長野県には多くの温泉地があり、その中でも一番メジャーで人気が高い温泉地といえば白骨温泉でしょう。
乳白色の色味が美しい白骨という名前のイメージ通りの温泉。
今回はそんな白骨温泉の中でもひときわ山奥、つり橋の奥に佇むのが「山水観 湯川荘」さん。
湯川荘はこんな宿
- 複数の貸切露天風呂が利用可能
- 乳白色の美しい硫黄泉
- 山奥で音のない静かな宿
- 冬には雪の中の露天風呂を楽しめる
今回は雪の降る12月に訪れ、美しい景色を見ることができました。
やはりこういった山沿いの宿は冬の季節がおすすめ!
雪の降り積もった美しい景色をご覧ください。
長野県 白骨温泉「湯川荘」
| 住所 | 〒390-1515 長野県長野県 松本市安曇白骨温泉4196 |
| TEL | 0263932226 |
| 公式HP | 白骨温泉 つり橋の宿 山水観 湯川荘|乳白色の温泉 無料利用できる貸切露天風呂の温泉旅館 |
| 日帰り入浴 | 不可 |
| チェックイン チェックアウト | 15:00〜18:00 〜10:00 |
| クレジットカードの利用 | 可能(VISA/MASTER/JCB/AMEX) |
つり橋を渡っていく宿
まずは白骨温泉について・・・
戦国時代には武田信玄によって乗鞍岳のふもとに銀山が開発されて、負傷した兵士や鉱山の炭鉱夫たちを癒す「隠し湯」として愛用したともいいます。
本格的な湯宿が建ち並びはじめたのは、江戸の元禄時代(1688-1703)。連泊しながら病気やケガを治そうと湯治客が訪れました。元来、歓楽のためにつくられた温泉地ではなく、霊泉あらたかな温泉地であり、秘湯として深い山々に守られてきた白骨温泉。
歴史と見所|白骨温泉【公式】より引用
このように戦国時代より長きにわたり愛されてきた温泉で、病気やけがのために訪れる湯治客が多かったそうです。
今はすっかり観光地としての地位を確立しましたが、昔は静かな秘湯だったのですね。
さて、温泉宿は松本市の中心から北アルプス川へ上ったところにあります。
最寄りの高速道路ICは「松本」から降りてひたすら山側へ走らせたところです。
白骨温泉の中でもはずれにあり、道からかなり下ってつり橋を渡った離れの宿です。

大きなつり橋がこちら。
季節は12月。行きはここまで積もっていませんでしたが、帰りの写真ではご覧のように地面が一面真っ白。ある意味恐ろしいところです。

チェックアウト時は、ご覧のようなダイヤモンドダストを見ることができました。美しかった・・。
ちなみに帰る際に下ってきた道を上る必要があったのですが、夜中降り積もった雪により車が途中でスタック。
絶望的な気持ちになりましたが、宿の方が駆けつけてくださりなんとか無事脱出することができました。
今でも感謝でいっぱいでございます、本当にありがとうございました!
一応スタッドレスタイヤでしたが2輪駆動なのがいけなかったのか・・・車で雪の季節に行く際は、スタッドレス+4WDの車で行った方が無難かもしれないです。
マジでお気を付けください。

宿の外観はこんな感じ。横長の大きな建物です。

周りには自然しかなく、非常に静かなところです。

宿の中も非常にモダンでオシャレな雰囲気。
「お部屋」敢えてテレビのない和室
| トイレ | 部屋付き |
| 冷蔵庫 | あり |
| エアコン | なし(暖房あり) |
| Wi-Fi | あり |
| テレビ | なし |
| タオル・浴衣 | あり |

