岡山県北部、美作三湯(みまさかさんとう:湯原・奥津・湯郷)のひとつとして名高い「奥津温泉(おくつおんせん)」。
川沿いの温泉街の中で、極上の湯の鮮度と美しいタイル張りの浴室で温泉ファンを魅了する宿があります。
「池田屋 河鹿園(かじかえん)」です。
かつては加温して提供されていた温泉が、経営者が変わった際にそのままの温度で提供するようになったそうで、極上のぬる湯が体験できます。
河鹿園はこんな宿
- 美しいレトロタイルの浴槽
- 鮮度抜群のトロトロ・ツルツルアルカリ泉
- 加温なしの源泉かけ流しぬる湯
温泉をとことん楽しみたい方にお勧めの源泉かけ流し宿です。
岡山県 奥津温泉「河鹿園」
| 住所 | 〒708-0503 岡山県苫田郡鏡野町奥津55 |
| 電話番号 | 0868-52-0121 |
| 公式HP | 【公式】岡山県・美作三湯 奥津温泉「池田屋・河鹿園」自家源泉掛け流しの宿 |
| 日帰り入浴 | 大人 1,000円 / 小人 500円 10:30〜18:00(最終受付 16:00) |
| チェックイン チェックアウト | 15:30(〜17:30) 10:00 |
| クレジットカードの利用 | 可能(VISA/Master Card) |
▼料金・空き状況はこちらから確認できます▼
重厚な建物が立ち並ぶ温泉街
河鹿園は奥津温泉の吉井川沿いに位置しています。

案内図がこちら。

入口に入ってすぐには美しい建物の「奥津荘」や

「東和楼」などの老舗宿が立ち並びます。

コーヒー屋さんも。建物がなんともレトロで渋いお店です。
また隣で流れる吉井川には橋があったり、近くを歩けるスペースがあったりと、川周辺でもゆったり過ごせるのも魅力でした。
こちらは「奥津荘」に訪れた記事です。奥津荘と川周辺に関しても詳しく記載してるのでご参考下さい。
広い中庭が美しい老舗宿
そしてそれらの先に待っているのが河鹿園。

こちらです。ちょうどキンモクセイの咲く季節で心地よい香りが漂っていました。
なお温泉街としては、おおむねこの宿までがメインで温泉街と呼ぶには少々短いなぁと感じたのが正直なところです。温泉は素晴らしいので今後も廃れることなく残ってほしいものです・・。

駐車場は中庭の奥まで入ることができ、停めさせてもらいました。
しかし広々として非常に開放的。真ん中には小さな鳥居もあります。

入ってすぐに緑茶を用意してくださる心遣いがうれしい。
館内はとてもいい雰囲気になっていて、

赤じゅうたんの階段であったり、

トイレ一つとってもどことなくお洒落に作ってあり、レトロでありつつモダンな宿という印象です。

川を眺められるようなテラスも用意されていました。


また地下への階段を降りると芸術家による作品が置かれた部屋も用意されていました。
正直もうちょっとにぎやかにしたらさらによさそうではありましたが、こういった取り組みは素敵ですね。
「お部屋」川を望める美しい和室
| トイレ | あり |
| 冷蔵庫 | あり |
| エアコン | あり |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | あり |
| タオル・浴衣 | あり |

今回宿泊したお部屋がこちら。8畳ほどの広々とした和室です。

奥に行くと川が間近で望める素晴らしいロケーション。最高の眺めが楽しめます。

手編み風のペンダントライトがさらにおしゃれな雰囲気。


大き目なテレビがあり、個人的に素晴らしいと思ったのがリモコンが袋でおおわれていたこと。
コロナ禍を過ごしてきていると、リモコンなど人が利用したものも気になってきますので、こまやかな心遣いは嬉しいものです。


