こんちは!euでございやす。
今回の紹介する温泉は、長野県小諸市に位置する「高峰温泉」。
こちらの温泉は秘湯を守る会にも所属しており、まさに秘湯宿と呼ぶにふさわしい温泉宿。
冬は最寄りのスキー場から雪上車でしか行くことができない雪深いところになります。
その先に待っているものは、なかなか見ることができない雲の上の野天風呂。
ここまでロケーションの良い温泉はなかなかないんじゃないかなと思います。
そして鳥やリス、テンなどの野生動物も見ることができ、大自然を肌で感じることのできる宿。
自然ととともにある秘湯宿を存分に楽しんでまいりました。
高峰温泉 高峰高原ホテル
住所 | 〒384-0801 長野県小諸市菱平704−1 |
TEL | 0267252000 |
日帰り | 大 人 700 円 / 子 ど も 500 円 ■冬季(ご入浴料金+雪上車乗車料金) 大人1,700円(700円+1,000円) 子ども1,100円(500円+600円) ※日帰りは「ランプの湯のみ」 |
営業時間 | 午前 11:00~ 午後 4:00 |
公式HP | 高峰温泉 – 標高2,000m雲上の温泉・ランプの宿 |
■温泉データ
源泉名 | 高峰温泉3号井 |
泉質 | 含硫黄ーカルシウム·ナトリウムー 硫酸塩·炭酸水素塩温泉 [硫化水素型] (低張性中性温泉) |
源泉温度 | 36.0℃ |
湧出量 | 50.0L/min (掘削による動力揚湯 ) |
pH値 | 6.7 |
色 | ほとんど無色澄明 |
味・におい | 硫黄味·硫化水素臭を有す |
(温泉分析書より)
高峰温泉 高峰高原ホテル 宿泊記録
宿について
宿は山奥に存在しているため、雪の残る季節は車で行くことができません。
冬季(11月中旬から4月末)は、マウンテンリゾートスキー場駐車場より雪上車にて高峰温泉へ行くことになります。

公式HPの案内図です。こちらを参考にしてくださればと思います。
車で駐車場まで行く場合、スキー場までの道のりもくねくねしてて路面が凍結したりしていたので、細心の注意を払っていくようにしてください。かなり怖かったです・・。

乗らせてもらう雪上車がこちら。重厚感がヤバいっす。

人が多い場合は上にも乗ることができます。景色を考えると上の方がよさそうですが、ちょっと怖いかもですね。

2025/5現在の運行表です。こちらの時間を参考に到着するようにしましょう。
雪上車はスキー場を横切ったりと乗ってる最中もけっこう見どころがあって楽しいですよ。

そうして到着!

看板がまたいいんだ。標高2000m級の温泉宿ってなかなかないと思うんで秘湯感たっぷりです。

秘湯感はありますが、建物は結構立派でございました。
雪がたくさんふるのでそりゃ耐久性の低い建物だと持ちませんもんね・・・。

館内には秘湯を守る会の提灯が。これみるとなんかテンション上がるのはなぜだろう(笑

館内はなかなかの広さで、休憩スペースも充実。

温かいそば茶が飲めたり

五平餅を焼いて食べたりできます。

おっきな暖炉で館内はあったかい。

湿度の管理も万全でございました。

こちら、ランプの宿としても有名で、いたるところにランプが置かれています。夜は特に幻想的です。


とてもいい雰囲気でした。

こちらは2階の休憩スペース。色々休憩スペースが点在してるのがいいですね。

こちらには飲泉場があり、源泉を飲むことができます。
効能も多岐にわたるようです。


またお休みどころでは、休憩だけでなく野生動物も見ることができます。


いちばんおっきいのがテンちゃんかな。

画質が悪いですがホシガラスや、

リスなんかも見ることができました。
こんな楽しみ方ができるのはこのホテルならではかもしれません。
まさに自然漬けでございますね(笑
続いてはお部屋についてです。

そこまで広くはないものゆっくりするには十分なサイズです。

外は雪、そして並ぶように見えるツララ。冬ならではの景色です。

かなり寒いのか、なんと3重の窓になってます。
2重の窓は見たことありますが、3重の窓はなかなか見かけないですね。よほど寒いのか・・。
しかしおかげで部屋内はあったかかったです。

テレビは備え付けがございます。

暖房はこちらを使用します。

ご覧のように調節可能。

お部屋にはトイレが完備。

ただし洗面所がなかったのでお隣にあった共同のものを使用してました。

和菓子は確かクルミのおまんじゅう。クルミが美味でしたね。

またご覧のような手提げバッグもお部屋にあり、温泉に入る際などの移動で使用ができます。
こういった心遣いはありがたいです。

温泉や食事、その他のイベントが書いた紙が用意されてました。
温泉について
続いてはお待ちかねの温泉でございます。
温泉は1階に「ランプの湯」
2階に「高峰の湯」
外に「雲上の野天風呂」があります。
温度的なおすすめは「ランプの湯」、ロケーションは「雲上の野天風呂」が一押しです!
雲上の野天風呂
さっそくロケーションが素晴らしい野天風呂へ。

