突然ですが、巨大な「石灰華ドーム」を見たことがあるでしょうか?
石灰華とは温泉水に含まれる炭酸石灰成分の湧出によって、温度圧力が下がり沈殿したものだそうですが、そんな天然の巨大な造形物は、世界でアメリカのイエローストーン国立公園と日本のとある温泉施設しかないと言われてます。
そのうちの一つが北海道にある「二股らぢうむ温泉」です。
1965年に北海道の天然記念物に指定されたこのドームを見ながら浸かれる露天風呂は、ロケーションも泉質も唯一無二な超個性派温泉です。
二股らぢうむ温泉はこんな施設
- 世界に2箇所しかない石灰華ドームがある
- 溶存物質9.033g/kgの濃厚な等張性温泉
- 男女別内湯・混浴内湯・露天など多彩な浴槽
- ぬるめでロケーションの良い混浴露天風呂
個性的な温泉に入りたい人、温泉好きなどは是非入ってほしい場所。
今回はそれぞれの浴槽やロケーション、泉質など細かく紹介していきます!
北海道 二股ラジウム温泉
| 住所 | 〒049-3501 北海道山越郡長万部町字大峯32番地 |
| 電話番号 | 0137-72-4383 |
| 公式HP | 二股らぢうむ 温泉 |
| 日帰り入浴 | 大人1,300円 / 小人700円 |
| 営業時間 | 7:00〜18:00 |
| 定休日 | 不定休(毎月の休館日は公式サイトで確認) |
キツネも現れる山奥の秘湯
ラヂウム温泉(二股らぢうむ温泉)は、北海道山越郡長万部町字大峯に位置しています。
道央自動車道「長万部IC」から道道842号線を山あいへと進むこと約25〜30分、舗装された道を抜けた先に、突如として現れる秘境の一軒宿です。

入浴の帰りでしたが、道中に野生のキツネと子キツネが現れて感動!ヘビの死骸を食べてました。
何気にキツネを初めて見たので温泉と同じぐらいの感動でしたね(笑
なお、近場の観光地などはあまりないですが、車で30分ほどで長万部温泉へ行くことができ、そちらの複数の温泉宿・施設を利用できます。
ラヂウム温泉を目的とした旅程に、これらの長万部の魅力を組み合わせるのがいいかも。

そして到着。駐車場は広々としていて停めやすかったです。


券売機から券を購入して写真の箱に入れます。
鄙び感ある大きな館内

館内はかなり年季が入ってて、正直お世辞にもきれいとは言えない古さを感じました。
そしてかなり広いですね。


大きな休憩スペースもあり、そこから温泉とドームが望めるようになってます。
この露天風呂は混浴なので、丸見えなのは正直どうなんやろ・・と思いましたが(笑

こちらは男性の脱衣所。ロッカーがあるので貴重品を入れられるところは安心。
あとは正直床などが埃っぽいのが気になりました・・。ここら辺もうちょっと清潔にしてくれればいうことなしですね。
「温泉」ザラザラ感のある濃厚な等張性温泉
こちらの温泉は
- 男女別の内湯
- 女性用露天風呂
- 混浴内湯×2
- 混浴の深い内湯
- 混浴露天風呂
とかなり浴槽の数が多く、まさに温泉天国。
そして泉質は「ナトリウム-カルシウム-塩化物温泉」で、特にカルシウムイオンの量が609.7mg/kgほどとかなり多い部類です。
また溶存物質は9.033g/kgあり等張性の温泉。かなり濃厚な成分が溶けていて、ザラっとした感覚を肌で感じるほどです。
等張性とは?
温泉は「等張性・低張性・高張性」と、温泉水に溶けている成分(溶存物質)の濃さで決まります。
温泉法では、概ね次のように分類されます。
- 低張性:溶存物質が約8 g/kg未満
- 等張性:約8~10 g/kg
- 高張性:約10 g/kg以上
この温泉は、溶存物質が9.033g/kgと比較的高く、「等張性温泉」に分類されます。全国では低張性温泉が多い中、等張性は成分がしっかり溶け込んだ温泉です。
| 源泉名 | 二股温泉 (1A・B・2・3・4・5・6・7号の混合泉) |
| 泉質 | ナトリウム-カルシウム-塩化物温泉 (等張性中性高温泉) |
| 源泉温度 | 44.3℃ |
| pH値 | 7.1 |
| 色・におい・味 | 微弱黄色微混濁・無臭・弱カン味 |
| 溶存物質(ガス性のものを除く) | 9.033g/kg ※等張性:8~10 g/kg (成分が豊富な温泉) |
| メタケイ酸 | 84.2 mg/kg ※美肌成分含有(美肌の湯基準) |
利用者の少ない穴場の「内湯」
まずは男女別の男湯から行きましょう。

