高峰温泉「高峰高原ホテル」宿泊|標高2000m!雲上の野天風呂は雪の絶景

温泉の魅力の一つにロケーションがあります。

海や山など、自然の中で入れる温泉というのは記憶に残るものです。

今回の紹介する温泉は、標高2000mからの景色を堪能できる、長野県小諸市に位置する「高峰温泉」。

高峰温泉はこんな宿

  • 山の上から望む雲上の野天風呂が絶景
  • 鳥やリス、テンなどの野生動物が見られる
  • 交互浴ができるぬる湯の名湯

こちらの温泉は秘湯を守る会にも所属しており、まさに秘湯宿と呼ぶにふさわしい温泉。

自然の美しさを肌で感じたい方にはぜひとも足を運んでもらいたい宿です。

そして2月に訪れ、雪の残る山々の絶景が待っていました。

長野県 高峰温泉「高峰高原ホテル」

住所〒384-0801
長野県小諸市菱平704−1
TEL0267252000
公式HP高峰温泉 – 標高2,000m雲上の温泉・ランプの宿
日帰り入浴大人700 円/子ども500 円
■冬季(ご入浴料金+雪上車乗車料金)
大人1,700円(700円+1,000円)
子ども1,100円(500円+600円)
※日帰りは「ランプの湯のみ」
日帰り営業時間午前 11:00~ 午後 4:00
チェックイン
チェックアウト
14:00〜
〜10:00
クレジットカード・電子決済の利用■クレジットカード
(楽天、VISA、MasterCard、American Express、JCB、SAISON CARD)
■電子マネー
(Apple Pay、QUICPay、楽天Edy、Suica)
宿泊料金1泊2食付き 20,800円(2025年2月当時)

雪上車で高原の宿までGO

宿は山奥に存在しているため、雪の残る季節は車で行くことができません。

冬季(11月中旬から4月末)は、マウンテンリゾートスキー場駐車場より雪上車にて高峰温泉へ行くことになります。

高峰温泉マップ

アクセス – 高峰温泉公式HPより引用

公式HPの案内図です。こちらを参考にしてくださればと思います。

車で駐車場まで行く場合、スキー場までの道のりもくねくねしてて路面が凍結したりしていたので、細心の注意を払っていくようにしてください。かなり怖かったです・・。

宿まで雪上車で移動

乗らせてもらう雪上車がこちら。重厚感がヤバいっす。

雪上車拡大

人が多い場合は上にも乗ることができます。景色を考えると上の方がよさそうですが、ちょっと怖いかもですね。

雪上車の運行表

アクセス – 高峰温泉公式HPより引用

2025/5現在の運行表です。こちらの時間を参考に到着するようにしましょう。

雪上車はスキー場を横切ったりと乗ってる最中もけっこう見どころがあって楽しいですよ。

高峰高原ホテルの外観と雪上車

そうして到着!

高峰高原ホテルの看板

看板がまたいいんだ。標高2000m級の温泉宿ってなかなかないと思うんで秘湯感たっぷりです。

高峰高原ホテルの外観

秘湯感はありますが、建物は結構立派でございました。

雪がたくさんふるのでそりゃ耐久性の低い建物だと持ちませんもんね・・・。

ランプが美しい館内

秘湯を守る会の提灯

館内には秘湯を守る会の提灯が。これみるとなんかテンション上がるのはなぜだろう(笑

休憩スペース

館内はなかなかの広さで、休憩スペースも充実。

温かいそば茶が飲めたり、五平餅を焼いて食べたりできます。

おっきな暖炉で館内はあったかい。

湿度の管理も万全でございました。

ランプの宿のシンボル「ランプ」

こちら、ランプの宿としても有名で、いたるところにランプが置かれています。夜は特に幻想的です。

とてもいい雰囲気でした。

2階の休憩スペース

こちらは2階の休憩スペース。色々休憩スペースが点在してるのがいいですね。

飲泉場

こちらには飲泉場があり、源泉を飲むことができます。

効能もアトピーや痛風など、多岐にわたるようです。

野生動物が見られる

またお休みどころでは、休憩だけでなく野生動物も見ることができます。

いちばんおっきいのがテンちゃんかな。

また画質が悪いですがホシガラスや、リスなんかも見ることができました。

これだけ見られるのはここだけなんじゃないですかね?

