です。①の下に位置します。

貸切露天風呂②

どどん!こちらもまた開放感あふれる浴室。

上の貸切に比べて日が当たりやすく明るく見えるので、ロケーションはこっちの方がいいかも。

上の階が人気だったので、結果的に一番利用したのがこっちの貸切でした。

こちらは左が源泉、右が加温になってます。

貸切露天風呂②の湯口

もちろんこちらもドバドバと源泉がかけ流し。最高です。

広々とした浴槽と景色

素晴らしい開放感。時を忘れちゃいます。

アブ用のキンチョール

夏の季節は蚊がいたりアブもいますのでこんなものが置いてありました。

浴槽周りには細かい網が張ってあるので頻繁には入ってこないですが、たまにアブが入ってくるともう大わらわです(笑

そこだけが唯一のストレスだった・・。

しかしいい温泉だった。気が付けばずーっと入っちゃっているというね。

まさに温泉三昧。飽きるほど温泉を堪能させてもらいました。

「料理」宿主こだわりの山の幸

料理は秘湯らしい山の幸を楽しめます。

宿主こだわりをもって作られたメニューの数々はどれも美味しく、食べる価値あるものでした。

工夫を凝らした渾身の「夕食」

宿の夕食

全員席に着いたのち、宿主自ら料理の説明をしてくれます。

食前酒は何とも珍しいまたたび酒。和牛のユッケなど・・・。

岩魚の塩焼き

岩魚の塩焼きは山奥の秘湯ならではのメニュー。

天ぷらは作り立てを一品一品出していただけました。天ぷらは揚げたてが一番おいしい!

桃と笹団子

デザートの桃と笹だんごまで。贅沢です。

ちなみに2泊3日の連泊だったので、2日目の食事のメニューも変わってました。

食事メニューが違うのが連泊の醍醐味の一つですからね。

2日目の夕食

2日目の夕食がこちら。

名物の鳥ハムもこの日に出てきました。

こごみは好きな山菜の一つ。シイタケはめちゃくちゃ大きくてジューシーでした。

団子とぶどう

デザートも前日と異なるメニューでうれしい。

極上納豆でご飯が進む「朝食」

そして朝食も素晴らしい。

山の幸を使った朝食

こちらも山の幸を使った料理たち。

詳細省きますがどれも美味でした。

そして納豆の大会で日本一を2度受賞した粒の大きな納豆も美味でした。

ちなみに二日目は・・

2日目の朝食

ご覧のようなメニュー。

朝からサバの味噌煮とは贅沢。

前日とはまた異なる豆腐。これも美味しかったなぁ。

真っ黒の納豆

そして個人的においしかったのがこの黒い納豆。

前日のNo.1納豆よりおいしかったという(笑

小粒が好みだからかもしれませんが、ご飯もお替りしちゃうほどのクオリティでした。

「まとめ」極上のぬる湯を堪能できる宿

駒の湯温泉「駒の湯山荘」、素晴らしい温泉宿でした。

秘湯感たっぷりの静かな山中で、極上のぬる湯を満喫できる宿

こんな人にオススメ

  • テレビや電波のないところでデジタルデトックスしたい人
  • ひたすらぬるい温泉に浸かって時間を忘れたい人
  • ただただ横になってだらけて過ごしたい人

極上のぬる湯を始め、ただただゆっくりとした時を過ごせる場所。

宿の方と少し話したのですが、結構訳ありの方もこられるようです。

そんな自然豊かで最高にリラックスできる宿、ぜひ一度は訪れてみてほしいですね。

夏におすすめのぬる湯(新潟近辺)

ちなみにこの温泉以外にも、おすすめのぬる湯の宿がありますのでご紹介。

新潟県「貝掛温泉」さん。新潟県には複数の魅力あるぬる湯が存在。

源泉36℃のぬる湯は暑い季節に最適!永遠に浸かれる温泉です。(露天はアブに注意!)

新潟県 燕温泉「燕ハイランドロッジ」さん。こちらは新潟の南部。

露天風呂は21~25℃の冷泉にちかいぬる湯。

42℃の内湯と交互浴することでさらに気持ちよくなります。

これらの温泉もぜひ検討してみてください!