山形県米沢市、吾妻山の中腹に佇む新高湯温泉。その地に唯一存在する「吾妻屋旅館」は、「日本秘湯を守る会」加盟の一軒宿。
標高1,126mというロケーションは冬になると深い雪に包まれ、降雪のなかで湯に浸かるという、まさに「秘湯」という言葉がぴったりの体験を提供してくれます。
喧騒から完全に切り離された山の一軒宿で、温泉と自然に全身を委ねる・・そんな旅を求める方に強く推薦したい宿です。
吾妻屋旅館はこんな宿
- 「日本秘湯を守る会」加盟の山中一軒宿
- 内湯・貸切露天・混浴露天と多彩な湯船をかけ流しで楽しめる
- 冬の季節では雪深い景色と秘湯感が味わえる
特に冬の季節に訪れてほしい、温泉と山の自然が渾然一体となった、訪れる人の記憶に深く刻まれる秘湯宿です。
(2022年訪問時の記事です)
山形県 新高湯温泉 「吾妻屋旅館」
| 住所 | 〒992-1472 山形県米沢市大字関湯の入沢3934 |
| 電話番号 | 0238-55-2031 |
| 日帰り入浴 | 不可(宿泊専用) |
| チェックイン / チェックアウト | 14:00〜18:00 / 10:00 |
| 宿泊料金(目安) | 1泊2食付き 1名あたり17,500円〜程度(2名1室利用時) |
| クレジットカードの利用 | 不可(現金のみ) |
| 公式サイト | 【公式】新高湯温泉 吾妻屋旅館 | 米沢の秘湯・絶景露天風呂の宿 |
| 日付 | 天気 | 気温最高 / 最低 | 降水確率(1日の最大値) |
|---|---|---|---|
| 今日10/6(火) | ⛅ くもり昼過ぎから時々晴れ所により朝まで雨 | 22℃ / 15℃ | 30% |
| 明日10/7(水) | ☁️ くもり | — / — | — |
出典:気象庁(10/5 17:00発表)
気温は米沢観測地点(温泉地から約14km)の予報です。山間部の温泉地ではこれより低くなることがあります。
▼料金・空き状況はこちらから確認できます▼
周辺の環境と立地
吾妻屋旅館は磐梯朝日国立公園内の山中に位置する、まさに行き止まりにある一軒宿です。
最寄り駅はJR米沢駅で、山交バスで白布温泉方面の終点「湯本駅前」まで約40分、そこから旅館の送迎(要事前連絡)で約5分でアクセスできます。
車の場合は東北中央自動車道の米沢八幡原ICから約30分が目安です。
周辺でおすすめの観光スポット
天元台高原(車で約5分) 吾妻屋旅館のすぐ近くに天元台高原ロープウェイの湯元駅があります。ロープウェイとリフトを乗り継いで標高1,820mまで上がれ、日本百名山「西吾妻山」への登山やトレッキング、冬はパウダースノーを楽しめるスキー場として通年賑わっています。
白布温泉(車で約10分) 開湯700年以上の歴史を誇る温泉街で、茅葺き屋根の老舗旅館が並ぶ風情ある景観が印象的です。新高湯温泉への行き帰りに立ち寄るのにちょうどよい距離感です。
自然散策(徒歩圏内) 磐梯朝日国立公園内の豊かな山岳自然が広がり、渓流や高山植物の観察など、四季を通じた自然体験が楽しめます。
雪の舞う秘湯宿
冬に車で行く場合は必ずスタッドレスで行きましょう。4WDであればなお良し。
「湯元駅」というロープウェイ付近の駐車場を利用しました。
そこからは宿の方の送迎で行くことができます。

そして到着。降り積もる雪がなんとも幻想的。

入口の天井に積もった雪が今にも落ちてきそう。流石雪深いエリアです。

館内はストーブで温かくなっていました。秘湯を守る会のちょうちんも。

ペットボトルやお酒も販売していましたので、飲み物はなくても安心。

館内は秘湯宿ということもあり古さを感じる作りでした。ただボロボロというほどではないです。
「お部屋」広々とした和室
| トイレ | 無し(共有) |
| 冷蔵庫 | なし |
| エアコン | なし |
| Wi-Fi | なし(ロビー周辺でのみ) |
| テレビ | あり |
| タオル・浴衣 | あり |