こんな楽しみ方ができるのはこのホテルならではかもしれません。

まさに自然漬けでございますね(笑

「お部屋」3重窓で防寒ばっちりの和室

トイレ部屋付き
冷蔵庫あり
エアコン・暖房暖房のみ
Wi-Fiあり
テレビあり
タオル・浴衣あり
高峰高原ホテルの部屋

お部屋はこちら。そこまで広くはないものゆっくりするには十分なサイズです。

高峰高原ホテルの部屋から見た外の景色

外は雪、そして並ぶように見えるツララ。冬ならではの景色です。

防寒対策の3重の窓

かなり寒いのか、なんと3重の窓になってます。

2重の窓は見たことありますが、3重の窓はなかなか見かけないですね。よほど寒いのか・・。

しかしおかげで部屋内はあったかかったです。

部屋のテレビ

テレビは備え付けがございます。

暖房はこちらを使用します。ご覧のように調節も可能。冬でも温かさをキープできます。

お部屋にはトイレが完備。

ただし洗面所がなかったのでお隣にあった共同のものを使用してました。

胡桃まんじゅう

和菓子は確かクルミのおまんじゅう。クルミが美味でしたね。

手提げバッグ

またご覧のような手提げバッグもお部屋にあり、温泉に入る際などの移動で使用ができます。

こういった心遣いはありがたいです。

高峰温泉の各案内

温泉や食事、その他のイベントが書いた紙が用意されてました。

野鳥観察や星の展望会など自然が豊かな場所ならではですね。

「温泉」露天/内湯と異なる魅力たっぷり

続いてはお待ちかねの温泉でございます。

  • 1階に「ランプの湯
  • 2階に「高峰の湯
  • 外に「雲上の野天風呂

があります。

温度的なおすすめは「ランプの湯」、ロケーションは「雲上の野天風呂」が一押しです!

源泉名高峰温泉3号井
泉質含硫黄ーカルシウム·ナトリウムー
硫酸塩·炭酸水素塩温泉 [硫化水素型]
(低張性中性温泉)
源泉温度36.0℃
湧出量50.0L/min (掘削による動力揚湯 )
pH値6.7
ほとんど無色澄明
味・におい硫黄味·硫化水素臭を有す

感動した!「雲上の野天風呂」

さっそくロケーションが素晴らしい野天風呂へ。

露天風呂に行くための桶

野天風呂へは外への出口で人がどれぐらいいるかが分かります。

桶は男女別で4つあったので、なければ満席?ということになります。

桶を一つ持っていきましょう。

露天風呂に行くためのサンダル

出口ではこの中から好きなサンダルに履き替えます。

雪で地面が見えないぐらい降り積もってました。

写真の分岐点で、男性は奥へ、女性は右へ行きます。

そして・・・

冬の露天風呂

ひゃっほー!なんという景色でしょうか・・・美しすぎます。

実は宿泊当日は天気が悪くて、だめかも・・と思っていた翌日がこれですよ。いやー最高でしたね。

ランプ周りは雪がつく

脇にそえてあるランプもご覧のように付着した雪が凍ってしまってます。

露天風呂の脱衣所

脱衣所はこちら。おけに服を入れて裸一貫で入ります。標高2000mは流石に寒かったですね(笑

露天風呂の雪の絶景

しかしいい景色です。浴槽は小さ目ですが、奥が一段深くなっているので、立ったまま肩まですっぽり入ることができます。

実は当日の15時ごろと翌日の朝2回入ったんですが、温度は当日のがぬるくてよかったです。

まぁこの温度を常に適温にしているのは大変だと思いますので、多少の違いは致し方ないですね。

そしてほんのり優しい硫黄の香りが心地よいです。

遠くの山々、そして雲も見えます。

雪化粧した山々、木々が本当に美しかったです。この時期でしか見られない絶景です。

そして近くにはスキー場があるので、BGMがこっちまで聞こえてきてました。

Vaundyの怪獣の花唄とか、Mrs. GREEN APPLEのライラックがエンドレスで流れてて、これらの音楽を聴くとふと思い出しますね(笑

雪で見えにくい飲泉湯効能

ご覧のような看板も雪が凍って見づらくなっておりました。

いやぁ、ずっとこの野天風呂に入りたかったのもあって、感動もひとしおでした。

交互浴できる源泉36℃の「ランプの湯」

続いては1階にあるランプの湯です。

こちらは日帰りの方が唯一入れる浴槽になります。

ランプの湯全体

浴槽は2つあり、左が源泉右が加温したものになります。

色が透明と青で異なる温泉

色も見事に異なってます。右のブルーが際立って美しい。というかブルーって珍しいですね。

以前にも来たことがあったのですが、その時は左右ともにほんのり濁った透明な色味でした。日によって変わるのでしょうかね。

加温の温泉が青い

青い色の温泉ってかなり珍しいと思うので、目の保養にもなりました。

加温された方は40℃ほどだったかな。源泉と比べれば熱いですが、一般的なあつ湯に比べれば全然心地よく入れます。

なんといっても熱くなってきたら源泉でクールダウンできるのですから、最高です。

源泉の浴槽

そしてあったまってきたらこちらへダイブします!