冷蔵庫も用意されており、中には2Lの大きなお水も用意してありました。温泉に入ると喉が頻繁に乾くのでとてもありがたいです。


洗面所やトイレも清潔にされてました。トイレは部屋付きです。

そしてお菓子が津山銘菓の「十萬石」。ちゃんと岡山の銘菓なのが素敵。
優しいあんこの上品なお菓子でした。

また足袋ソックスもおいてあり、宿の移動などで気にせず使用できます。
「温泉」加温なしの源泉かけ流しが楽しめる
温泉は男女別の大浴場と貸切風呂が用意されています。
男女別の浴室は入れ替え制となっており、宿泊すれば両方の浴室を楽しむことができます。そして、どちらも甲乙つけがたい素晴らしさです。
貸切風呂は有料ではありますが、美しいレトロなタイルの浴槽が楽しめます。
利用時間帯は以下の通りです。
- 夜:16時~23時
- 朝:6時~10時
泉質はお肌に優しい高アルカリ泉。
また冒頭にもありましたが、以前は加温していたところを現在はやめて、源泉そのままの温泉が楽しめるようになったそうです。
| 源泉名 | 河鹿園温泉 |
| 泉質 | アルカリ性単純高温泉 |
| 源泉温度 | 42.0℃ |
| 湧出量 | 約300 L/min |
| pH値 | 9.3(高アルカリ性) |
| 色・におい・味 | 無色透明・無味・無臭 |
| メタケイ酸 | 50.6 mg/kg(美肌の湯基準:50mg/kg以上) |
薄い羽衣をまとうようなトロトロ湯「かじかの湯」
まずは小さ目の浴室から見てみましょう。

脱衣所に関してはかなりきれいで整理されており、デザインも美しい。

またバスタオルも新しいものをその都度利用可能。これがかなりうれしい。
お部屋の時も思いましたが、随所に細かな心遣いが感じられます。

小さ目の浴槽がこちら!
見た目でいうとサイズこそ小さいですが鮮度がけた違い。

画像だとわかりにくいんですが、あふれんばかりの温泉がこちら側にオーバーフローしてるのが分かりますかね?これが最高。

浴槽の底から突き出してる湯口からは、豊富な量の源泉があふれています。
浴槽の小ささと湯量の豊富さで、浴槽がすべて温泉でおおわれているような感じ。
これは実際に一度入ってもらわないとわからないのですが、非常に感動もの。
すごい贅沢に温泉に浸かっている感覚になります。
そして泉質が素晴らしい。
アルカリ性の温泉は肌が喜んでるようなトゥルトゥル感!
半端ない鮮度ととろみで透明な羽衣を着てるような感覚。気持ち良すぎましたね。
温度も40℃ほどで熱すぎない温度感。
小さいので人が多いとストレスではありますが、この宿に来たら一度は入ってほしい絶品湯です。


ちなみに洗い場とアメニティがこちら。POLAのいいやつを使ってました。
洗い場の数は正直少ないので、思いやりの心で使用しましょう。
レトロタイルの極上ぬる湯「志功の湯」
つづいてはかなり大きな浴槽が特徴の「志功の湯」。

脱衣所がこちらなのですが、とてもきれい。
床のバスマットも清潔でとてもうれしい。

そして浴室へ。不思議な形状の浴槽が姿を現しました。かなり大きめサイズで開放感があります。

浴槽は細かいタイルがぎっしり。ブルーと赤の色味がかわいらしいです。

湯口は三角の小さな穴からと、

大きな浴槽の2か所の穴から。

その湯口付近では気泡交じりの源泉がポコポコ浮き出てきて気持ちが良いです。

その周辺で浸かっているとご覧のように体に気泡が付着。これがまた心地よいのです。
「かじかの湯」に比べると鮮度は劣りますが、こちらはぬるめなのが最高。
体感39℃ほどで長く浸かっていられる温度です。
副交感神経が切り替わり、ゆったりとした時間を過ごせること必至です。
あっという間に時間が過ぎちゃいましたね。

なお廃湯は浴槽の縁に穴が開いており、そこから出る仕組み。
これは同じ奥津温泉の「奥津荘」でもみられました。ここらへんだとこれがスタンダードなのでしょうかね?