シンプルな8帖の和室。すでに布団が敷いてあり、お昼寝もできちゃうのはありがたい。

窓からの眺めも良好。近くに宿がないので開けた景色を望めます。

右手には帰る際に登る道も見えますね。結構下るんですよ・・(そのおかげでスタックしました)
遠くにはほかの宿も少し見えますね。

部屋には冷蔵庫がついております。


また、暖房はスイッチで温かさを切り替えられます。


洗面所とトイレももちろん完備。ストレスは一切ありませんでした。

お部屋にあるお菓子は塩ようかん。
これがまた上品なお味で美味でした。
ちなみにこのお部屋にはテレビがありませんでした。
HPを見てみると、2023年10月よりゆったりしてもらうためにあえてなくしているそう。
テレビがリアルタイムで見たい!と考えている方はご注意ください。
またエアコンもなさそうでした。夏場でも涼しいとのことで必要がないようです。
「温泉」乳白色の硫黄泉
それではいよいよメインの温泉です。
分析書が3つほどあり、それぞれの浴槽で使い分けてるようですが把握できなかったので、まずはその内容を紹介します。
■大石一号源泉
| 源泉名 | 大石一号源泉 |
| 泉質 | 含硫黄ーカルシウム·マグネシウム·ナトリウムー 炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉) |
| 源泉温度 | 49.3℃ |
| 湧出量 | 35.7 L/min(自然湧出) |
| pH値 | 6.5 |
| 色 | ほとんど無色澄明 |
| 味・におい | 硫黄味·炭酸味·強硫化水素臭を有す |
■蛇穴源泉
| 源泉名 | 蛇穴源泉 |
| 泉質 | 含硫黄ーカルシウム·マグネシウム·ナトリウムー炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉) |
| 源泉温度 | 47.1 °C |
| 湧出量 | 32.2 L/min (掘削による自噴) |
| pH値 | 6.4 |
| 色 | ほとんど無色澄明 |
| 味・におい | 硫黄味·炭酸味、強硫化水素臭を有す。 |
これプラス上記の2つの源泉の混合泉があり、それで合計3つになります。
どの浴槽にどの源泉を使用しているのか、ご存じの方いらっしゃったら是非教えてください!
ちなみに余談なんですが、白骨温泉にはたくさんの源泉があるようで、温度もまちまち。
上記のリンク先が環境省が出してる温泉のデータで見ることができます。
熱めが好きとかぬるめが好きとか、源泉の温度で宿を選んでも面白いかもしれないですね!
さて、湯川荘の温泉は
- 浴槽は内湯が1つ
- 貸切風呂が1つ
- 貸切露天風呂が3つ(5月中旬~10月中旬まで限定のが1つ)
があります。
ちなみに

ご覧のように木の湯船は析出物の付着により日々成長しているそう。
長年かけて形成された天然の浴槽というわけですね。それも堪能しながら見ていきましょう。
温泉の成分で作られた浴槽の「内湯」
まずは内湯から。

脱衣所がこちら。畳張りで水分を吸収してくれるのがありがたい作り。
人がたくさん訪れると床がべちゃっとして気持ち悪いことが結構あるんですけど、これならそのストレスも少なくて済みますね。

先ほどもありましたが、湯船に析出物が積もって美しい浴槽が作られています。
木の周りをすべて覆ってしまうほどのコーティング力。温泉の力には驚かされます。

こちらがその内湯。見事な浴槽です。

あふれんばかりに温泉が満ちており、そして長年かけて形成された白い浴槽。
まさに「白骨温泉」という言葉にふさわしい作りでした。

もういろんな角度から見入ってました!
左手から源泉が流れており、右が少しぬるめになっています。交互浴が楽しめる最高な浴槽でございます。

湯口の上の岩にも塩のように析出物が雪のように付着。

温泉は左右で色も微妙に異なっておりました。
しかしこの白い析出物はやはり見事です。
1968年から使い続けている「木製の湯船」だそうで、50年以上の月日をかけているということになります。
温泉はほんのり白く濁った硫黄泉。
pHが6.4~6.5ほどなので、肌にも優しい硫黄泉です。
源泉側の浴槽は熱かったですけど、もう一つの方はゆっくり入れる温度になっており、最高でしたね。
主にぬるめの右側の湯にずっと入っておりました・・・。

洗い場は2か所のみ。こちらの床も凸凹しており、温泉成分の濃さを感じました。
足で踏むとちょっと痛かったぐらいカチカチです。
一人用で入れる贅沢な「貸切内湯」
続いては内湯の貸切風呂。