源泉の浴槽湯口

ちょろちょろと流れてくる源泉。源泉の温度は36℃だそうですので、もう人肌ですね。

人肌と同じ水温って、入ってみるとほんの少し寒い感じがするのはなぜだろう?

そんな疑問もありつつ、堪能します。

やはり加温した温泉であったまってからの源泉が最高

交互浴の醍醐味です。

少しずつ体がクールダウンしてくる感じって、言葉じゃ説明できない気持ちよさがあります。

天国がどんな所か分かりませんが、あるとしたらこんな感じなのかな?と想像したりしちゃいますね。

においはほんのり硫黄っぽい香りなんですが、これがまた最高。

よくある濃ゆい硫黄臭でなくて、ほんのり香る程度なので、においも心地よいのです。

いつまででも入っていたくなるような魅力あふれる温泉でした。

ちなみにこちらの宿、どのお部屋にもボディソープやシャンプーがありません

石鹸などは環境保護のため使わないそうです、また蛇口の水だけで体はきれいなるという理由だそう。

綺麗好きな方は気になるかもですが、ルールに従って温泉を楽しみましょう。

景色と温泉が楽しめる「高峰の湯」

最後に2階に位置する高峰の湯。

こちらも二つの浴槽で交互浴ができます。

高峰の湯全体

こっちのが気持ち温度は高い気がしますが、ランプの湯の温度と比較してお好みで入ってもいいですね。

高峰の湯から見える景色

2階なのでロケーションはこっちのほうが良いかも。

高峰の湯の湯口

湯口から滴る温泉、波紋が美しい・・。色も淡いブルーできれいでしたね。

「料理」10年前よりグレードアップ!

続いては食事についてです。

10年ぐらい前にも高峰温泉に宿泊したことがあったのですが、その時は正直あんまり食事がおいしかった記憶がなかったのです。

しかしそのご飯もグレードアップしており、宿の方の努力がすごく見えましたね。

ヘルシーながら上品な「夕食」

お食事処

お食事処は2階の端っこにあります。

お品書き

お品書きもしっかり記載されており、ワクワク。

田楽みそ、豆腐などの前菜

前菜も一品一品凝ったつくりになってます。

刺身はお魚の代わりにこんにゃくが。

そして岩魚の塩焼き。一品ずつ出してくれるので料理がどれもあったかい。

これってめちゃくちゃ大事なことだと思ってます。テキトーな宿だと、めんどくさいのか全部一気にでてくるところもあって、すでに料理が冷めちゃうなんてことは割とあるあるなんです。

こちらの宿は、秘湯の宿でありながらそこらへんも怠らず出してくれるのがありがたいんですよ。

10年以上たくさんの宿に泊まってきたからこそわかるんですが、それで宿のお客さんに対する態度ってある程度決まってくるといってもいいかも。

「おもてなし」の大切さを改めて感じましたね。

信州豚を使用した出汁の効いたみぞれ鍋

定番の一つお鍋。信州豚を使用した出汁の効いたみぞれ鍋。

量も多すぎないためヘルシーにいただけます。

出汁がおいしいお蕎麦

お蕎麦も普通に美味。出汁も美味しかったですね。

ホカホカの天ぷら

天ぷらもあったかい状態でいただけました。

スープ風の茶わん蒸し

定番の茶わん蒸しは、スープっぽくなっていて温まれました。

ご飯とみそ汁も美味しくいただきました。

長野県らしく野沢菜もついてきました。さっぱりいただけます。

長野名産りんご

これまた長野県ならではのデザート「リンゴ」。

シャキっとした触感と程よい甘さがお口直しに最適。

大満足でございました。

温かいお鍋がうれしい「朝食」

朝食も同様のお部屋でいただきます。

朝食全体

定番の鮭や卵焼き、みそ汁などが並びます。

雪の積もる山々を眺めながら朝食

雪の積もる山々を眺めながらの優雅な朝食でした。

野菜たっぷり豆乳鍋

朝から温まる「豆乳鍋」も要してもらえます。

野菜とキノコたっぷり!寒い朝にはとてもありがたいメニューでした。

「まとめ」非日常を味わえる最高の宿

高峰温泉 「高峰高原ホテル」最高の秘湯宿でした。

2000m級の温泉ホテル、普段なかなか行くことのない場所でしか得らえない感動があります。

こんな人にオススメ

  • 絶景のロケーションで温泉に浸かりたい方
  • ぬる湯大好きで交互浴したい方
  • 野生動物など自然を満喫したい方

今回の料金は日本秘湯を守る会からの予約で、一人20,800円でした。

金額は高めでしたが、それだけの価値ある時間でした。

温泉、ロケーション、料理などどれをとっても素晴らしく、日常に疲れた方はぜひ一度は訪れてほしいホテルです。