こちらです。大き目な浴槽と小さ目な浴槽の2つ。

表面には油膜のようなものが浮いており、ここからすでに成分の濃さを感じます。

左側の縦長の浴槽はかなり深めになってるので注意です。
どちらも割かしぬるめで入りやすい温度でしたね。
ぬるめの湯が絶妙な「混浴内湯」
続いてからは混浴エリアになります。

浴室に入ると飛び込んでくるこちらの浴槽。

そして反対側にも対称的な浴槽がもう一つ。なんとも贅沢。

窓側の浴槽の湯口付近には小さいドームのような析出物が見られました。ハチの巣みたいな重厚感!
そして湯量も豊富です。
両脇の浴槽は、それぞれ源泉が流れる浴槽と奥にぬるめの浴槽の2段構えになっています。
源泉のほうは40℃ほどとちょうどいい塩梅、そしてぬるめのほうが38~39℃ほどの絶妙な温度。

木の枕がいくつか用意されており、それを枕にして体を伸ばしながらくつろいでると、天国かのような心地よさ。
ぬるめの温度が極楽へいざなってくれますね。
泉質はご覧の通り黄土色・オレンジのような鮮やかさで、とにかくザラっとしてます。
温泉濃度の高さなのでしょうが、肌にべたつく感覚がありました。
これは好き嫌い分かれるかもしれませんね。
肩まで浸かれる深さの「混浴プール風呂」
混浴内湯から先にある扉の奥に行くと、

こちらの浴室へ。これがかなりの横長で広い作りになってます。

入ってみるとめちゃくちゃ深い!
肩まで浸かるレベルのまさに「プール風呂」。

温泉もチョロチョロ、なおかつ浴槽内にはかなりの湯がたまってるので温度が激ぬる。
これもプールっぽい要因かも。
あまり鮮度はよくないかもですが、アトラクションとしても結構楽しめると思います。
石灰華ドームを望む「混浴露天風呂」

そしてメインの露天風呂がこちら!
2つの浴槽の奥には一部黒っぽくなった「石灰華ドーム」が見えます。

この位置からだと全貌が見えないほどのでかさです、自然の息吹を感じましたね。

源泉は右側の浴槽から流れており、こちらは標準的な温度(40℃ぐらい)。
しかし成分が濃いのかわかりませんが、なかなか熱くのぼせるような感覚がありました。
長湯は気を付けましょう。

奥のぬるめの温泉は内湯と同様に38~39℃ほどでずっと入っていられる温度。
目の前には広がる青空と木々。素晴らしいロケーションです。

浴槽の奥まで行き、下をのぞくと絶壁のようになっており、ちょっと怖かった。下のほうまで石灰華が続いているような感覚でした。

ちなみに大きな浴槽の前には小さな浴槽がありますが、これは人が入る用ではないようです。

素晴らしいロケーションとぬるめの温度で最高の条件がそろった露天風呂。
この体験はずっと忘れられないですね。
変わった人が訪れる温泉
かなり余談になるんですが、一人で露天風呂を満喫していると、
「撮ってもらえますか?」と突然男性に言われ、携帯を渡されました。
「どこですかね?」と聞いたら、おもむろに露天風呂の浴槽をまたぎだしたので、浴槽の縁に座ってドームをバックに取るのかなぁ・・なんて思っていると、
外へ飛び出していったのです。
正直「え?」と面喰いました(笑
ドーム手前まで全裸でダッシュして、そこで股間を隠しながらスタンバイ。
思い出のためとはいえ、世の中にはこんな変態みたいな人がいるんだと実感・・。
ちゃんと撮ってあげましたけどね。
有名な温泉なので全国から変わった人がたくさん来るようなところです。
特に混浴ということもありますので、変な人にはお気を付けください。
「まとめ」インパクト大の温泉とロケーション
いろいろ温泉巡りをする中でもなかなかのインパクトを感じた温泉の一つでした。
石灰華ドームを望む露天風呂で大自然のスケールに圧倒されつつ、ぬるめの湯でひたすら温泉を堪能する。
北海道道南の山奥に、これほどの湯と景観が秘められていたことに、改めて北海道の温泉の奥深さを感じましたね。ほっかいどうはでっかいどうです。
こんな方におすすめ
- 世界に2箇所しかない石灰華ドームを見たい方
- ぬるめの温泉でじっくりと長湯を楽しみたい方
- 個性的な唯一無二の温泉に浸かりたい人
- 多彩な浴槽で様々な入浴スタイルを楽しみたい方
特に個性的な温泉を体験したい方におすすめ。
この温泉での体験は、きっと記憶に残るものになると思います。
道南の山奥に眠るこの奇跡の温泉に、ぜひ足を運んでみてください。