見た通りかなり小さいです。
おそらく入れるのは一人ほどになるかなと。その分新鮮なお湯を独り占めできるのがいいです。

こちらの浴槽も内湯と同じ時期に作られたものだそう。
やはり浴槽には芸術的な析出物が見られます。

湯口の周りも析出物が形成されてます。ドームのように膨らんでるように見えますね。ただただ感嘆の声が漏れます。
ロケーションの良い貸切露天風呂「ほお」
最後に貸切の露天風呂。
個人的にお勧めなのはやはりロケーションもいい露天風呂です。

まずは一番見晴らしの良い「貸切露天風呂 ほお」です。
かなり大きな浴槽で、貸切にはもったいないサイズ。
本当に贅沢でございます。

全体的に白っぽく濁ってましたが、表面には湯の花が浮いてました。

湯口も控えめな湯量が流れており、ぬるめに設定されておりました。
かなり大きな浴槽なので、場所によってさらにぬるくてずっと入っていたくなる湯温でした。
むしろ12月を考えるとちょっと寒いぐらい!
38℃ほどかな?
ぬる湯が好きじゃない人にとっては温まりが悪くていやかもしれないです。

ちなみに翌朝の景色がこちら。
雪が夜積もって前日とは異なる世界が開けました。
木々にも雪が積もって美しい銀世界。雪見風呂ってやっぱり風情があります。
鮮度の良い貸切露天風呂 「うりが」

続いてはもう一つの貸切、「貸切露天風呂 うりが」。
露天風呂ですが天井に屋根があり、なおかつ小さめ。
ロケーションは「ほお」の方に軍配ですが、その分鮮度の良い温泉が楽しめます。

湯口からのお湯も程よい量。
温度は40~41℃ほどでしたが、温まるにはちょうどいい温度。
外気がかなり冷え込んでたので気持ちよかったですね。
「料理」温泉を活用したメニュー
続いてはお食事について。
温泉を利用した料理が夕食、朝食ともに用意されています。
温泉を使った乳白色鍋の「夕食」
夕食では、宿の名物「温泉水+ブラウンスイス牛の牛乳+信州味噌」で作った「乳白色鍋」が魅力の一つ。

温泉も含まれたまろやかなお味。

新鮮なお肉でいただきます。このお肉も上質でとろけるようでした。


煮物、酢の物とさっぱりとした前菜類も食欲を増進します。


信州サーモンはやわらかくて非常に美味でした。見た目もきれい。
右手は蕎麦で作られたまんじゅう。あんがかかっておりトロっとしてクリーミー。
これまた非常に美味でしたね。

天ぷらもサクサクで作り立てをいただけます。岩魚の天ぷらが特にいいですね!
地のものを使ってくれるのが何よりの魅力です。


ご飯と漬物。漬物って正直あんま好きじゃないんですけど、こちらの漬物はご飯との相性がよく食べられましたね。

締めは信州のリンゴ。長野県のデザートはやはりリンゴが多い印象。
名物温泉粥が温かい「朝食」
そして朝食。

オシャレに盛り付けられた品々。
特に鮭がおいしかったかな。ジューシーで温かかった。


卵は温泉卵。ご飯に乗せてもよし、そのまま食べても美味しい。

そしてこちらも名物の温泉粥。まさに朝食べるのに適しているさらっとしたおかゆ。
やはり温泉を使っていいるからか、お米の味がより引き立ち美味しかった。
もう一杯もらいたかったぐらいでした。


ごはんとお味噌汁の黄金コンビももちろん温かくておいしい。
おかずは全体的に量は多くないんですけど、朝ごはんってこれくらいシンプルでもいいんですよ。
最小限のおかずとご飯があれば幸せでございます。
「まとめ」白骨温泉で静かに過ごせる宿
白骨温泉 「湯川荘」、なんといっても魅力は温泉。
長年かけて形成された浴槽は本当に芸術的で、見る楽しみもあります。
こんな人にオススメ
- たくさん貸切露天風呂に入りたい方
- 乳白色の温泉に入りたい方
- 人気のない静寂の中でゆっくり過ごしたい方
一番リーズナブルなプランでも22,000円からと、値段は高めのお宿ですが、記念日、誕生日など特別な日にぜひ行ってみてほしいです。
ゆっくりするのが何よりの贅沢、ぜひ現地で味わってみてください。