ちなみに浴室全体でタイルが使われており、なんともレトロ。
こういった細かいところも時間があれば見てほしいところ。

洗い場もタイルがおしゃれでしたねぇ。目でも楽しませてもらいました。
タイルのグラデーションがきれいな「貸切風呂」
最後は貸切で入れる小さな家族風呂。(有料なので利用の際には確認しましょう)

利用時はこちらの札を切り替えます。

家族風呂の脱衣所にもアメニティやドライヤーなど用意されてるのがありがたいです。

家族風呂がこちら。2~3人ぐらいが限界の小さ目サイズ。

タイルの細やかさでいうとここが一番きれいです。
色が何色も使われてて、美しいグラデーションを形成してます。

温度は40~41℃ほど。ちょっと熱めだなと思っても水で調節可能なので問題ないです。


あとはうろ覚えなのですが、壁についてる蛇口があり、これが穴から出てくる源泉の量を調節できた気がします。
水でも源泉でもうまく温度調節できるのがうれしいところ。
人が多い場合にはここで人目を気にせずゆったり入るのもおすすめですね。
「料理」料理長のライブ感とともに味わう
温泉でとことん癒やされた後は、お待ちかねの食事です。

食事は専用の場所でいただくのですが、隣の部屋で料理長が腕を振るって調理している様子を眺めながら食事が楽しめます。
高品質な料理が楽しめる「夕食」

夕食のお品書きがこちら。名前を見ただけでもおしゃれ感漂いますが、実際もかなりしゃれてました。

まずは地元の果実酒と食欲が増進する前菜をいただきます。
どの料理もこじゃれていて食べやすかったですね。

見た目にも美しいお造り。臭みもなく新鮮でした。

淡雪万十は餡が絡んでまろやかなお味。

焼き物はローストビーフとアワビでなかなか贅沢な一品です。

そして津山名物 牛そずり鍋!
やわらかいお肉が非常にジューシーで、しょうゆベースの出汁がしみ込んでかなり美味でした。
そずり肉とは牛骨の周りの肉を削り落としたところの肉。マグロの中落ちのように骨からそぎ落とした(津山方言でそずって)使うことからこの名がついた。
そずり鍋は現在、様々な部位を削ぎ切りした肉を混ぜて使っている。そずり、脂身が特にうまみ成分が多い醤油ベースの出汁に濃厚な旨みが溶け出しており、異なる肉質の食感が楽しめます。(脂身、すじのところは残して下さい)
【食べ方】
① 鍋の火をつけてすぐ、沸騰する前にそずり肉を下にしてすべての具材を鍋に入れて下さい
② お肉が茶色くなり火が通ったら食べ頃です!

天ぷらは衣がかなりサクサク!抹茶塩でさっぱり食べられるもの良かった。


定番の茶わん蒸しやそば、奥津育ちの「あきたこまち」、そしてアサリのお吸い物が体にしみます。
全体的に高クオリティで大満足の夕食でした。料理長の腕が素晴らしかったです。
鯛茶づけが絶品の「朝食」
朝食も夕食同様の場所でいただきます。

黒い重箱を開けると小皿に複数のおかずがお目見え。

定番の鮭や卵焼き、ポテサラやひじきの煮つけなど日本食らしいメニュー。


そして朝食のメインは「鯛を使ったお茶づけ」。
薬味(刻みのり、ぶぶあられ、刻みしそ)もついていてお好みで使えます。

ゴマダレもたっぷり乗せて、お茶をかけていただきます。
(もちろん鯛をそのままいただくことも可能です)
最高に美味しいです。朝からこんな料理を味わえるとは・・・贅沢の極みでした。
「まとめ」温泉を心行くまで堪能したい方に
奥津温泉の「河鹿園」は、美作三湯の特徴である「美肌の湯」をこれでもかと体験できる温泉宿でした。
大小で表情が異なる浴室、美しいレトロタイル、薄い羽衣のようなとろみのある湯、そして永遠に入っていられるぬるめの湯温。
温泉を満喫したい方にとって、これ以上の贅沢はありません。
こんな方におすすめ
- 鮮度抜群な源泉かけ流しに入りたい方
- ぬるめの温泉で時間を忘れてゆっくりしたい方
- レトロなタイル張りの美しい浴室が好きな方
奥津温泉のポテンシャルの高さを実感できる、温泉を心行くまで堪能できる素晴らしい宿です。
ぜひ宿泊してその魅力を体感してみてください。マジでやばいです。