野天風呂へは外への出口で人がどれぐらいいるかが分かります。
桶は男女別で4つあったので、なければ満席?ということになります。
桶を一つ持っていきましょう。

出口ではこの中から好きなサンダルに履き替えます。


雪で地面が見えないぐらい降り積もってました。
写真の分岐点で、男性は奥へ、女性は右へ行きます。
そして・・・

ひゃっほー!なんという景色でしょうか・・・美しすぎます。
実は宿泊当日は天気が悪くて、だめかも・・と思っていた翌日がこれですよ。いやー最高でしたね。

脇にそえてあるランプもご覧のように付着した雪が凍ってしまってます。

脱衣所はこちら。おけに服を入れて裸一貫で入ります。標高2000mは流石に寒かったですね。

しかしいい景色です。浴槽は小さ目ですが、奥が一段深くなっているので、立ったまま肩まですっぽり入ることができます。
実は当日と翌日の朝2階は行ったんですが、温度は当日のがぬるくてよかったです。
まぁこの温度を常に適温にしているのは大変だと思いますので、多少の違いは致し方ないですね。
そしてほんのり優しい硫黄の香りが心地よいです。
遠くの山々、そして雲も見えます。
雪化粧した山々、木々が本当に美しかったです。この時期でしか見られない絶景です。
そして近くにはスキー場があるので、BGMがこっちまで聞こえてきてました。
Vaundyの怪獣の花歌とか、Mrs. GREEN APPLEのライラックがエンドレスで流れてて、これらの音楽を聴くとふと思い出しますね(笑

ご覧のような看板も雪が凍って見づらくなっておりました。
いやぁ、ずっとこの野天風呂に入りたかったのもあって、感動もひとしおでした。
ランプの湯
続いては1階にあるランプの湯です。
こちらは日帰りの方が唯一入れる浴槽になります。

浴槽は2つあり、左が源泉、右が加温したものになります。

色も見事に異なってます。右のブルーが際立って美しい。というかブルーって珍しいですね。
以前にも来たことがあったのですが、その時は左右ともにほんのり濁った透明な色味でした。日によって変わるのでしょうかね。

青い色の温泉ってかなり珍しいと思うので、目の保養にもなりました。
加温された方は40℃ほどだったかな。源泉と比べれば熱いですが、一般的なあつ湯に比べれば全然心地よく入れます。
なんといっても熱くなってきたら源泉でクールダウンできるのですから、最高です。

そしてあったまってきたらこちらへダイブします!

ちょろちょろと流れてくる源泉。源泉の温度は36℃だそうですので、もう人肌ですね。
人肌と同じ水温って、入ってみるとほんの少し寒い感じがするのはなぜだろう?
そんな疑問もありつつ、堪能します。
やはり加温した温泉であったまってからの源泉が最高。
交互浴の醍醐味です。
少しずつ体がクールダウンしてくる感じって、言葉じゃ説明できない気持ちよさがあります。
天国がどんな所か分かりませんが、あるとしたらこんな感じなのかな?と想像したりしちゃいますね。
においはほんのり硫黄っぽい香りなんですが、これがまた最高。
よくある濃ゆい硫黄臭でなくて、ほんのり香る程度なので、においも心地よいのです。
いつまででも入っていたくなるような魅力あふれる温泉でした。
ちなみにこちらの宿、どのお部屋にもボディソープやシャンプーがありません。
石鹸などは環境保護のため使わないそうです、また蛇口の水だけで体はきれいなるという理由だそう。
綺麗好きな方は気になるかもですが、ルールに従って温泉を楽しみましょう。
高峰の湯
最後に2階に位置する高峰の湯。
こちらも二つの浴槽で交互浴ができます。


こっちのが気持ち温度は高い気がしますが、ランプの湯の温度と比較してお好みで入ってもいいですね。

2階なのでロケーションはこっちのほうが良いかも。

湯口から滴る温泉、波紋が美しい・・。色も淡いブルーできれいでしたね。
食事について
続いては食事についてです。
10年ぐらい前にも高峰温泉に宿泊したことがあったのですが、その時は正直あんまり食事がおいしかった記憶がなかったのです。
しかしそのご飯もグレードアップしており、宿の方の努力がすごく見えましたね。

お食事処は2階の端っこにあります。

お品書きもしっかり記載されており、ワクワク。

前菜も一品一品凝ったつくりになってます。

刺身はお魚の代わりにこんにゃくが。

岩魚の塩焼き。一品ずつ出してくれるので料理があったかい。
これってめちゃくちゃ大事なことだと思ってます。テキトーな宿だと、めんどくさいのか全部一気にでてくるところもあって、すでに料理が冷めちゃうなんてことは割とあるあるなんです。
こちらの宿は、秘湯の宿でありながらそこらへんも怠らず出してくれるのがありがたいんですよ。
10年以上たくさんの宿に泊まってきたからこそわかるんですが、それで宿のお客さんに対する態度ってある程度決まってくるといってもいいかも。
「おもてなし」の大切さを改めて感じましたね。

定番の一つお鍋。信州豚を使用した出汁の効いたみぞれ鍋。
量も多すぎないためヘルシーにいただけます。

お蕎麦も普通に美味。出汁も美味しかったですね。

天ぷらもあったかい状態でいただけました。

定番の茶わん蒸しは、スープっぽくなっていて温まれました。

ご飯とみそ汁も美味しくいただきました。

長野県らしく野沢菜もついてきました。さっぱりいただけます。

これまた長野県ならではのデザート「リンゴ」。
シャキっとした触感と程よい甘さがお口直しに最適。
大満足でございました。
朝食も同様のお部屋でいただきます。


雪の積もる山々を眺めながらの優雅な朝食でした。

朝から温まるお鍋も要してもらえます。
寒い朝にはとてもありがたいメニューでした。
以上、高峰温泉 「高峰高原ホテル」でした!
2000m級の温泉ホテル、普段なかなか行くことのない場所でしか得らえない感動があります。
絶景の雲上の野天風呂
交互浴を楽しめるぬる湯
野生動物を見ることができる大自然
一品一品丁寧に作られた料理
どれをとっても素晴らしく、日常に疲れた方はぜひ一度訪れてほしいホテルです。
いった暁にはきっと満足してもらえると思いますので、気になった方は是非!