宿泊したお部屋です。広さ十分の和室。

窓を開けるとえげつなくとがったつらら!この鋭さは何でも貫きそう・・。


秘湯宿ですが小さ目のテレビも完備。お菓子は山形ならではのサクランボ風の焼き菓子でした。
こちらは秘湯宿らしく部屋にトイレや冷蔵庫、エアコンなどはないです。
気になる方はご注意下さい。
「温泉」多彩な浴槽を楽しめる
吾妻屋旅館にある温泉は以下の通り。
- 男女別の内湯
- 貸切大樹風呂
- 混浴根っこ風呂
- 混浴眺望露天風呂
- 混浴滝見露天風呂(今回は利用不可)
滝見露天風呂は雪のため利用できませんでした。
露天風呂は基本混浴ですが、18:30〜20:00頃は女性タイムがあります。混浴露天風呂はバスタオル巻き・湯あみ着での入浴が可能なようです(湯あみ着の用意については事前にご確認ください)。
一押しは混浴眺望露天風呂。一番ぬるめで長く浸かれる温泉でした。
| 源泉名 | 新高湯温泉(安部源泉) |
| 泉質 | カルシウム-硫酸塩温泉 (低張性中性高温泉) |
| 源泉温度 | 50.7℃ |
| 湧出量 | 不明 |
| pH値 | 7.1 |
| 知覚的試験(色・におい・味) | 無色清澄にして異味なく、わずかに硫黄臭がある |
ヒバ造りの内湯

湯気でめちゃくちゃ見づらいですが、内湯は総ヒバ造りの落ち着いた雰囲気で、年季の入った木の質感がいかにも秘湯らしい趣。


左側の写真のように、小さな浴槽にたまった湯から大きな浴槽へ放出される仕組み。
湯温はかなり熱めでした。冬の季節だから高めに設定されていたのでしょうかね。
におい的にはほとんど無臭だった記憶です。

黄色い桶で有名なケロリンですが、ケロロ軍曹が書かれた珍しいタイプが置いてありました。

また洗い場も用意されていました。
貸切大樹風呂

入口の右手に設けられた貸切の露天風呂です。空いていればいつでも入浴可能。

大きな木をくり抜いて造られた縦長の浴槽。なかなか見られない珍しいタイプです。
人が足を延ばして入れるのは2人分ぐらいです。
湯温は内湯同様に熱め。冷たい空気を感じながら浸かるのはやはり気持ちがいいものです。
混浴の根っこ露天風呂

混浴の露天風呂については宿から少し歩きます。階段を下って少し行くと2つの看板が見えてきます。

浴槽がこちら。もはや浴槽と言っていいのかわからないですが(笑
左右2か所にこれまた気がくりぬかれたものが用意されています。

左側は小さなタイプ。

右側が足を延ばせるタイプです。
周りは真っ白。雪が降り積もり冷たい空気が流れます。
これぞまさに雪見風呂といった感じで、秘湯宿の醍醐味を味わえましたね。
日常生活ではなかなか経験できない時間です。
混浴の眺望露天風呂

根っこ露天のさらに奥へ進むと、宿で最も大きな混浴の露天風呂があります。
ここが筆者の一番のお気に入り!
他よりもぬるめの湯温に設定されており、長時間ゆっくりと浸かれるのが嬉しい。

周りも雪で覆われてまさに銀世界。屋根がついているので頭が濡れないのもありがたい。
こちらもまさに秘湯という言葉そのまま体感させてくれるものでした。
混浴のため女性はハードル高いかもですが、訪れるすべての方に、ぜひこの奥の大露天風呂まで足を延ばしてほしいと思います。
「料理」秘湯宿らしい山の幸を生かしたメニュー
料理は地元の山の幸をふんだんに使ったヘルシーな内容で、野菜や魚を中心とした一品一品が丁寧に仕上げられていました。

夕食がこちら。
山菜、キノコなど山の幸を生かした秘湯宿らしいヘルシーなメニュー。

ヘルシーな中でも豪華なのが米沢牛がメインの焼き物。とってもジューシー。

朝食はこちら。こちらはシンプルな内容でした。(真ん中の下に納豆が入ってましたが撮り忘れました・・)


定番の鮭もあります。温かいなめこの味噌汁。なめこ好きには嬉しいメニューでした。
「まとめ」雪の舞う季節に訪れたい秘湯宿
吾妻屋旅館は、温泉・浴槽の個性、そして秘湯一軒宿ならではの静寂が見事に調和した宿です。
熱い内湯からぬるめの大露天風呂まで、浴槽のバリエーションを楽しみながら何度でも湯に向かいたくなります。
現金払いのみ、冬季の悪路など多少の不便はありますが、それを上回る体験が待っています。
本物の秘湯を求めている方に、自信を持っておすすめできる一軒です。
こんな人におすすめ
- 雪の降るなかで露天風呂に浸かる体験がしたい方
- 秘湯感・秘境感のある温泉に浸かりたい方
- 喧騒を離れ、山のなかで静かにのんびりしたい方
秘湯感あふれる場所で雪見風呂を堪能したい・・そんな非日常の体験をぜひ味わってみてください!
▼予約はこちらから▼

